写真①:「大己貴神社」の石鳥居
=福岡県筑前町弥永(いやなが)で、2016年3月15日午11時20分撮影
〈福岡・町歩き〉015
:「大己貴神社」
3月15日、福岡県筑前町弥永にある「大己貴(おおなむち)神社」=写真①=に初参拝=写真②=。福津市の自宅から朝倉市へドライブ中、雰囲気が気になり、立ち寄りました。祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)と天照皇大神(あまてらすおおみかみ)、春日大明神。大己貴神は大国主命(おおくにぬしのみこと)の異称で、春日大明神とは奈良の春日大社の祭神です。
写真②:「大己貴神社」拝殿
筑前町教育委員会が平成21年に境内に立てた「大己貴神院社」の解説板では、〈地元では「オンガサマ」と呼び親しまれています。このお宮は神功皇后の伝承地で、皇后が新羅(大陸)との戦のとき、兵が集まり難かったので、兵が集まるように社を建てて祈願したとのことです。このときの社が、この神社であるとされ、我が国で最も古い神社とされています〉としており、大己貴命ら祭神3柱よりもっぱら神功皇后の解説となっています。
社殿・拝殿=写真③=は、町指定の重要文化財。江戸時代末期から明治初頭の建造物で、二棟の切妻造、平入りの建物が前後に接続した形をしています。原形は八幡造と見られ、建物の中間に石の間を置き、前面の建物が拝殿、後ろの建物が神座です。
写真③:「大己貴神社」の拝殿と神座(右)
拝殿には、中央部は弓形で左右両端がそり返った唐破風の向拝(拝殿正面階段上に付けたふきおろしの屋根)=写真④=が付いています。
写真④:拝殿に付いている唐破風の向拝