行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2024年8月26日(月)の日記

2024年08月26日 | 日記

今週は夏期休暇の期間。今日から1泊2日で信州へ旅行に出かける。当初の予定は2泊3日だったが、先週金曜時点の台風10号の進路予想で、3日目に長野県直撃の可能性が最も大きくなったので、後半をキャンセルした。

新宿から特急あずさに乗る。

今日の宿泊地-上諏訪。雲はそこそこあるが、青空と白い雲のいい天気。

上諏訪は来たことはあるが、経由地としてだけ。もう22年前(40歳代の初めごろ)だが、スポーツタイプの折りたたみ自転車を買ってあちこち行くようになった頃のこと。2002年の夏休みで、上諏訪まで輪行しそこから塩尻峠を越えて松本で1泊、翌日に白馬まで走った。諏訪湖の畔も走っていて写真も残っているが、記憶がまったくない。塩尻峠越えは覚えている。たぶん、しんどい峠越えのほうが記憶に残ってしまったのだろう。

結果的に今日の諏訪地方は晴れたが、台風接近の影響で雨になった場合でも大丈夫なように、室内型の観光施設へ行く予定にしていた。上諏訪駅の西口(上の写真とは反対側)から諏訪湖の周りを環状ルートで走るコミュニティバスのスワンバスに乗る。

20分ぐらいで着いたのがSUWAガラスの里バス停。

その場所は諏訪湖沿いの道。

SUWAガラスの里

ちょうど昼飯時。美術館見学の前にまず、館内のレストラン-SOURIREで腹ごしらえとする。

ローストビーフ丼

諏訪湖のほうを向いて座れるテーブルが空いていたので、そこで食べる。

今日は月曜で空いていたからここに座れたが、土日や祝日ならそうはいかなかっただろう。

昼飯を終え、SUWAガラスの里美術館へ。

入ってすぐのところにこの掲示があった。写真撮影OKとのこと。

展示室はこんな感じ。

その中でインパクトがあったのがこれ。

標題は「バードマン」。

ガラスで作られたものであることよりも、まずその題材-バードマン=鳥人というのと、そして、ホラーものにでも出てきそうな造形。他の展示物と比べて、異彩を放っている。

見ているといろんな想像をしてしまう。展示台の中に下半身があるのではないかとか。映画「ナイトミュージアム」みたいに、夜中に動き出しているのではないかとか。

展示室を回って離れたところに来ても、その方向を見るとつい視線が向いてしまう。それだけ展示物の中でも異質な存在ということだ。

もうひとつインパクトがあったのが、1階にあるガラスラボ

他の施設-美術館、レストラン、ガラス工芸品売り場などは観光施設として”お客さん”向けのしつらえをしているが、ここはそうではない。まさに職人の仕事場で、ここだけ異質な空間。

自分が行った時間には、高熱の炉でガラスを溶かしてグラスにする作業の実演をしていた。7,8メートル離れていたが、炉からの熱が伝わってくる。間違えると大火傷してしまう作業なので、緊張した空気が漂っている。


こうした作業風景はテレビでは見た気がするが、実際に目の前で見るのは初めて。なかなかインパクトがある体験だった。

ふたたびスワンパスで上諏訪駅前へ戻り、予約したホテルへ向かう。途中にあるのが片倉館。昭和の初期に作られた浴場施設で、上諏訪の温泉街のランドマークになっているようだ。

 

今夜の宿のホテル紅や

予約したあとストリートビューで見て、写真で左の建物もこのホテルの棟だと思った。実はそうではない。左の建物は単に隣接しているマンション。手前の2階建ての部分にホテルのフロントやレストラン、宴会場などがあり、写真で右の建物が宿泊する部屋がある棟。

今回はお一人様プランでも、部屋もよく、食事もよい少し高めのものを選んだ。部屋は14階建ての建物(14階は展望大浴場)の13階で、広さがあるツインルーム。

そして、諏訪湖が眺められる部屋。

ホテルの斜め前に諏訪湖遊覧船の発着場がある。ホテルのチェックインが午後3時半頃だったが、そのあと午後4時半の便がある。天気が崩れることもなかったし、じゃあ乗ってこようと思った。時間は30分足らずで晩飯までには十分に戻ってこれる。

時間が近づいて、さあ乗るぞと勇んで出かける。

ところがなんと、沖合強風のため航行見合わせで運休。

諏訪湖はぐるりと全体が見渡せるし、琵琶湖や霞ヶ浦のような大きな湖ではない。でも、沖合へ行けば強風になるらしい。あとでホテルのフロントの人と、こうした気象は意外に思えたと話したら、山に囲まれた盆地は気象が複雑で風が残ってしまうことなどもあるということだった。

それで急遽、街歩きをしてくることに変更。

温泉街の宿が並ぶ道。

中央本線をくぐって山側へ。

幹線道路から脇道を見ると、少し先からもう山が始まっている。

上諏訪駅前を通り過ぎたすぐ先にある飲食店街、というか雰囲気は飲み屋街。

踏切でふたたび線路の諏訪湖側へ。並木通りの大ちょうちん。

湖明館通りの商店街。

商店街の一角の稲荷神社。

洋館風の建物の酒屋。

ぐるっと回ってきて、さきほどの片倉館の裏手から諏訪湖半への小径。

諏訪湖半の道に戻ってきた。ホテル紅やは楽天トラベルでお一人様プランを探して出てきたので予約したもの。諏訪湖に面して眺めがいい場所は、そうしたプランがない(だから出てこない)、グレードの高そうに思えるホテルが並ぶ。

ホテルへ戻って大浴場へ行き、ゆっくり温泉に浸かってくる。

この間、買ったノートPCは持ってきた。そのつもりで買ったのだから当然。そしてメールのチェック。

今のホテルの多くは部屋でWi-Fiがつながる。ホテルだけでなく多くの場所でWi-Fiがつながる時代だから、いまどきのノートPCには有線LANの口はない。

そうするうちに日暮れが近づく。諏訪湖の向こうの山に日が沈む寸前の光景。

ホテルの1階、2階にはレストランが複数あるが、今回の自分が予約したプランでは、2階にある陽乃彩(ひのいろ)というレストラン。

月曜日でそんなに人が多くないためかもしれないが、諏訪湖側の席が用意されていた。

最初の飲みものはアサヒ生ビール中グラス

夕食は和食会席。お献立が用意されていた。

この順に出てくる。

前菜
一、そばがき とろ湯葉
一、セロリとおかひじきのお浸し 早松茸 加賀蓮根

吸物 清まし仕立て・・海老真丈 若布 おくら

造利 本日の鮮魚盛合せ・・マグロと鯛

そろそろビールを飲み終える。次は地酒にするが、ホテルの公式サイトでいろいろ見ているうちに、いいものを見つけていた。諏訪五蔵飲み比べセット。

諏訪五蔵飲み比べセット

右から、凜彩真澄茅色麗人本金太一舞姫
小さいグラス5杯なので、全部飲んでもきつくはなかった。居酒屋なら日本酒のあとチューハイ類を1杯となるが、このホテルというかこのレストランはグレードの高いところなので、飲みものメニューにはチューハイ類はない。それに、食べ終わる頃の少し前に、ちょうど全部飲み終えたので、そのあと飲みものを追加することもなかった。

焼物
 からすかれいの西京焼
 信州アルプス牛のろうすと(ローストビーフ)
 玉蜀黍と枝豆のかき揚げ

玉蜀黍は”とうもろこし”。漢字で書くとこういう字だが、実は今日の献立に書かれているのを見るまで知らなかった。

冷鉢 旬野菜の冷製焚合せ
 ・・鮑の柔らか煮
   フルーツトマト
   冬瓜
   南瓜
   ズッキーニ
   絹さや

食事
 八ヶ岳産石臼挽き粉の手打ち信州そば
 彩りちらし

デザート マンゴーのムース

これまでの自分の旅行では、夕食バイキングかあるいは外へ出て居酒屋というパターンが多かった。でも、ときにはグレードが高めの宿で、ていねいに作られた料理をゆっくりと味わうのもよいものだと思う。