ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

鶏のこと

2009年05月02日 05時42分25秒 | 鶏の話
鶏は今14羽いる。そのうちなんと7羽が雄鶏。
雌鶏のなかでもあまり卵を産まないウコッケイの雌は2羽。
というわけで卵は毎日2~4個しか産んでくれない。
こんなあほな飼い方をしている人は他にいないだろう。

卵は鶏が抱いて孵させることにしているので、生まれてくるひよこの半分は雄鶏。
おまけに去年は卵を孵すのに失敗したりせっかく生まれてきたひよこがうまく育たなかったりで、数が増えなかった。
それに雄鶏だからといって、せっかく生まれてきたのだからせめて子供をつくらせてからさばこうと、少なくとも1年くらいは飼うので、どうしても雄鶏が増えてしまう。

雄鶏には苦労する。
ほっといたら近親交雑をしてしまい、あまりいい影響を与えないだろうから、いつも新しい血を入れないといけない。
それで他所から雄鶏をもらってきたり、有精卵を買ってきてそれを孵したりしている。
最初はワーレンをそれからボリスブラウンそれからウコッケイそしてゴトウ・・・とつぎつぎと鶏がやってきて今ではわけがわからない。

雄鶏は普通雌鶏10羽か20羽に1羽だという。そうしないと雌鶏が傷むと聞いていた。
しかしどうもそうではないようだ。
交尾するときは雄鶏は首の後ろを嘴で噛んで雌鶏を押さえる。
そこで雌鶏が傷むのは首のところだけなのだ。
羽がむしられるのは主に雌鶏どおしの喧嘩の時。
雌どおしの喧嘩は実に激しい。
それで今雄鶏が7羽いても雌鶏はそんなにいたんでいない。
それどころか雌鶏どおし喧嘩をする事も少ない。

というわけで期せずして鶏の世界では(数の上では)珍しい一夫一婦制が実現している。
(もっとも現実にはボス鳥が君臨していて、他の雄鶏はボス鶏の目を盗んでは交尾しているのだけど)
男にとって一夫多妻制というのはあこがれで誰だって一度はやってみたいと思うだろう。
でも現実にはこれは男にとって弱肉強食の厳しい世界。
一人の権力者のために多数の犠牲者が出る。
そう考えると一夫一婦制はむしろ男のためにあるのかもしれない。

ただそのために、強い子孫だけでなく弱い子孫も受け継がれることになる。
長い目で見ると人類そのものが次第に衰退していくことにだろう。
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