元東京都知事で作家の石原慎太郎さんが死去された。
好きか嫌いかと言うと、嫌い!それも大嫌いな人だったけど、とても記憶に残る人だった。
やったことはと言えば、作家としてはほとんど評価していない。
ほとんどの作品は歴史にも記憶にも残らないだろう。
・・・といってもほとんど読んでいないのだけど・・・
でも政治家としては記憶には残る。
国会議員として、超保守派として・・・
きっと誰でもそう思っていただろう。
でも今ではそうは思はない、それどころか先見の明があった人だと思う。
それ以上に記憶に残るのはさんざん政界を乱した人。
次期首相などとマスコミにもてはやされ調子に乗ると、その末期はろくなことはない。
マスゾエ・・・コイケ・・・エトセトラ・・・
そして最後は新たに政党を作り、政策も出来ぬ間にわずか5日後に維新と合併して消え去った。
この政党の名前を憶えている人いる?
「太陽の党」と言うんだけどね。
わずか10年前の出来事だよ。
そして合併した後、案の定分裂。
維新代表の橋下氏と石原氏、どちらも一匹オオカミ、うまくいくわけはない。
橋下氏は合併を繰り返すたびに維新の議席数を減らしていった。
橋下氏はしょせん破壊だけの人なのだろう。
積み木で家を積み上げてはまた破壊する。
民主党崩れの江田氏と組んでは維新の議員の失望をかい多くの議員が離脱していった。
でもそれでもそれを楽しむ自分本位の一匹狼。
まあ石原氏と似たとこあるけどね。
大阪都構想が否決されて潔く引退したのだけは懸命だったけど、
いまでも性懲りもなく維新の陰で暗躍してるような気がする。
維新の陰、維新の闇。
とっとと引退して売れない弁護士家業に戻れ!
・・・なんてことは置いといて
石原氏の話。
政界に復帰する前、「太陽の党」の前、都知事をやっていた。
姥捨山から政界に復帰する前、都知事をやっていた。
この時のこと、こちらは都民ではなかったし一度も都民になったことはなかったので、どうでもいいことだけど、評価するのはきっとこの都知事時代だろう。
とりわけ都の財政を立て直ししたことは評価できるだろうけど、
そんなことは都民以外はどうでもいいこと。
評価しているのは尖閣列島の買い取りのこと。
個人の私有物だった尖閣列島をこのままでは中国資本に買い取られると、
東京都がヴォランティアの資金を集めて買い取りをしようとしたこと。
あの時何もしなかったら今では尖閣は中国人の、その実、中国の土地になっていただろう。
そこで慌てたのが当時の民主党政権。
このままでは中国を刺激すると、慌てて尖閣を国有化した。
ここは中国を刺激しないようにひたすらひたすら国有化した・・・
しかしその後のビジョンがまるでない。
そこを中国に付け込まれた。
それからだよ、日本政府の尖閣国有化に反発して中国が毎日毎日領海・空侵侵犯をしてきたのは。
(今の立憲民主党もまったく同じ。そんな外交的な感覚の欠如がまったく何じ。まったく何の進歩もしてない!)
そのために今の尖閣の危機的な状況になっている。
もし尖閣を都が買い取っていたら、きっと尖閣に何らかの施設を作っていただろう、人を常駐させてもいただろう。
すると中国も今みたいな無法な状態にすることはできなかっただろう。
石原氏の死を悼む。