ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

「山形在来作物研究会に学ぶ」

2013年07月27日 20時15分21秒 | イベント
ひょうご在来種保存会主催の「山形在来作物研究会に学ぶ」~映画と講演会に行ってきた。
朝の9時半から夕方の5時まで、さすがに疲れた。
この会のイベントはいつも長い。
しかも内容が濃いのでいつも疲れる。
もっと短時間でできないものか。
たとえば11時から15時までとか。
そうするともっと遠いところからも参加できるだろう。

内容はちょっと書ききれないので山形在来作物研究会の取り組みが在来種の保存と言うだけでなく、保存活動を通して町興し村おこしに繋がって居ることにとっても感心した・・・ということだけとりあえず書いておくだけにして、
「種には旅をさせろ」と言う言葉が出たのでこれについて書く。

前回のひょうご在来種保存会のイベントで講演者の種採りで有名な長崎の岩崎さんが「種には旅をさせろ」と言った。
このロマンチックな言葉は好きだけど、違和感も覚えた。
確かに日本のほとんどの野菜や穀類は長い長い旅をして日本にやってきて日本に根付いた。
もともと日本は野菜が貧しい国だったのだ。
そんな意味では確かに種に旅をさせるのはいいことかもしれない。
でも「在来種を守る」と言う立場で考えたときそれはどうだろう?
今日本には大豆やアブラナ科の野菜の種類はものすごく多い。
どうしてだろうか?
それは恐らく閉鎖的な日本の田舎社会の中で代々種を採り続けてきた結果だろう。
としたら在来種を守るためには、
よそ者には種はやるな。
よそ者から種をもらうな。
種交換会などもってのほか。
種に旅をさせるな。
・・・こうでもしないとたちまち他の種と交雑してしまう。
こうでもしないとどうして在来種を守ることが出来るのか。
と思った。

しかし今日の講演会でまた少し考え方を変えた。
それは狭い限られた土地や限られた人で種採りを続けると絶滅する危険が高いこと。
たとえ県単位でジーンバンクを作ったとしても東日本大震災のような壊滅的な災害がおきると安全とはいえない。
としたらより広い地域での種の交流が必要ではないかと。
もちろん種を交換すれば交雑する危険は高くなるだろう。
交雑しなくても種採りを続けると次第にその土地に合った品種に変わってくる。
としたら在来種を守る、と言うことではなく新しい品種を作る、と言うことでもいいのではないかと。
というわけで、

 大事な種には旅させろ

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