ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

寿司屋

2016年06月21日 18時34分31秒 | 食の話
久しぶりに姫路まで出たので回転、いえいえ開店したての駅ビルの寿司屋さんに行った。
そこはわざわざ注文しないといけない寿司屋さんと違って、
ネタの方から来てくれる、それはそれはそれはありがたい親切な種類の寿司屋さん。

注文する間合いにいつも悩みながら
忙しそうにしている寿司職人の顔色をうかがいながら、
「あの~お忙しいところをごめんなさい」と
何とか勇気をふりしぼり、謝りながら、
注文を聞いてもらえるだろうか?とはらはらどきどきしながら、
何とか注文をききとどけてもらえると、
すっかり安心してどっと疲れが出る、
そんな種類の寿司屋さんではなく、
ネタの方から「ねぇ~私を食べてぇ~」
なんて言い寄ってくるその種の寿司屋さん。

しかしそこはもちろんぴちぴちネタだけじゃない、
中にはかなり年増のネタ、
軍艦巻きの海苔にしわが寄ってたり、
通夜、いや艶をなくしたネタもいる。
何回も人の間を回されてきたんだね。
うんうん苦労したんだね。
・・・なんてついつい思ったりする、そんな種類の寿司屋さん。

そこで「雨夜の品定め」のごとく、
気娘をかどわかす悪代官のごとく、
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいんだよ悪いようにはしないから」と言いくるめて皿をとる。
そんな種類の寿司屋さん。

ここに行こうと思ったのはたまたまネットで見た店の様子。
棉屋さん
の藍染がたくさんかかっていた。
それを見に行きたいと思ったから。
棉屋さんは古い町家で藍染を展示販売しているお店。
田舎暮らしを始めたころこのお店で月に1度朝市が開かれていた。
そこに声をかけていただき出店した。
でも・・・まだ時期尚早だったのだろう、
姫路ではまだ今ほど無農薬野菜とか自然食品とかに関心を持たれていなかったらしく、そんなに売れなかった。
そして朝市も1~2年続いたかな・・・?
間もなく終わってしまった。(今だったらいけたのに・・・)
そして代替わりして、今ずっと多くのこのようなイベントに野菜を出している。
棉屋さん・・・懐かしい田舎暮らしの原点の一つ。
とってもセンスのいい藍染を見たくなって、他の用にかこつけてわざわざ姫路まで出かけたのだった。

ここ「力丸」は、今まで知らなかったのだけど、姫路近辺に10店以上あるチェーン店。
日頃あまり外食しない人間だけどたまに行くのは「はま寿司
ここは平日は一皿90円!
土日だって100円。
しかも当日のおすすめメニューだって150円!
皿の色を気にすることなく安心して食べれる。
ここはあのせこい知事には勝てないまでもこのみみっちいぐうたら百姓お勧めの店。
それからさらにたまには高級路線をと、皿の色が気になりつつも、お目当ての100円皿はほとんどないものの、
確かまだ2店舗しかないとってもローカルだけど、皿の色を気にしつつ、ちょっぴりリッチな気になる「たいの鯛
ここここ「力丸」は、その中間くらい。
回転ずしの王道を行ってる価格帯で、安心して食べれる。
昼の2時ころ行ったのでテーブル席にすぐに座れたけど、
昼休みのころだったらきっと待たされただろうな・・・
味も回転ずしの王道、満足できる味だった。
ただ注文はタッチパネルでできるけど画面が小さくて見にくかったし、
壁に貼ってるお勧めメニューが画面に出てこない。
それを注文するのが面倒だった。
「はま寿司」のように大きくてわかりやすい画面、入店から出店まで一言もしゃべらなくても済ませるような店、
あるいは「たいの鯛」のようにタッチパネルなんかなくすべて口頭で注文しないといけない店、
そんな店の中間、ちょっと中途半端な気がした。

しかし最近回転ずしなんかおかしくない?
まるでファミレスだよね。
寿司というともともとはそばやうどんと同じく屋台で食べてた庶民の食べ物。
それがいつしか高級化してきた。
それで「うむ、これではいかん!原点に戻ろう!!」と回転寿司が生まれた。
大阪難波の「元禄寿司」が確か回転ずしの元祖だったと思うけど、
この店(今ではどうだか知らないけど)焼き鳥屋や焼肉屋と同じような雰囲気の店だった。
これを大きく変えてファミレスかしたのは「倉寿司」ではなかっただろうか・・・
最新のシステム化が進んだ。
もう今では回転ずしはコンピュータのシステムなしにはやっていけない。
チェーン店はどこも味気ない店になってしまった。
でもそうはいっても面倒くさがり屋の人間にとって入店から出店までほとんどしゃべらなくてもすむのはありがたいシステムだ。
コメント
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