写真①:「福岡藩主黒田家墓所」にある藩祖・黒田如水の墓
=福岡市博多区千代4丁目の黒田家の菩提寺・「崇福寺」で、2014年1月23日午前11時30分撮影
〈福岡・町歩き〉012
:福岡藩主黒田家墓所
NHKテレビの大河ドラマ「軍師官兵衛」の放送が、1月5日からが始まりました。黒田官兵衛(出家後、如水と号した)の隠居領(家督を譲った如水が生計を立てるための領地)だった津屋崎(福津市)に、如水が慶長8年(1603年)ごろ代官所を置いたほか、福岡藩直営の津屋崎・勝浦両塩田で筑前の製塩量の90%を賄っていた史実があり、福岡市博多区千代4丁目の臨済宗の寺院、「崇福寺(そうふくじ)」にある「福岡藩主黒田家墓所」(市指定史跡)を23日に訪ね、藩祖・「如水」の墓=写真①=にお参りしてきました。
「崇福寺」の山門から境内に入って左手奥に、2014年大河ドラマ軍師官兵衛「黒田官兵衛」の幟と「福岡藩主黒田家墓所入り口」の案内板=写真②=がありました。
写真②:「軍師官兵衛」の幟と「福岡藩主黒田家墓所入り口」の案内板
「福岡藩主黒田家墓所入り口」にある「藤水門」=写真③=を潜り、墓所に入ります。
写真③:「藤水門」を潜る観光客
「藤水門」を潜るとすぐ左に、福岡市が立てた「黒田官兵衛(如水)ゆかりの地」「福岡藩藩祖 黒田官兵衛(如水)」「福岡藩初代藩主 黒田長政」の観光案内板=写真④=が目に付きました。
写真④:「黒田官兵衛(如水)ゆかりの地」「福岡藩藩祖 黒田官兵衛(如水)」「福岡藩初代藩主 黒田長政」の観光案内板
観光案内板を背にして立つと、目の前の広い「福岡藩主黒田家墓所」に四代綱政、六代継高など藩主らの大きな墓が並んでいます=写真⑤=。二代忠之や三代光之、八代治高の藩主らは、福岡市博多区御供所町の「東長寺」の黒田家墓所(市指定史跡)に祭られています。
写真⑤:黒田家墓所に並ぶ藩主らの墓
初代藩主・黒田長政の墓=写真⑥=は、墓所の中央に建てられていました。
写真⑥:初代藩主・黒田長政の墓
藩祖・如水の墓は、長政の墓の右側にあり、墓石の三面には戦国末期の日朝・日明交渉に携わった外交僧として知られる聖福寺(しょうふくじ。福岡市博多区にある日本最初の禅寺)第109世景轍玄蘇(けいてつげんそ)の如水の生涯を讃える撰文=写真⑦=が刻まれています。景轍玄蘇は、宗像郡西郷(現福津市)生まれの禅僧で、渡航した対馬で慶長16年(1611年)に他界。
写真⑦:如水の墓石正面に刻まれた聖福寺第109世景轍玄蘇の撰文