とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015四国八十八ヶ所巡り:76番~78番

2015-04-20 17:28:33 | お遍路
昨夜は、善通寺の宿坊に泊まり、今朝6時から朝のお勤めに参加する。宿泊者は、団体が多く100名以上もいただろうか。御影堂内にて、10名近い僧侶が集まりお経をあげ、講話も聞く。30分くらいで終わるかと思ったが、40分近くかかり、その後、戒壇巡りをさせてもらう。真っ暗な戒壇を巡り、一番奥で弘法大師の言葉を聞いてから戒壇をでた。結局朝食が終わったのは7時過ぎだ。宿坊だけあって、あっさりした精進料理の朝食だったので、やや物足らなかった。

7:20.宿坊「いろは会館」を出発する。昨日からずっと雨で、この日はスタートから雨具着用である。


再び本堂の前を通って善通寺を出る。


赤門から通りに出る。前方には、如何にも門前町の雰囲気があるアーケードが見えた。


チューリップやレンゲの咲く道を歩く。


8:23。76番札所金倉寺に到着する。


9:48。続いて77番札所道隆寺に到着する。


11:23。遍路道から少し外れ、丸亀駅に寄ってみる。晴れていれば、レンタサイクルで市内観光や飯野山(讃岐富士)登山に行こうと思っていたのだが、雨で登山する気にはならず、駅前で食事ができる店を探す。


駅前の食堂で、昼食を済ませ、丸亀城に歩いて観光に行くことにした。


12:24。丸亀城のお堀前に到着する。


お堀には、早くも鯉のぼりが吊り下げられていた。


大手門に入る。


12:40。丸亀城の天守閣に到着する。


天守閣前の広場から丸亀市内を展望するが、雨ですっきり見えない。


見返り坂から眺めた丸亀城の石垣は見事だ。高さは約22メートル、本丸まで3段の高さは40メートルに近いそうだ。石垣の上端で垂直に立ち、徐々に緩やかな曲線を猫き、土に埋れる姿が美しい。




丸亀城で、のんびり休んでから先に進む。登山をやめたので、時間が余ってしまい宿に早く着き過ぎてしまうので時間調整だ。

14:28。78番札所郷照寺に到着する。


郷照寺の大師堂左手の地下回廊は、「万躰観音洞」と呼ばれ、全国の信者が奉納した30,000体の観音小像がぴっちりと祀られている。


15時ちょうど、ビジネスホテル「うたづ」に到着する。今日は、歩行距離がいつもより短かったものの、一日雨の中を歩いたこともあって、何だか足が重くて疲れた。明日の為に、今日はしっかり休もう。

今日の歩行距離:17.4キロ(通算1065.7キロ)
明日の予定:82番札所まで


2015四国八十八ヶ所巡り:70番~75番

2015-04-19 20:38:09 | お遍路
7:03。「晩翠旅館」を出発する。明け方まで雨が降っていたようだが、宿を出る時には小降りとなり、雨具も着ずにそのまま出た。

車道を2キロほど歩いた後、堤防沿いの道に入る。朝早いせいか、通る車も人もなく、静かな道のりだった。


前方の森に中に塔が見えた。この塔が、これから目指す70番札所本山寺の五重塔だ。途中で出会ったオジサンが、あの塔が本山寺だと教えてくれていたので、安心して進むことができたのだ。


8:09。70番札所本山寺に到着する。


そして境内には、目印となった五重塔が堂々と建っていた。


70番から次の71番までは、約11.3キロある。その後は、もくもくと歩いていた。残り6キロくらいになったころ、神戸のイノさんより電話があり、これから71番まで来てくれるという。今回は、イノさんとヨーコさんも一緒だ。前日宿毛マラソンに出たそうで、その帰りにわざわざ駆けつけてくれたのだ。71番札所弥谷寺前の道の駅で待ち合わせることになっていたが、私が着く前に二人がお迎えに来てくれた。


11:09。71番札所弥谷寺の山門に3人で向かう。


弥谷寺も山寺であり、石段をかなり上らなければならない。左側が竹林、右側が岩壁となっておりなかなかワイルドな寺だ。


太子堂へは、岩壁横の石段を上がって行く。


岩壁には、岩を彫った磨崖仏が祀られていた。


弥谷寺からの展望もなかなかいい。平地のあたりが、これから行く善通寺あたりだろうか?


再び道の駅に戻ったところで、お昼近くとなり、二人に美味しいうどん屋に連れて行ってもらう。何だか見覚えのある道に来たなあと思って周りを見回したら、今朝歩いてきた道にあったうどん屋だった。

このうどん屋で、二人のお勧めだという「アン雑煮うどん」を頂く。讃岐うどんに餡子の詰まったお餅が入っているうどんだ。焼きたてで香ばしいお餅とあっさりした甘みの餡子が入っていて、意外とイケる味だった。


他にも、おでんや稲荷ずしを食べて充分お腹が一杯になった。イノさん、ヨーコさんの二人からはお接待という事で、全てご馳走してもらい毎度のことながら今回もお世話になった。


その後、出会った道の駅まで送ってもらい、再び遍路道を歩きだす。香川県に入るとおにぎりのような山やため池をいくつも見る。香川県にため池が多いのは、年間降水量が少なく、夏に雨が少ない時、旱害が起こる事があり、その対策として、農地に隣接した土地にため池を作ることが古くから行われた事による。


13:58。72番札所曼荼羅寺に到着する。


曼荼羅寺には、空海が手植えしたと伝えられる不老松があり、菅笠に似た形から「笠松」とも呼ばれていたが、近年松くい虫の被害を受け、枯死してしまったそうだ。その後、名残をとどめようと、幹の部分に空海の姿が刻まれ、「笠松大師」としてよみがえり、不老松の生えていた一角に安置されている。


次に、0.6キロしか離れていない73番札所出釈迦寺に向かう。


今日は、札所巡りで忙しい。続けて74番札所甲山寺に着いたのは、15:10だった。


山門がないと思ったら、境内の中にあった。


甲山寺を出るころ、ついに雨が降りだしてきた。しかし、次の善通寺までは1.6キロしかないので、傘を差して向かう。75番札所善通寺に着いたのは、15:50だった。道を挟んで両側に寺があるのだが、どちらも善通寺なので、どちらに行っていいのかすぐに分からなかった。案内板などを見て、本堂のある山門に入っていく。


善通寺にも、五重塔があり、本山寺よりもさらに立派な五重塔だった。


本堂でのお参りを終え、今度は、太子堂のある御影堂の山門に向かう。


弘法大師は讃岐国、現在の善通寺市の出身であり、善通寺は弘法大師誕生の寺院として知られる。和歌山県の高野山、京都府の東寺と共に弘法大師三大霊場に数えられているという事もあって、今までで一番立派な大師堂である。


16:20。今日は、そのまま善通寺の宿坊に泊まる。明日は、一日雨で久しぶりに雨具を着てのお遍路になりそうで、ちょっと憂鬱である。

今日の歩行距離:23.2キロ(通算1048.3キロ)
明日の予定:78番札所まで


2015四国八十八ヶ所巡り:66番~69番

2015-04-18 18:49:07 | お遍路
5:55。民宿「白地荘」の車で、昨日の歩いたところまで送ってもらう。


6:22。雲辺寺への登山口に入る。標高250m位の場所だ。


急坂を上がって行くと、徳島自動車道の上に出た。


東側からの太陽が眩しい。


7:13。急な遍路道を上がって行くと、急に舗装道路に出た。


以後、舗装道路を歩いていく。当初、きつい山登りの道が続くと思っていたので、こんな舗装道路があるとは意外だった。おかげで、楽に歩くことができた。


7:47。66番札所雲辺寺に到着する。標高910mもあると聞いていたので、2時間半くらいかかると思っていたのが、あまりにも簡単に着いて拍子抜けだ。雲辺寺は、香川県になり、ここから讃岐ノ国「涅槃の道場」入りだ。


山門を上がって行くと、太子堂があったが、本堂が分からなくてまごつく。他の人に教えられて、別の入り口から本堂に入り一安心だ。


雲辺寺には、「おたのみなす」という腰掛けがある。腰かけて願うと願いが叶うといわれている。


山門を出て、先に進むと道沿いに羅漢像がぎっしり立ち並んでいた。凄い数である。




全部で、500体の羅漢像が並んでいるそうだ。


雲辺寺からは、展望が良く見えないので、山頂まで行ってみる。


NTTドコモの鉄塔の裏に、標高910.7mの三角点があった。


山頂から一気に山を下って行く。ところどころでツツジが咲きだしていた。


10:46。67番札所大興寺に到着する。


境内には、弘法大師が種を植えたというカヤの巨木があった。樹齢1200年、高さは20mもあるという。


ため池が至る所にある観音寺市内を進んでいく。


観音寺町の通りには、白いハナミズキが咲きだしていた。




13:42。68番札所神恵院、69番札所観音寺に到着する。ここは、二つの札所が同じ場所にあり二つ一篇に巡拝ができるのだ。


神恵院の庭園が見事だ。


神恵院の境内。


帰り道の民家の窓で、ネコちゃんが何やら語らっているようだ。


14:25。裏側にある琴弾八幡宮にも寄って行く。


本殿までの石段がやたらに長く、登るのが大変だった。


ここが、琴弾八幡宮の本殿だ。


本殿から少し下りたところに琴弾公園があり、山頂からは大きな銭型砂絵を見ることが出来る。


有明浜の白砂に描かれた「寛永通宝」は、東西122m南北90m周囲345mもある巨大な砂絵で、琴弾山々頂から見るときれいな円形に見える。寛永10年(1633)藩主、生駒高俊公を歓迎するために一夜にして作られたといわれ、この銭形を見れば健康で長生き、しかもお金に不自由しなくなると伝えられているそうだ。私も、これでお金に不自由しなくなるだろうか。


14:56。「晩翠旅館」に到着する。琴弾八幡宮に寄り道したので、ちょうどいい時間だった。


今日の歩行距離:25.1キロ(通算1025.1キロ)
明日の予定:75番札所まで


2015四国八十八ヶ所巡り:65番

2015-04-17 19:49:04 | お遍路
6:40。「五葉松荘」を出発する。玄関前には、五葉松が植えられ宿のシンボルとなっている。針葉がいっぱい出ているので写真では良く分からないが、一束ずつ葉を数えてみると確かに5本ずつ生えている。先端は柔らかく、普通の松と違い痛くない。


近くの空き地には、盆栽のように丸く選定された五葉松が何本も見られた。


7:27。四国別格二十霊場12番の延命寺に到着する。ここでも、御朱印を頂く。


9:05。工業地帯が見えてきた。大きな三本の煙突からは、水蒸気が上がっている。これらの煙突は大王製紙の伊予三島工場のものだという。静岡県でも富士のほうに行くと、製紙工場の大きな煙突が立ち並んでいるが、同じような感じなのだろう。


途中で、「JAうま」という名前があった。変わった名前だなあと思ったが、調べてみると、この辺りは昔、宇摩郡と呼ばれた地域だったそうだ。現在は、四国中央市となったため地名が消失してしまったが、JAにだけその地名が残っているらしい。


伊予三島の中心地、松山自動車道を抜け、三角寺への遍路道に入っていく。しばらくは舗装道路を上っていたが、ここから車では行けない歩き遍路のみの道になっていく。既に時間は、11:20となっていた。


緑の多い山の中に入っていく。


赤い花が咲いているのかと思ったら、赤い葉っぱだった。


やはり、車が通らない山道はホッとする。


11:54。65番札所三角寺(さんがくじ)の石段前に到着する。12時半くらいになるかと思っていたが、意外と早く着いた。


石段を上がりきると、山門だ。


巡拝を終え、石段を下りたところに、薄ピンクの花が満開となった木があった。シデコブシだろうか?




三角寺からは、徐々に下って行く。段々畑があちらこちらに広がっている。


畑の中で、一羽のツルが飛んでいた。あまり見たことがない種類で、何というツルなのだろうか。




道路の端に、大きな檻が建てられ、子猫がのんびり佇んでいた。勝手に出入りできるのだろうか?檻には「ミケル」という札がかかっていた。


山と山に囲まれた盆地内に、住宅が立ち並んでいる。


緑が一面に広がり、何とも言えない癒される風景だ。


14:02。四国別格二十霊場14番の椿堂に到着する。


昔、この地方に悪い熱病が流行していたころ、弘法大師が住民をこの庵に集めて手に持った杖を土にさして祈祷し、病を杖とともに土に封じ込めたという。その後、この杖より椿が芽を出し成長したことから、この庵を椿堂というようになったそうだ。


椿堂からは、ひたすら国道192号を進む。古いバスがあるなと思って見てみたら、お遍路バスと書いてあった。お遍路さん用に素泊まりができるよう改造してあるらしい。


15:20。境目トンネルに入る。


トンネルの中間くらいで、愛媛県と徳島県の境を越える。香川県に入る前に徳島県に戻ってしまったようだ。トンネルは、855mもあり結構長い。大型トラックはビュンビョン通って怖いし、騒音も大きくトンネル歩きは好きじゃない。


16:00。民宿「岡田」前を通過する。本当はここに泊まる予定だったが。満員で断られ別の民宿を紹介された。


民宿「岡田」の先にある郵便局前で、紹介された民宿「白地荘」のお迎えを待つ。「白地荘」は遍路道から外れ10キロ以上離れているので、明日もお迎えの場所まで送ってくれることになっている。


郵便局で接待を受け、15分くらい待っているとやっと迎えが来た。結局、民宿「白地荘」に着いたのは16:50となり、ほぼ当初の予定通りの時間となってしまった。さすがに今日歩いた距離は長く疲れた。今後はこれほど歩く日はなく、最後のヤマ場を越えたと言ってもいいだろう。

今日の歩行距離:34.6キロ(通算1000.0キロ)
明日の予定:69番札所まで

2015四国八十八ヶ所巡り:63番~64番

2015-04-16 17:05:09 | お遍路
6:30。「ビジネス旅館小松」を出発する。

6:45。63番札所吉祥寺に到着する。宿からは1.4キロしかないので7時前についてしまった。納経は7時からなので、本堂、太子堂のお参りが終わればちょうどいい時間となる。早朝一番で巡拝するのは気持ちがいいものだ。


吉祥寺には、緑の桜「御衣黄」が咲いていた。




7:39。石鎚神社の本社前を通過する。ここは、西日本最高峰石鎚山を神体山とする4つの神社の一つで、山腹の成就社(中宮)と土小屋遙拝殿、山頂の頂上社と共に石鎚神社と呼ばれている。中には寄らず、そのまま通過だ。


7:42。すぐ隣の64番札所前神寺に到着する。


本堂に着くと、お寺の人が掃除をしていた。ここも、1番だったようだ。


10:27。新居浜市に入る。


11時を過ぎたころから、弁当を食べる場所を探していたのだが、住宅地の中の旧道歩きが続き、休憩所や公園などもなく困っていた。そうこうしているうちに、商店街のアーケードの中を歩くことになってしまった。ここも、間違いなく遍路道である。


これでは、休めそうもないなと思っていたのだが、商店街の真ん中あたりが公園となっていてベンチやトイレもあり、休憩に最適のスポットになっていた。公園内で、弁当を広げしばらくゆっくりする。休まないと、宿に早く着いてしまうので時間調整もあった。

12:55。国領橋を渡る。


国領橋からも、一番奥に石鎚山が見えていた。


14:09。四国中央市に入る。こんな名前の市は知らなかった。多分平成の大合併の時に生まれた市なのであろう。何だか安直なネーミングだなあと思った。


14:38。「五葉松荘」に到着する。この辺りは、盆栽には最適な赤石五葉松の産地で有名らしい。五葉松は、その名の通り、針形の葉が五本ずつ束になって付くという。。




今日は、余裕のある時間に着いてよかったが、明日は約35キロの距離を歩かなければならない。宿がいい距離になかったので、どうしてもそこまで歩くしかない。今まででも一番きつい一日となりそうなので、明日の為に今日はゆっくり休もう。

今日の歩行距離:28.3キロ(通算965.4キロ)
明日の予定:65番札所まで

2015四国八十八ヶ所巡り:60番~62番

2015-04-15 19:48:28 | お遍路
6:40。「敷島旅館」を出発する。


明け方まで雨が降り、やっとあがってきたところだが、まだ黒い雲が広がっていて天気がはっきりしない。


6:57。「日切大師」に寄って行く。この「日切地蔵菩薩」には乳房がついており、男性的、中性的な仏像が多い中、大変珍しく、安産、子育て、子授けのお地蔵さんとして信奉されているそうだ。


8:35。「日切大師」から、さらに寄り道して「生木地蔵」にも行く。ここは、四国別格二十霊場の11番となる。別格霊場をすべて行く気はないが、近いので寄ってみる事にしたのだ。


ここのご本尊が「生木地蔵」と呼ばれる地蔵菩薩で、青葉の茂る楠に地蔵が刻まれたものだという。しかし、この楠の大木は昭和29年に来襲した洞爺丸台風によって根元から倒れたが、そこに刻まれた地蔵菩薩は無事であったので、現在は、お堂を建立し本尊として祀られ、倒木だけが、本堂の左側に祀られている。


寄り道をしたので少し遅くなったが、その後60番札所の横峰寺を目指して約10キロをひたすら歩く。7キロくらいまでは、舗装道路を徐々に上っていくだけだったが、最後の休憩所に着いたところから山道に入っていく。


上りはじめて、いきなり水が滴り落ちる石段となる。


ここから横峰寺までの遍路道は、雨天の後、水量が増すと沢水が溢れ通行不能になることもあると地図に書いてあったので、いささか不安だった。途中何度も沢を渡るところがあり、確かに大雨の後では、沢水が橋の上まで溢れそうで危ない感じがした。しかも昔は、橋も架かってなかったので、渡渉をする事は大変危険だったのだろう。とりあえず、無事通過できたので良かった。






やがて曇りから晴れとなり、陽が射してきた。


12:26。60番札所横峰寺の山門に到着する。


巡拝後は、車道に向かって下り、途中から遍路道に入る。1時間ほど下ったところの尾根道は、片側の樹木が切り取られ、風当たりが強かった。


展望がいいので、後ろも振り返ってみたら雪を被った山が見えた。これは、間違いなく石鎚山であろう。四国にある百名山の一つだ。




14:03。さらに下って行くと西条市街と瀬戸内海が見えてきた。


14:34。白滝奥之院に到着。ここは、61番札所香園寺の奥之院である。近くにある白滝では、年中を通して滝行ができるそうだ。


15:33。61番札所香園寺に到着する。今までの札所とまったく違い、ビルのような寺院であった。


さらに下り、町中に入って後方を振り返ってみると、またもや石鎚山がよく見えた。


15:51。62番札所宝寿寺に到着する。香園寺からは、1.3キロしか離れていない。


16:07。今日の宿「ビジネス旅館小松」に到着。ここは、昨日の宿と違い15人くらいの宿泊客があった。


実は、今日悔しいことがあった。香園寺に行ったとき、お賽銭を出そうとしてポケットを探ったら、あるべきところに財布が入ってなかった。どうも、横峰寺からの下りの山道で落としてしまったらしい。幸い大金は入っておらず、賽銭用の小銭と数枚の千円札だけだったので、致命的ではないが、やはり悔しい。

今日の歩行距離:31.1キロ(通算937.1キロ)
明日の予定:64番札所まで


2015四国八十八ヶ所巡り:自宅~西条市三芳(第3ステージ開始)

2015-04-14 18:14:44 | お遍路
今日から第3ステージの開始だ。前回同様自宅から一路岡山まで向かう。岡山から再びアンパンマン列車のしおかぜ9号で壬生川まで行き、普通列車に乗り換え、伊予桜井駅で降りた。

14:30。伊予桜井駅からお遍路の続きが始まった。


15:06。道の駅「今治湯ノ浦温泉」を通過する。


15:26。西条市に入った。


15:34。「世田薬師」に到着する。厄除け・厄払いの他、「きうり封じ」という、きゅうりに病気を封じ込めるご祈祷が有名なお寺だという。


16:03。「臼井御来迎」に到着する。弘法大師が弟子の真如を連れて当地巡錫(じゅんしゃく)の折り、岸井・臼井・曽良田井の三霊水を発見し、この地を三井村と改名したとされる。清水のあふれ出る所に仏の御来迎が拝され、四国八十八ヵ所番外霊場になっている。


16:20。今日の宿「敷島旅館」に到着する。前日は、外人女性が二人泊まって大変だったそうだが、今日は私一人だけだった。

今日の歩行距離:8.4キロ(通算906.0キロ)
明日の予定:62番札所まで


西国第三十三番満願霊場「華厳寺」&美濃まつり

2015-04-13 11:55:22 | 観光
天女の羽衣伝説マラソンの翌日は、いつも観光地を巡って帰っている。今回も、神戸のイノさんの案内で2か所の素晴らしい観光スポットに連れて行ってもらった。

まず最初に行ったのが、西国三十三所霊場の最後となる三十三番目の谷汲山華厳寺だ。四国八十八ヶ所巡礼と並び西国三十三所巡礼も有名な巡礼行である。こちらのほうは、まだ良く知らない寺院ばかりで、過去に行ったことがあるのは第1番の青岸渡寺(那智)と第30番の宝窟寺(竹生島)くらいのものだ。最後の満願寺に行ったというのも何かの縁があるような気がする。

参道の入り口に車を停め、山門まで歩いていく。この参道が結構長くて1キロくらいある。マラソンの後なのでリハビリがてらゆっくり歩くのがいい。桜並木の参道には、お土産屋や食事処、朝市が立ち並び、賑やかだ。


大きな仁王門の前まで来た。西国第三十三番満願霊場と刻まれた石柱があり、立派な門である。




さらに石段を登ると、本堂だ。本尊は十一面観音で、西国三十三所の札所としては、唯一近畿地方以外(岐阜県揖斐川町)にある。


本堂でお参りを済ませると、その横に本堂の地下を巡る「戒壇巡り」の入り口があった。長野の善光寺にも同様の「戒壇巡り」があり有名だが、同じように真っ暗な闇の中を巡るというのが面白そうなので挑戦してみた。真っ暗な回廊を進んでいくと、奥の方に錠前があり、それに触ると、極楽浄土が約束されるという。全く光が入ってこない暗闇を進むのが如何に恐ろしいかという事を実感させてくれる。結局、錠前がどこにあったか分からずそのまま出口に出てしまった。極楽浄土に行くのは大変な事だ。

華厳寺から、さらに数十キロ走って美濃まで向かった。2番目の観光スポットは、美濃市内にある「うだつの上がる町並み」だ。ここも、伝統的建造物群保存地区に指定され、江戸期を通じて美濃和紙を中心とした商家の街並みが保存されている。裕福でないと上げられなかった「うだつ」(防火壁)の上がる家が立ち並び、歴史的景観を堪能できた。




ちょうどこの日は、「美濃まつり」の当日であることから大勢の観光客で賑わっていた。


4月第2土・日曜日の美濃市は祭り一色となり、土曜日に「花みこし」、日曜日に「山車・練り物」が行われる。今回は、それを見るのが目的で美濃まで行った訳である。神社で山車が勢ぞろいしているというのを聞き、急いで「うだつの上がる町並み」から神社に向かう。

山車の先頭は、靱車(うつぼぐるま)という市内最大の山車で、カラクリ人形が踊っていた。




桃太郎などに扮した子供たちが可愛い。


我々も、参道のいい場所で山車の行列が動き出すのを待った。


神社では、開式の祝詞があげられているようだ。


そして、行列が動き出した。




先頭の山車「靱車」が目の前までやってきた。


「靱車」が目の前で止り、再びカラクリ人形が動き出した。童子が踊っていたかと思うと、突然猿の顔に変化するのが一番の見ものだ。




三輪車の後に舟山車が続く。人形は神功皇后と竹内宿弥だという。


その後ろには、可愛いカラス天狗の子供たちだ。




背中の羽根も可愛い。


一番後ろには、大きな鼻のカラス天狗だ。


さらに、布袋様の布袋車も続いていた。


こちらは、花さか爺さんだ。


灰を撒くパフォーマンスに観客は大喜びだ。


聖王車も続く。


これは、浦島太郎が乗った竜宮からの御使いのカメだ。


一通り山車を見て帰ることにした。帰り道の道の駅近くまで行くと、突然ピンクに彩られた神輿を積んだトラックがやってきた。


土曜日に開催されていたはずの「花みこし」がすぐ近くで行われたのだ。パンフレットを見て、これが一番見たかったのだが、まさか本当に見られるとは思っていなかったので、偶然の産物だった。ラッキーだったというしかない。美濃紙の産地らしく紙の花を付けた「しない」約300本をみこしの屋根に取りつけ、ピンクの「花みこし」を担いで練り歩くのである。




土曜日は、大小30基余りの「花みこし」が町中を練り回ったようだが、この日は1基だけ道の駅周辺を練り歩いてくれたようだ。桜の花が乱舞している様が見事だった。華厳寺、美濃とも初めてだったが、大満足の観光ツアーであった。

2015天女の羽衣伝説ウルトラマラソン

2015-04-12 21:37:24 | マラソン
4月上旬まで行っていた四国のお遍路を中断して、第10回「天女の羽衣伝説ウルトラマラソン」に参加してきた。私自身も5回連続の出場である。距離は71.5キロで、100キロマラソンほどきつくはないが、フルでは物足らないという人にはぴったりで、近いうちに100キロマラソンを走ろうとしている人には、いい練習になる大会だ。私も5月末に、100キロマラソンにエントリーしているので、その練習も兼ねるとともに、知り合いも大勢集まって楽しいという事もあって、毎年参加しているのである。ただ、今年はお遍路で相当な距離を歩いているとはいえ、1ヶ月半全く走っていなかったので、完走できるかは、かなり心配であった。

10日の夜、自宅を出て滋賀県のウッディパル余呉に宿泊する。大会は、午前7時にウッディパル余呉をスタートする。スタート前に、仮装ランナーや仲間たちと集合写真を撮る。


最初は、ウッディパル余呉から余呉湖のビジターセンターまでの3.5キロを走る。以後、1周6.8キロの余呉湖を10周する計71.5キロのウルトラマラソンだ。ビジターセンターにエイドが開設され、1周回るごとに自分の番号のところにチェックを入れ10周したところでゴールとなる。

この時期の余呉湖は、ちょうどお花見の時期と重なり、湖岸沿いの桜並木が美しい。余呉川沿いには菜の花と桜並木のコラボレーションが毎回楽しみだ。いつも大勢のカメラマンがやってきて、この辺りの写真を撮っている姿をよく見る。




明け方まで、雨が降っていたので天気が心配だったが、曇り空から時折晴れ間もあり、青空に桜が映える時間帯が何度かあり、お花見ランを満喫できた。


湖岸を回っていると反対側の湖岸の桜並木も良く見える。


余呉湖の東側は、風の通り道となっていて時折強い風が吹く。この日も風が強く、桜吹雪が何度も見られた。路面に桜の花びらが一杯落ちているが、空中にも白く映っているのは全て桜の花びらだ。




さて、私の走りといえば5周くらいまでは、比較的調子よく走れていたものの、6~8周当たりになると一気にペースダウンだ。やはり今まで全く走っていなかったツケが回ってきていた。歩くことと走ることでは、使う筋肉が違うのでかなりへばっていた。それでも、8周が終わったところで、ぜんざいとおにぎりを食べて気持ちを切り替えたところ、少し元気が出てきて再び前半の調子が戻ってきた。そして、9周が終わったところで赤い襷を掛けると、俄然元気となって目いっぱい頑張って走った。結果は、8時間56分と目標としていた9時間以内を達成することが出来た。

ゴール後は、ウッディパル余呉のサブセンターで鍋パーティを楽しむ。3回以上参加者には恒例のTシャツ授与があり、今年は赤地に白文字が入ったものだ。また、10回完走者への記念品授与も行われた。私も、地酒「七本槍」の大吟醸を記念品として頂く。


その後の抽選会でも、時計が当たり大いに喜ばせてもらった。また、他の仲間たちも空くじなしで、デジカメ、米、バームクーヘン、CW-Xのウェア等豪華景品を頂き、全員大満足だったようだ。その後も、懇親会が続き、元気な人は深夜12時くらいまで起きていたようだ。

翌日の朝食の後、スキー場のゲレンデ内で参加者たちで集合写真を撮って解散する。


今年もラン、抽選会、懇親会と最後まで楽しませてもらい、大満足のウルトラマラソンの大会であった。抽選会で、こんなに景品を出しても大丈夫なのかと思うほどの内容だったが、参加費の中でうまくやりくりしているそうで、大会実行委員会の手腕に感心せざるを得ない。今後も長く続けてほしい大会である。

久々にウルトラを走る

2015-04-11 06:03:48 | 呟き
昨夜から、滋賀県の余呉湖に来ている。
今年も「天女の羽衣伝説ウルトラマラソン」に参加するためだ。
今回で第10回 となる記念大会で、私も5年連続の参加となった。
このところ、お遍路で相当な距離を歩いているが、ランとなると別物だ。
1ヶ月半ほど、まともに走ってないので少し心配である。
距離は全部で70キロほどあり、余呉湖を10周する。
スタートは午前7時で、関門の17時までにはなんとか完走したいものだ。