ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

証人喚問

2006年01月26日 18時47分57秒 | ニュースの中から
国会の証人喚問の目的は何だろう?
偽証罪を引き出すことだろうか?
政党の宣伝をすることだろうか?

先日のヒューザーの小嶋社長の喚問で、小嶋社長は証言拒否を繰り返した。
これは、小嶋社長にとってあまりいい作戦ではなかったと思う。
疑惑が深まっただけだったから。
でも各質問者が証人の話を聞くことよりも、偽証罪を引き出すことばかり考えているとしたら、
どうして証言拒否を批判できるだろう。
それに普通の人があのような場にたたされたとき、はたして普通にしゃべることができるだろうか?
下手なことをいったら偽証罪に問われるとなると、ちゃんとした弁護人が必要なのではないか?

国会の証人喚問の目的は容疑者を取り調べて真犯人を見つけ出すことだろうか?
そんなことは司法に任せておけばよい。
もしあれ以上証人を追い詰めて、もし自殺でもしたらどうするのだろう。
それでは単に捜査の妨害をしただけじゃないか。

今回の耐震構造偽装疑惑の事件で大切なことはマンション住民への保障と二度とこのようなことを起こさないような法的整備をすることではないか。
そのためには証人を取り調べるのでなく、証人に話を聞く態度が必要だ。

前回の証人喚問で姉歯元設計士がイーホームズが偽造を見抜けなかったことをぐちっぽくいっていた。
きっと姉歯元設計士は建設会社のめちゃくちゃな要求を断りきれなくて作った構造設計書の偽造をイーホームズ見つけてくれることを望んでいたのだろう。
それでやっぱり偽造はできない言うことを建設会社の人にわかってほしかったのに違いない。
ところがそれがすんなり通ってしまった。これで歯止めがなくなってしまった。

イーホームズは確かに規定どおりに検査をしたのかもしれない。でもそれは木を見て森を見ない検査なのだろう。
そのため渡辺設計士がすぐ見抜いた偽造が見抜けない。検査会社として情けないと思うのだけどどうもそんな感覚もなさそうだ。
結局イーホームズに現場がわかる設計士がいなかった、また検査項目・検査のやり方の法的な整備の問題があった、ということだろう。

それなら、二度とこのようなことを起こさないような法的な整備が緊急課題だろう。
そのためには当事者である参考人や証人を取り調べることではなく、まず話を聞くことが大切ではないか。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする