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ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

第九(2)

2016年12月19日 04時23分53秒 | 音楽の話
きっと作曲家は気合が入ったところでティンパニーを鳴らすのだろう。
フルトベングラーと同じく戦犯扱いされしばらく演奏を禁じられていたリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラかく語りき」のあの有名な出だし、混沌の中からそれを打ち破るようにティンパニーが鳴る。
あの曲を聴いてティンパニー奏者になりたいと思った人は多いだろう。
ベートーベンの九番もかなり気合が入っているなと思う。

第九のクライマックス4楽章でバリトン歌手が歌いだす、あのシーン
(う~~~~ん、歌手になりたい!なんて思った人は多いかもしれないけど・・・
歌手の出番がほとんどない交響曲の世界、ここは歌舞伎役者のように、あるいはオペラ歌手のように大いにみえをきりたいところだけど、
そこは地味~~~なコンサートの世界。
喪服みたいな衣装で、でも内心大いにみえを切って歌いだす)
「お~フロイデ!」
(あのシーン、かなり出遅れたり、音程がずれたりしたら面白いなといつも思う。
芸人だったらもっとそこのところの受けを考えたらどう?なんてついつい思ってしまう)

いまあちこちで「九番」のコンサートがある。
この地元でも。
合唱に誘われたけど、どうも合唱は苦手。
自分の好きなように歌いたいのにやたらと制約される。
やっぱりソロ向きだな。
好きなように歌いたい。
でも自分の声がバリトンだと思ってきたのにテノールだと言われて、それなら「九番」でテノールの合唱のパートが務まるかどうか、
試してみたいなとも思った。
でもやっぱりソロ向きだな。

第九

2016年12月18日 18時56分08秒 | 音楽の話
年末というと、ベートーベンの第九とヘンデルのメサイア。
もっとバッハのクリスマスオラトリオとかコレッリのクリスマス協奏曲とか演奏されてもいいと思うけど、
なぜか一般受けするのはメサイア、それ以上に第九。
とりわけどこもかしこも年末は第九。
もともと第九は年末とは関係ないのだけどなぁ~と思いつつも年末になるとついついメサイアと第九を聞いてしまう。

ヘンデルはそのいかめしい肖像画とは違ってとても楽しく聞ける。
メサイアは好きな曲だ。

第九は年末の定番。
合唱が入ると、その家族や友人がたくさん聞きに来る。
それでいつも火の車のオーケストラもなんとかこれでモチ代を楽団員に配ることができてみんなで正月を迎えることができる・・・というわけだ。

いつも第九はフルトベングラーの曲を聴く。
CDはこれしか持ってないから。
歴史的な名演!なんていわれてるけど実はあまり好きじゃない。
だってずいぶん昔にそれもライブで録音されたもの。
モノラルで音もよくない、客の咳も気になる。

でも、敗戦に打ちひしがれていたドイツ人。
戦犯扱いされて指揮を禁じられていたフルトベングラー。
そして許されて最初に演奏されたのがこの曲。
その歴史的な思いは同じ敗戦国日本人にも通じる。

ところでこの作品、
とっても気になるのがティンパニー。
ティンパニーとうとオーケストラのクライマックスに数発かますだけの楽器。
そのくせ奏者は打楽器の中では一番偉そうにしている。
それが・・・この曲ではやらたと鳴る、鳴り続ける!
まるで1年分の仕事をしているよう。
日頃怠けて(?)いるのだから年末くらいはちゃんとまじめに仕事をしてもいいかぁ~なんて思うけど、
きっと演奏の翌日体の節々が痛むだろうな~、日頃なまってるからね。

(いかん!そろそろ酔いが回ってきた、次回は明日!!)

ボイストレーニング

2016年11月28日 03時48分41秒 | 音楽の話
趣味はいっぱいある。
読書、写真、園芸、陶芸、竹細工、
そしてクラシック音楽鑑賞・・・
鑑賞だけでなく歌うことも。

今、たまたまボイストレーニングを受けている。
べつに受ける気はなかったのだけど家内がうけると言い出した。
外で1時間ぼんやり待ってるのもつまらないので、仕方ないので一緒にうけることにしたのだった。
なんせ家内は免許持ってないのでこちらはもっぱら送迎役なのだ。

でも受けてみるとこれが意外に楽しい。
特に高校の音楽の授業で嫌だった発声練習、そしてあの味気ないコールユーブンゲン。
昔から歌うのは好きだったけど、授業での発声練習は嫌だった。
でもこれはきっと教え方の問題だったのだろう。
今では発声練習は楽しい。

それにもう年齢的には声が衰えてもいいはず。
でも歌ってみると意外と声が出る。
自分自身の声質はバリトンと思ってきたけど(なんせドイツ歌曲ファン、フイッシャー・ディシュカウファン)
でも意外と高い声が出せた。
そしてバリトンではなくテノールだといわれた。
こうなるとシューベルトやシューマンだけでなくイタリア歌曲もいいなぁ~と思えてきた。
(なんせ、すぐにのせられる人間!)
イタリア歌曲・・・というかイタリア民謡を、サンタルチアとかオーソレミオとか帰れソレントへとか楽しく歌えたらいいな。
内にこもるドイツ歌曲ではなく、おおらかで単純(?)なイタリアの歌も・・・

いつまで続けられるかわからないけど、月に一度くらいは思いっきり声を出す!
これってとっても気分がいい!!

オペラ「大奥」

2016年11月05日 22時22分55秒 | 音楽の話
昨日買いに行ったらあいにく休み
今日買いに会に行ったら「返しました」
えっ、売り切れでなくて、返した?!
ということはまだある。
それも売れなくて返したということ?
どこに行ったら買えるのだろう?

*「大奥」は 薮田翔一さん作曲・制作のオペラ。
11月12日(土) 1回目
       2回目
11月13日(日) 3回目 


サマー・アース・ライブ

2016年08月07日 19時39分42秒 | 音楽の話
毎年真夏のそれも昼。
近くの「ひょうご環境体験館」で無料のコンサートがある。
ここには駐車場もないし、もよりの駐車場から歩いて10分もかかる。

この施設は役人のための天下り、見え見え施設。
小規模ながらも立派なコンサートホールもあるけど、めったに利用されることはない。
今の夏休みの時期はそれなりに子供たちが集まるだろうけど、普通の平日は職員は暇だろうな~。

なんてこんな税金泥棒たちの話ではなく、コンサートの話。
美炎(Miho)馬頭琴コンサートと、フルートアンサンブル・羽音色(はねいろ)をバックに水野かおり(絵本の朗読)
今までここの真夏のコンサートには一度しか行ってない。
聞きたいのはやまやまなれど、
無料はとっても魅力なれど、
真夏の昼時。
山道を10分も歩くのがなんとも気が進まなくて、
何年もいかなかった。
でも今回ふと「馬頭琴・・・」という言葉が目についていくことにしたのだった。

近ごろ年とともになんかクラシック音楽に違和感を、居心地の悪さを感じるようになってきた。
そして民族音楽を聴くとなんかとってもほっとする。
音楽って西洋のクラシック音楽だけじゃない。
もっともっと幅が広いものなんだよ・・・ね。

というわけで民族音楽だい好き人間になってきた。
楽器だってオーケストラに出てくる楽器だけじゃない。
とってもたくさんの楽器がある。
西洋だって今では失われた楽器がいっぱいあるんだよ。
そうそうクラシック音楽なんてとっても狭い世界。
音楽ってもっともっと広いんだよ、
もっともっと大きいんだよ、
と・・・近ごろそんな気になってきている。

というわけで馬頭琴。
モンゴルの草原の響き、馬の響きがとっても心地よかった。

SPレコードコンサート

2016年02月14日 17時04分18秒 | 音楽の話
図書館でSPレコードコンサートがあったので聞きに行った。
ほぼ毎年聞いている。
SPレコードの雨の音をバックに湿った音楽を聞くのが好きだ。
でもさすがにうんざりした。
いろんなジャンルの曲をかけるので有名なものばかりになる。
それでそ毎回毎回同じような音楽ばかり、
クラッシックならツゴイネルワイゼンとかモルダウ(今回はなかったけど・・)とか・・・
一つのジャンルに集中して、今ではめったに聞くことのできない希少価値のあるレコードの演奏を期待したいのだけど、
でも無料コンサート、あまり無理も言えないけどね。


ジュネーブ国際コンクール

2015年11月09日 10時58分00秒 | 音楽の話
地元たつの市出身の作曲家薮田翔一さんがジュネーブ国際コンクール(作曲部門)で優勝。
これはとってもうれしい!
この前のコンサートでも薮田さんの曲聞いた。
現代音楽なのだけど親しみやすいし、とっても日本的な感じがした。

ここたつの市はいろんな人でてるんだよ。
それなりに、まあそれなりの有名人、赤とんぼの作詞者詩人・三木露風とか、哲学者・三木清とか
・・・まあちょっと地味だけどね。
でもまあこのぐうたら百姓みたいなどうしようのない人間もいるけどね。

コンサート

2015年10月31日 18時57分56秒 | 音楽の話
「町のイスキア」1周年記念コンサートに行った。
場所は旧龍野の町家・・・ここから30分くらいのところ。
チェロ  諸岡由美子
ピアノ  岩崎宇紀
ソプラノ 長谷川萌子 
クリスタルボール 大井映理子

*チラシをスキャナーで添付しようと思ったけど、あれ?アイコンがない!
 Windows10の悪影響でどこかに行ったらしい・・・
 調べるの面倒なので添付はや~めた!

町家の中は客でいっぱい!
曲はクラシックを中心にバラエティーな内容。
チェロの「愛の夢」(リスト)がよかった。
普通「愛の夢」はピアノかバイオリンで聞くけど、チェロの演奏いいものだ。
とっても奥深く感じられる。
映画「おくりびと」のテーマもよかった。

グノーの「アヴェ・マリア」この歌はついつい伴奏のバッハの平均律1番を聞いてしまう。
この曲きっとピアノをちょっと練習した人だったら誰でもひけるんだろうな。
でも上手にひくのはきっととっても難しい。
演奏が透けて見える。
この曲の演奏で一番好きなのはやっぱりグールド。
リヒテルも好きだったけど、レコードしかないのでずっと聞いていない。

そういえば地元出身の作曲家薮田翔一さんの歌「山上のひととき」
わかりやすいいい歌だと思ったけど、長谷川萌子さんの話では易しいので逆に歌うのが難しいということらしい。
そうそう易しいのがほんとは難しい!
シューベルトの「楽に寄す」なんてプロの歌でも満足いくものは少ない。
フィッシャー・ディスカウ以外の歌聞きたいとは思わない。

*ところで来月龍野で最大のイベント「オータムフェスタ」があるけど、
 我が家はこの会場「町のイスキア」で出店します。
 ぜひ来てくださいね。このぐうたら百姓も駆り出されていますよ!
 野菜やジャムなどの加工品、蜂蜜、ヤギミルク石鹸・・・などを出品予定しています。
 これに竹細工と陶芸があったらいいのだけど・・・
 もし間に合ったら竹細工を1つか2つ、
 陶芸を片隅の見えないところにそっと忍ばせておくとか・・・
 まあ無理だろうなぁ・・・

ヒーリングライト コンサート

2015年06月21日 21時10分58秒 | 音楽の話
昨日コンサートに行った。
ヒーリングライト コンサート。
地元龍野の町家でのクラシックコンサート。
最近大きなホールでのコンサートはとっても苦手。
固い居心地が悪い椅子がとっても苦手。
音楽ってもっと気楽にのほほんと聞きたいなぁ・・・といつも思っている。
楽しみながら聞きたい。
退屈だったら居眠りしながら聞きたい。
酒を飲みながらほろ酔い気分で聞きたい。
そんな気楽なコンサートが好き。
それで昔はよく行ってたコンサートも次第にうっとおしくなって遠ざかっていた。
でも昨日の町家のコンサート。
ローソクの灯のともったほんのり暖かいコンサート。
ほんわか癒されて帰ってきた。


SPレコードコンサート

2015年01月18日 18時38分25秒 | 音楽の話
この町の図書館のSPレコードコンサートに行った。
レコードってCDよりとっても魅力的だ。
あのしっとり濡れている音がいい。
古いレコード特有の雨降り音も、
雨に日に聞くとそれほど気にならない。
(今日は晴れていたけど・・・)
それが、LPレコード・・・CD・・・
となってきてだんだんつまらなくなってきた。
乾いた音を聞くと何かとっても大切なものをなくしてしまったのではないかと。
CDの音って何かにプラスした音ではなく、
何かからマイナスした音。
とっても貧しい音ではないかと。

コンサートはクラシックから、シャンソン、ジャズ、映画音楽、歌謡曲までみんなが知ってる懐かしい有名な曲ばかり。
立派な蓄音機からすごく大きな音が流れる。

クラシックではカルーソーのカルメンの「花の歌」がよかった。
古き良き時代のしかも古さを感じさせないのびのびとした歌声。

しかし何と言っても一番いいのはシャンソン。
やっぱりシャンソンは蓄音機によく似合う。
ジャクリーヌ・フランソワの「枯葉」もよかったけど、
やっぱりピアフ。
「パダム・パダム」を聞いたけど、あの甘くない歌声がいいね。

ジャズは気楽に楽しく聞いた。
SPはジャズにもよく合う。

昔の歌謡曲、淡谷のり子の「雨のブルース」なんかSPレコードの雨降り音にぴったり!
でも李香蘭の「夜霧の馬車」や霧島昇の「誰か故郷を想わざる」なんか歌自体はいいのだけどどうにも伴奏が気になる。
歌詞を無視した伴奏。耳障りでしかない。騒音でしかない。
あの当時の作曲家って詩心がまったくわかってないらしい。

あとタンゴと映画音楽。
タンゴはもう一つスピード感が合わなかった。
昔は今よりちょっと遅めのテンポで演奏してたんだな。

映画音楽、定番の「第3の男」とか「エデンの東」
それから「煙が目にしみる」
やっぱりエデンの東、ジェームス・ディーン
よかったよね。

蓄音機って電機は使わない。
手回しでねじを巻くだけ。
ところがとっても大きな音が出る。
気になってたので主催者に聞いてみた。
音量は調節できますか?と。
すると、やっぱりできないらしい。
それで自宅で聞くと近所迷惑になるとか。
りっぱな蓄音機を持ってるとそれはそれなりに苦労があるらしい。

ここの図書館では毎年無料でSPレコードコンサートをしている。
毎年の楽しみ。
でも去年はうっかり忘れてて行かなかったけど・・・

カッチーニのアヴェ・マリア

2014年11月26日 19時11分42秒 | 音楽の話
カッチーニのアヴェ・マリア
あるブログを見てこの曲を知った。
とってもいい曲だ。
どうして今まで知らなかったのだろう?
実はソ連の作曲家が作りそれが「カッチーニのアヴェ・マリア」として流行ったらしい。
流行りにまったく弱い人間なので知らなかったのだ。
この曲は歌だけでなくいろんな楽器に編曲されて演奏されている。
聴き比べてみるのも楽しい。
試しにこちらを・・・

https://www.youtube.com/watch?v=kQQSW35Pr

「第4回アクアきらめきコンサート」

2014年09月01日 02時41分21秒 | 音楽の話
昨日は実に久しぶりに雨が降らなかった。
珍しい実に珍しい!

そして朝から大忙し。
今日から2日間ちょっと遠出するので、
山羊と鶏の餌4食分を準備した。
草をどばどば刈り取って大きな袋、4袋に投入。

それから昼からは「第4回アクアきらめきコンサート」に行った。
これは地元の市、およびその近辺の出身者やゆかりのある人たちのコンサート。
去年初めて聞きに行って楽しかったのでまた今年も行ったのだった。

会場はほぼ満員。
演奏者は伴奏者も含めて計20人以上。
曲もバロックから現代音楽まで、ピアノやバイオリンの独奏、声楽や木管楽器のアンサンブル、マリンバ。
演奏もとってもいい演奏からそれなりにそれなりの演奏までいろいろで楽しかった。

特に良かったのはマリンバ演奏、
はじめて聞いたけど松崎浩太郎と言う人の演奏だった。
マリンバと言う楽器、コンサートでは今まで聞く機会はなかったけど、その可能性を充分に発揮した演奏だった。
(安倍圭子)「プリズム」、(安倍圭子編曲の)「浜辺の歌」、(モンティ)「チャルダッシュ」どれもよかった。
すごいなぁ~!の連続だった。

それから「さくら木管五重奏」の演奏。
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンそれからピアノという奇妙な組み合わせ。
管楽器というとフルート以外は男演奏するという古~いイメージがあったけどオーボエ以外はみな女性。
女性の元気さを感じさせる演奏だった。
もちろんこの木管五重奏を主催してるオーボエの井口英樹さんの演奏は際立っていたけどね。
曲はプーランク「ピアノと木管五重奏のための「六重奏曲」」
それから開演前のロビーコンサートでの木管五重奏だけの演奏「さくら」
「さくら」は地元出身で世界的に活躍してる作曲家・薮田翔一。
クラシック音楽はもちろん好きだけど聞くたびになにかしら違和感がする。
何を今どき200~300年も昔のそれも外国の音楽をみんなありがたがって聴くのだろう?
バッハやベートーベンはもちろんモーツアルトにさえも感じる違和感。
これってなんだろう?
音楽にもやっぱり国境があるのだろうか?
そのてん現代音楽にはあまり国境を感じない。
ほとんど聞く機会はないけど、たまに聞くととっても楽しい。
もっと聞いとけばよかったなぁ・・・と今さらながら思う。
CDやレコードはたくさん持ってるけどそのうち現代音楽はほんの10数枚しかないのだから。

声楽ではやっぱりソプラノ・長谷川萌子さんが際立っていた。

しかし、こんなコンサートではいつも思う。
声楽・特に女性の人は大変だね、衣装が。
出演料では到底賄いきれないだろうな。
日頃着慣れないために完全に衣装に負けている人もいた。
もちろん女性でもソロの楽器の奏者は同じくらい衣装代には金がかかっているけど。
そのてん男の奏者やピアノ伴奏する人なんからくだね。
同じ衣装で仕事だけでなく結婚式や葬式にもいける。
実に経済的だ。
・・・なんていつもの癖でついうい余計なことを考えながら聞いていた。

アクアきらめきコンサート

2013年08月26日 15時00分13秒 | 音楽の話
きのう「アクアきらめきコンサート」に行ってきた。
これは今住んでる市にゆかりの9人の音楽家と一人の作曲家によるコンサート。
お目当ては2人、
ヴァイオリニスト、伊藤さくら。
ソプラノ歌手、長谷川萌子。
それに作曲家の薮田翔一のピアノ曲。

伊藤さくらさんはここのすぐ近くの幼稚園に通っていた。
実家も近くの科学技術公園都市・テクノポリス。
あの指揮者の佐渡裕に見出されスーパーキッズオーケストラのリーダーをやってた。
曲はプロコフィエフのヴァイオリンソナタ2番、
堂々とした聞き応えのある演奏だった。

長谷川萌子さんは田舎暮らし仲間の娘さん。
圧倒的な声量で全演奏家の中で一番輝いていた。
ドニゼッティのオペラ「ランメルモールのルチア」のなかの「あたりは沈黙に閉ざされ」のアリアは、
ピアノ伴奏が終るのを待ちきれず拍手がいっぱい起こり、全演奏家の中で唯一客の「ブラヴォー!」を浴びた。
それともこのブラヴォー!、父親が叫んでいたのかな?

それから岩崎宇紀さんの「月の光」も印象深かったし(本人は参加してなかったけど)薮田翔一のピアノ曲「Glitter」(初演)もとってもわくわくする曲・演奏だった。

「アクアきらめきコンサート」はこれで3回目、聞きに行ったのは初めてだ。
根がぐうたらなので、コンサートに行くのはなんとも億劫で、
家で寝転んでCDで済ませておこうと思うタイプの人間。
でもやっぱり生演奏は違うよね。
いつも同じなCDとちがって
どんな演奏するのかな・・・?
うまく演奏するのかな・・・?
という期待感と不安感、そこがなんともいい。

堂野こむすい かみしばい&イラスト

2013年03月04日 13時40分39秒 | 音楽の話
堂野こむすい かみしばい&イラスト展に行った。

イラストはとっても明るくきれいな色で好感が持てた。
日本神話を扱った紙芝居は絵はいいけど喋りが今ひとつ、今ふたつ、今みっつ・・・
緊張してたのだろうけど・・・
まあ好感は持てた・・・
それから登場人物、イザナギやイザナミ、スサノウなどがどうしてウサギや猿などの動物なのだろう?
子供受けを狙ったのだろうけど、それは余計なこと。
普通の人の絵にしてほしかった。
なにも紙芝居をしなくてもイラスト展だけでよかったのではないだろうか?

でもお目当ては河村旭芳さんの筑前琵琶コンサート。
琵琶の生演奏ってなかなか聞く機会がないから。
琵琶は意外と大きくていい音が出ていた。
もっと曇ったあまり響かない音かと思っていた。
曲目は定番の平家物語だけでなく新作の神話の世界。
現代語のナレーションも入るとってもわかり易く聞きやすい内容だった。
琵琶って本来はこんなものだったのだろう。
講談や浪曲と同じような庶民の娯楽だったんだろうな、と思った。
とても楽しい時間を過ごした。

しかしどちらもせっかく日本の神話をあつかたのだから、
「紙芝居」といっしょにしたら良かったのではないだろうか?
新しい琵琶コンサートが出来たのでは・・・