加太沖釣行

場所：加太沖
条件：小潮４：１５干潮　８：２１満潮
潮流：４：２３転流　６：４７下り１．０ノット最強　１０：４０転流
釣果：サバ１匹　ハマチ３匹

磯釣りから中1日、けっこう疲れてはいるが船の釣りならそれほど体力も使わないので今日も行くことにした。
予報では風は穏やかということだったが、朝、朝刊を取りに表に出てみると、煙突の煙は大きく南にたなびいている。あれ、まあ、これはちょっと様子見だなと考えながら新聞を読んでいると出遅れてしまった。出港時刻は午前６時になってすっかり明るくなってしまった。



昨日は四国ポイントでサバが爆釣だったそうだ。だから今日はここで最後まで頑張ろうと考えていた。
みんな同じ情報を持っているのか、ここは大渋滞している。



僕もその中に突入して仕掛けを下ろすとすぐにアタリがあった。４０センチを優に超えるサバが上がってきた。これは情報どおりだ。今日は大爆釣間違いなしだと思ったがあとが続かない。３０分以上出遅れた失敗が尾を引いているのか、時合が終わってしまったようだ。もしくは、この大渋滞で魚が散ってしまったのかもしれない。魚探の超音波に対して魚は敏感らしいのでこの数の船が一斉にそれを発していたら逃げるしかないだろうし、いったいどれだけの糸が垂れているのかわからないが、その間を縫って泳ぐのも魚に取っては一苦労だろう。
漁礁のある場所に入るとその込み具合は一層ひどくなる。みんな前へ前へと突っ込んでくるので仕掛けを立てられない。



とうとう、前を行く船の仕掛けと絡まってしまった。「どんだけ流してるんや！」と怒鳴ってくるので、「お前が突っ込んでくるから前へ出られへんからやないか！！」と言い返したいところなのであるものの、気の弱い僕にはそんなことは言えない。ただ、このオッサン、意外と優しかったのか、仕掛けを切らずにきちんとほどいてくれた。これは間違いなく仕掛けを切られて仕掛けとオモリをロストだなと思っていたので幸運であった。
アタリもないしこのことでうんざりしてしまい四国ポイントを離れることにした。下り潮ではあるがテッパンポイントに行けば何とかなるだろうと考えてその方向に向かうと途中で魚の反応を見つけた。



近くに漁礁らしきものがあったのでマーキングをして仕掛けを下ろすとアタリが出てハマチが１匹上がってきた。真鯛ではなかったのは残念だが誰もいないところで魚が釣れるのはうれしい。これはきっと、テッパンポイントに行けばもっと魚がいるのではないかと思いすぐに移動してみるとこっちでもすぐにアタリがあった。今度はハマチが２匹、一荷で上がってきた。




ハマチはもういらないからここからは新たな冒険に旅立つのだ。
下りの定番コイヅキへ。



ここ独特の潮に翻弄されることはなかったがアタリもない。次は久々に大和堆ポイントへ。



ここにもたくさんの船が集まっていたがアタリはない。お昼までには帰宅したいと思っていたので午前１０時１５分に終了。

魚を捌いて港に戻りアラを捨て、船外機の注文のためにショップに向かった。職場近くにあるショップで１８万円の中古をみつけた。縁もゆかりもないこの土地で出会ったエンジンというのはきっとそれは運命の出会いに違いないともお思ったけれども、あと１０年、安心して乗りたいと思い新品を買うことにした。株価は暴落しているとはいえ、今までの株の配当を積み立てた分と当の小船を当てられたときに分捕ってやった示談金も手つかずで残していたのでそれを使うことにした。お金を使うのは今だろうと前に読んだ本にも促されて思い切ったのだ。



中古のエンジンを探している途中、昔よく通っていたバス釣りの専門店のことを思い出した。池原ダムへ行くためにバスボート一式を買ったショップがここであった。
ここで売られたエンジンは淡水でしか使わないはずなので程度もいいだろうと考えたが、なにせ３０年近く前に行ったのが最後だったから今でも営業しているのかと心配していたがネットで調べた番号に電話を入れてみるとまだ潰れていなかった。中古は無いけれども安くしておくから新品を買いなさいと言われてその気になった部分もある。
こんなものを買ったことがないので値引きの相場はわからない。社長は数年前に脳出血で体が思うように動かなくなったらしく開店休業状態のところに飛びこんだカモか、もしくは夏の虫であったのが僕なのかもしれないが、懐かしい昔話や昨今のバス釣り事情に花を咲かせることができたのでそこは目をつむってよしとしておこうと思う。

係留場所を少し通りすぎてしばしの花見。ここから章魚津子山を望むと桜が山からこぼれ落ちてきそうな錯覚に陥る。



桜はきれいだが、僕の春は毎年暗いのである・・。