イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「奇跡のリンゴ「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録」読了

2011年03月16日 | Weblog
石川拓冶 「奇跡のリンゴ「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録」読了
このタイトルに出てくる、木村秋則と言う人を知っているだろうか。BE-PALを購読している人はこの2年間ほど連載が載っているので、リンゴを無農薬で栽培することに成功し、そのリンゴはめったなことでは手に入らず貴重なものになっているという人だ。

表紙の笑顔といい、文章に出てくる語り口からすると楽天家で気のいいだけの人という感じだが、その成功を手に入れるまでは死を覚悟するほどの苦しみと努力をしたということだ。

リンゴというのは品種改良が進んで病気や害虫にはホトホト弱く、無農薬で栽培するのは不可能であると言われていたのを覆して成功した秘訣というのは、「何もしない」ことだったと書かれている。自然のものは自然のあるがままにしておくのが生き物として一番力強く生きてゆける・・・。

これは人間にも社会にも会社にも当てはまるのだろうなと考えた。
ニュースに出てくるおかしな行動をする人間や、宗教やイデオロギーの対立、不景気、全部自然のなりゆきに掉さしてきた顛末ではないのだろうか。昔読んだ本に、「威張らない、無理をしない、頭を下げない 。」をモットーに生きているという人の話があったが、これこそが自然にあるがままに生きるということではないだろうか。これはこれで大変な努力が必要であるとは思うが。


うちの会社も手を変え品を変え販促策だどうだとやっているが、これも無理をしてるなと思う。無理に買ってくれなんて言ってもそんなに消費者が踊るわけではない。ましてやバーゲン品では・・・。それより、本当にいいものを置いておけば何の宣伝をしなくても欲しい人が自然に集まって買い物をしてくれるのではないかと思うのだが。それを探す努力をさせてくれよ。
このリンゴだって宣伝をしてるわけでもないのに求めているひとはその良さをわかって自分で探して買いに来てくれる。うちの役員さんたちにもぜひとも読ませたいものだ。僕は怖くてそんなこと言えないが・・・。
コメント
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