写真①:昭和初期の〈津屋崎千軒〉の復元地図にある中村林蔵さん宅を指す大脇健二郎さん夫妻
=福津市津屋崎3-18-16の「貝寄せ館」で、2014年10月5日午後2時撮影
貝寄せの浜・〈貝寄せ館〉物語 86
:伝右衛門の〝お抱え運転手〟
伊藤伝右衛門の〝お抱え運転手〟・中村林蔵さんの親戚
「貝寄せ館」に来場された写真を今日から展示
「伝右衛門と白蓮の写真展示中」の案内表示をしている福津市の「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の観光ボランティアガイド拠点事務所・「貝寄せ館」(同市津屋崎3丁目)に10月5日、〝筑豊の炭鉱王〟・伊藤伝右衛門の〝お抱え運転手〟で、〈津屋崎千軒〉に自宅があった中村林蔵(りんぞう)さんの親戚が来場されました。
林蔵さんは、昭和初期の津屋崎・西舟津に住む針医者中村春太郎の一人娘ナミさんの婿養子となり、4人乗りの黒い乗用車を運転して津屋崎に来ていたことなどを「貝寄せ館」では写真付きでパネル展示しています。この日、来場されたのはナミさんの甥大脇健二郎(66)さん(北九州市在住)と妻雅枝さん=写真①=。健二郎さんの話では、ナミさんは同市若松区で農業を営む松田家の10人兄弟の8番目で、春太郎さんの養女になったあと、林蔵さんを婿養子に迎えたという。「おいちゃん(林蔵さん)は伝右衛門の運転手をしとった。車の横でおいちゃんが写った写真も見たことがある」(健二郎さん)といい、「海とまちなみの会」の観光ボランティアガイドらと話が弾みました。
「貝寄せ館」は土・日曜、祝日の午前11時~午後3時開館で、入館無料です。NHKテレビで放映され好評だった連続ドラマ「花子とアン」で、柳原白蓮と伊藤伝右衛門が話題になったおかげで、館内に展示している〈津屋崎千軒〉の町興しの先駆者・伝右衛門のパネル写真や、「津屋崎で見つかった白蓮の写真」などが、市内外からの入館者に注目されていますが、きょう11日から大脇健二郎さんご夫妻来館の写真も展示に加えます。