厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2016年92冊目『これが「買い」だ』

2016-05-15 20:15:33 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

元マイクロソフト社長・成毛眞さんの『週刊新潮』の連載「逆張りの思考」が単行本化されました。

第0章「逆張りの思考でいく」から、本書のエッセンスを抽出してみましょう。

・人間に「順張りタイプ」と「逆張りタイプ」があるとするなら、私は明らかに後者である。私は35歳からおよそ10年間、マイクロソフトの社長を務めた。そして、2000年に社長を辞した理由の一つは、「誰もが大声で『IT』と叫びだしたこと」だった。時はITバブル絶頂期。「世間がIT一色に染まったから、ソフトウェア会社の社長を辞める」という発想は、逆張り以外の何物でもないはずだ。

・順張りのデメリットは、常に世の中の動きを見ながらあくせく働かなければならないところにある。が、ビジネスでも人でも、まともに育てようと思ったら、10年や20年はかかるはずだ。その間、気長に放っておいたほうがうまくいくケースは多い。私が逆張りを推す所以である。

・仕事でも趣味でも、逆張りで成功したければ、長期戦を見込んで、できるだけ早く準備にかかるべきなのだ。ただし、逆張りはハイリスクハイリターンだ。失敗すれば損もでかいから、中年を過ぎて「自分は順張りタイプだ」と思う人には、そのままの路線で行くことをお勧めする。

キュレーション(IT用語で、インターネット上の情報を収集しまとめること)という言葉が出て久しいですが、本書でキュレーションするのは、ちょっとした日常品や、ITのヒント、生きやすくするための考え方などです。

気楽に生きていくためのヒント集と言えるでしょうか。

【my pick-up】

◎簿記を学んでおく

英語やMBAよりも、ほとんどの日本人に必要なのは、むしろ簿記の知識であろう。簿記は経理部員だけのための技術ではない。経営のための根幹技術なのだ。目安としては、日商簿記の2級レベルのうち、工業簿記を除いた商業簿記の知識があればいい。

このレベルの知識があれば、企業の決算書が読めるし、財務状況もよくわかる。簿記の知識がなく、勤務先や取引先の財務状況を知らずに働いていては、判断を誤ることもあるだろう。

簿記の勉強は、生涯学習のテーマとしてもお薦めだ。英会話よりもずっと役に立つし、見える世界を広げてくれる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする