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2015年85冊目『部下論』

2015-05-24 00:13:13 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

23年間松下幸之助の下で過ごし、松下哲学・松下経営の伝承者と言われる江口克彦さんの『部下の哲学』(1999年)の新装版です。

部下として、どのようなことをすればいいか、どのような勉強をすればいいのか。伸びる部下、成功する部下、そして上司に評価される部下の法則が、20にまとめられています。

熱意とやる気がある/誠実である/明るさがある/思いやりがある/信念と使命感を持つ/すぐに行動する/シャープになる/聞き上手である/叱られ方がうまい/他人を立てる/けじめをつける/工夫をする/報告・連絡・相談をする/プラスαの仕事をする/勉強、努力をする/記号言葉をうまく使う/遅刻、早退、無断欠勤をしない/虚勢を張らない/素直な心を持つ/目標を立てる

名選手だからといって必ずしも名監督にはなれないですが、名選手がとにかく監督になれる可能性は大きいです。だからまず、優れた部下になりましょう。仕事の成果だけでは評価されないことも、本書から学ぶべきです。

【my pick-up】

◎明るさが仕事を生み、評価を生み出す

結局上司というのは、頼みやすい部下に仕事を頼むものである。喋りやすい部下、話しかけやすい部下、そういう明るい部下にはどんどん仕事が集まってくる。仕事を頼まれるということは、信頼されているということである。だから常に、頼まれやすい雰囲気をみずからつくっておくことだ。

◎即断即決する能力の大切さ

即断即決即行のできないビジネスマンは、仕事に対するセンスがないと言わざるを得ない。3週間と言われたなら、2週間で、いや10日間でやってやろうという気持ちを持つべきである。仕事が速いということは、すなわち能力が高いと思わせることである。見ていると、ストレスの多い人ほど仕事が遅い。自分自身をストレスから守るためにも、より速い行動を心がけるべきである。

◎報告は自己アピールのチャンス

報告は上司のためだけではない。報告する者の、努力のアピールの機会でもあることを部下は知っておいたほうがいいだろう。たしかに結果が出ればそれでおいいという考え方もあるかもしれない。問題があるにもかかわらず、それを口にしないで完成させるのが恰好いいという人もいるだろう。しかし、それは部下にとっては損ではないか。成り行きを心配している上司の気持ちも察したほうがいい。失敗の報告も、自分をアピールするよい機会になることを知っているだろうか。上司は叱りながらも、その仕事の難しさを知り、それと格闘している部下の汗を認識することができる。「報告」は、部下が社内の階段を着実に上がる‘杖’だと言っていい。いくらいい成果を上げていても、報告せずして自分が高く評価されることを期待するのは、まったくの勘違いであることを知っておかなければならない。

 

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