厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2016年2冊目『会計士は見た!』

2015-11-27 15:14:46 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

公認会計士・前川修満さんが、話題になった日本企業の決算書を読み、その内容をまとめたものです。

前川さん曰く、「企業の姿は、記者会見などにおける企業側の説明(PR)よりも、公表された決算書を読み解いたほうが、的確にとらえることが可能になる」とのこと。

○ソニー(異様に膨らんだ法人税額。その裏には、生き残りを懸けたソニーの大転換があった!)

○大塚家具(父娘はなぜ対立したのか?それを解く鍵は、在庫数・平均給与・従業員数にあった!)

○日産(コストカッター・ゴーン社長が絶対に削らなかった数字に、日産浮上の秘訣があった!)

○キーエンス(製造業なのに工場がない!?商社やテレビ局をも上回る、高所得企業の経営哲学!)

○スカイマーク(たった1期の赤字で倒産したスカイマーク。その前兆は「第三の決算書」に潜んでいた!)

○東芝(「会計監査の穴」を狙った粉飾術。それでも、苦しい台所事情はごまかせなかった!)

決算書は、作成する側には多くの専門知識が必要ですが、読むのは簡単な書類です。決算書に関する知識がないビジネスパーソンであっても、理解できる内容に仕上がっています。キャッシューフローや一人当たり売上高、コストダウンなどなど、事業動向や経営判断と決算の数字がどのように繋がっているのか?が分かります。

コメント
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