日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「『て形』の導入時に休んでしまった人が…二人…」。

2013-09-24 11:50:17 | 日本語の授業
 曇り。

 部屋の中は薄暗く、休日のあの陽射しが嘘のようです。しかも、今朝は、「涼しさ」を通り越して、「肌寒さ」を感じるほどなのです。

 道はしっとりと濡れ、「サルスベリ(百日紅)」や「キョウチクトウ(夾竹桃)」の花も残すところあとわずか。そのうちに「ハギ(萩)」の花が咲き始めるのでしょう、秋もふかまっていけば。

 さて、学校です。

 一年に四回、新入生を迎える(四月、七月、十月、一月)この学校では、だいたい入学してから二ヶ月くらいで、遅刻したり、休みがちになったりする学生が出てきます。日本での暮らしにやや慣れ、アルバイトも見つかり、本来ならば、落ち着いて勉強に励める…はずなのですが、そこがなかなか、両立ができるまでには至れない。慣れないことで、疲れてしまう。

 普通の留学生(高卒)は、「N5」レベルか、「動詞の活用」を学ぶちょっと前くらいまでは、母国で学んできています。ですから、「イロハ」から始める日本語学校での勉強に、最初は、「こは如何に。そんなこと知っている、くみやすし」と勘違いしてしまう人が出てくるのです。

 そして、甘く考えているところにアルバイトが始まる。日本語が下手ですから、碌なアルバイトなんてありません。当然、疲れる…。どうするか、アルバイトは休めませんから(直ぐ、クビです)、「どうせ、簡単だからとか、やったことがあるから」と、一度、授業を休んでみる。「大丈夫だろう」と思いながらも、内心ではちょっと不安でも、(まだ「六課」とか「七課」であれば)翌日来てみて、「やっぱり、簡単じゃん」と思われる。なにせ、まだ既習の部分です。

 それが二度、三度と重なっていくと、ある日、突然、皆に追いつけない自分に気づく。慌てても、もう、手遅れ…。で、そのまま、いることになる。下(のクラス)に行ける時期が来るまで。

 何度注意しても、これは毎回繰り返されてしまうのです。残念なことなのですが、何度注意しても、たいてい、一人か、二人は出てくるのです。

 今、「七月生」のクラスでは、「て形」に入ったところなのですが、この「グループ分け」の時にいなかった学生、「てください」「ています」の時にいなかった学生は、これからが、ちょっと辛いですね。

 わからないことを知りたいという学生よりも、知っていることを言うのが好きな人達が多いので、こういうのは応えるようです。

 とはいえ、まだ「て形」に入ってから3日目(しかも連休があり、3日休みでしたから火曜日は復習に重点が置かれることになります)。これから休まず毎日頑張れば、追いつけるでしょう。ただ、それができるかどうか…。かなり不安なことです。

日々是好日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする