晴れ。
長かった「連休」も終わり、さて、皆は、今日、どんな顔をして表れてくるかな。
今日から、「Cクラス」は、一階の教室で、「Aクラス」は三階の教室で、授業を受けることになっています。
「Bクラス」は、移動はありませんが、授業内容が変わります。これまでは『みんなの日本語Ⅰ・Ⅱ』、続けて、『N4文法のまとめ』をやってきました。それも一段落つき、今日からは、『N4読解問題集』(週2)、『N3聴解』(週一)、『N3中級へ行こう』(週2)となります。「文法」と「漢字」は復習が主です。
このクラスは受講者が3名(先週までは2名)、しかも家事と育児が両肩にかかっているということで、学校に来られないという日も少なからず有り、こちらとしても、なかなか進めづらかったのですが、どうにか「N4」の内容もほぼ終わり、中級へ行けそうになっています。あとは、その少ない時間をいかに生かしていくか彼らにかかっているといってもいいでしょう。
「Aクラス」は今まで通りで、いいのですが、それに比べて「Cクラス」には、今日からインドの留学生2名が入り、腹の探り合いが、少々続くことになるでしょう。なんと言いましても、今日、初めて会うわけですから。
まずは、「ひらがな」「カタカナ」が言えるかどうか、書けるかどうかでしょうね。2名とも大卒なので、「N5合格」というハードルが端っからないのです。ということで、そういう人の中には、「日本語未体験」という人もいる…場合もあるのです。結局は彼らを紹介した人が、どう考えているかによるのでしょうけれども。その点が不安といえば不安。得てして南アジアに多い、「聞き取れて、言えれば御の字」という考え方で来られると、日本では後がない…ということを、はじめから判っていてくれれば、こちらとしても楽なのですが。
このためにも、来日後の、日々の「『復習』兼『宿題』」というのが欠かせない。
どちらにしても、日本語学校へ留学するということは、目的は日本語を学ぶということなのですから、その点、在日で、仕事や家事・育児をしながらの日本語の勉強とはちと違い、こちらも強面で対処することができます。つまり、「書かなければ、文字は覚えられない」を強く言うことができるのです。
在日の人たちの場合、なかなかこれを徹底させることができません。どういうやり方が一番文字を覚えられるかというのを、各段階に応じて説明しはするのですが、どうもストンと落ちてはいかないようです。彼らの社会、いわゆる「世間」で、交流のある日本人やその他の人たちから、「日本語が上手」と言われれば、それで満足してしまい、口では「N2」を目指すと言うけれども、そのために何をせねばならぬかが、判っていない。痛い目を見るまでは、多分、母国での勉強の仕方そのままにやっていくでしょう。
宿題を地道にやってきた人たちとの差は、「N5レベル」から歴然としてくるのですが(何となれば、「N5」の漢字とて、優に100は超えているのですから)、比べられる人が少なければ、それも判らないでしょう。人が多ければ、「向こうより、私の方が(日本語が)上手なのに、どうして点が取れないか、文章が読めないか」と思うこともあるのでしょうが、人が少なければ、それもない。
「N4」を超えれば、あとは(彼らの母語のレベル以外では)「漢字なのですけれどもね。文字がいかに間違わずに早く読めるか。とはいえ、文字の大切さに気付かねば、「聞き取れる」「話せる」が、日本語のレベルを表しているような気になってしまう。「書く」は集大成だから、別にしても、「読める」は、とても大切なこと。それが判るような人でいてほしいものです。
日々是好日