ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

彼岸花

2008年09月15日 17時28分40秒 | 田舎暮らし
彼岸花が咲きだした。
いつも律儀に彼岸に咲く。
今年は少し早いようだ。
冬は早くやってきそうだ。

 まことお彼岸入りの彼岸花

近くで見ると毒々しい彼岸花も離れてみると里の景色によく似合う。

 うつりきてお彼岸花の花ざかり

 曼珠沙華咲いてここがわたしの寝るところ

田舎暮らしでこの地にやってきて初めての秋。
彼岸花を見たとき、里で暮らしてるんだなぁ、としみじみ思った。

 お彼岸のお彼岸花をみほとけに
 彼岸花さくふるさとはお墓のあるばかり

まもなく彼岸がやってくる。
みんな彼岸花の咲くあぜ道を歩いて墓参りにやってくる。
我が家のふるさとにも、もう家はない。
街の中なので彼岸花もなくただ墓があるばかり。
彼岸花さく。ふるさとはお墓のあるばかり

 いつまで生きる曼珠沙華咲きだした

 悔いるこころの曼珠沙華燃ゆる

 ここを墓場とし曼珠沙華燃ゆる

山頭火は彼岸花によほどの思いがあるのだろうか。
その心の中は彼岸花のように燃えていたのだろうか。

これらの山頭火の彼岸花の句を読むと
今の暮らしをふと考える。
いつまでここにいるのだろうか。
ここが墓場になるのだろうか。
なるのかもしれない。
ならないのかもしれない。
でもそれまでは今までどおりに歩き続けるだろう。
 
 歩きつづける彼岸花咲き続ける
コメント (2)
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