ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

「ら~」の問題(1)

2022年08月06日 20時22分58秒 | 食の話
ゴマら~油、餃子を食べるとき以外たいした出番がないマイナーな油。
でもやっぱり餃子の時はとっても存在感がある。
やっぱりゴマら~油をつけないと餃子を食べた気がしない。
というか半ば習慣、半ば義務、餃子にはやっぱりゴマら~油は欠かせない。

でも・・・いったい・・・ゴマはわかる・・・油もわかる。
でも・・・いったい・・・「ら~」って何?

ほとんどの餃子愛好者は餃子を食べるたびにこの「ら~」の問題に悩んでいることだろう。
「ら~」って何?

そこで「ら~」の問題だ。
「ら~」とは何か?それには諸説ある。

●ら~おばさん説
  昔々中国の貧しい貧しい農家にら~というおばさんがいた。
 朝早くから晩遅くまで働いても中華料理には欠かせない油も
 買えない。せめて家族に油料理を食べさせたい。
 でも貧しい農家なので豚も鶏もいない。
 何から油をとったらいいのか・・・
 そこでふと気づいた、ふと血迷った、
 家の周りに生い茂っている雑草、胡麻の実を絞ったら・・・
 油がとれるかな?
 そうこのら~おばさんその時は半ば耄碌してたのかそう考えて
 ちまちまゴマの実を集めて絞ってみた。
 するとなんと数滴、油を搾り取ることができたのだ。
 なめてみると・・・うん、意外と旨い!
 料理に使うと家族にも好評。
 そこでこのら~おばさん、すっかり調子に乗って、
 それからはひたすら、ちまちまゴマの実を集めてはごま油を作った。
 でもいくら集めても採れる油は少しだけ。
 ところが家族はそんな苦労も知らず、すぐに食べてしまって、
 肝心のら~おばさんの口にもなかなか入らない。
 そこで怒ったら~おばさん、怒りに任せて胡椒をどばっとゴマ油に入れた。 
 くっくっくっ~どうだ、食べて見ろ!
 さすがに家族もたべれない。
 ざまぁ~~~みろ!
 このら~おばさん、実はきっと意地悪ばあさんだったのだろう。
 ところがすぐに後悔した。辛くてら~おばさんも食べれない。
 せっかく苦労して油を作ったのに・・・
 捨てるに捨てられず、たまたま作った餃子にほんのちょっとつけて食べてみた。
 ところがこれが当たった!
 ただの餃子よりもこの方がずっと美味い。
 すぐに近所の評判になり、怪我の功名、というか意地悪の功名、
「ら~おばさんの油」が広まっていった。
   
  (続く)

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