とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015四国八十八ヶ所巡り:70番~75番

2015-04-19 20:38:09 | お遍路
7:03。「晩翠旅館」を出発する。明け方まで雨が降っていたようだが、宿を出る時には小降りとなり、雨具も着ずにそのまま出た。

車道を2キロほど歩いた後、堤防沿いの道に入る。朝早いせいか、通る車も人もなく、静かな道のりだった。


前方の森に中に塔が見えた。この塔が、これから目指す70番札所本山寺の五重塔だ。途中で出会ったオジサンが、あの塔が本山寺だと教えてくれていたので、安心して進むことができたのだ。


8:09。70番札所本山寺に到着する。


そして境内には、目印となった五重塔が堂々と建っていた。


70番から次の71番までは、約11.3キロある。その後は、もくもくと歩いていた。残り6キロくらいになったころ、神戸のイノさんより電話があり、これから71番まで来てくれるという。今回は、イノさんとヨーコさんも一緒だ。前日宿毛マラソンに出たそうで、その帰りにわざわざ駆けつけてくれたのだ。71番札所弥谷寺前の道の駅で待ち合わせることになっていたが、私が着く前に二人がお迎えに来てくれた。


11:09。71番札所弥谷寺の山門に3人で向かう。


弥谷寺も山寺であり、石段をかなり上らなければならない。左側が竹林、右側が岩壁となっておりなかなかワイルドな寺だ。


太子堂へは、岩壁横の石段を上がって行く。


岩壁には、岩を彫った磨崖仏が祀られていた。


弥谷寺からの展望もなかなかいい。平地のあたりが、これから行く善通寺あたりだろうか?


再び道の駅に戻ったところで、お昼近くとなり、二人に美味しいうどん屋に連れて行ってもらう。何だか見覚えのある道に来たなあと思って周りを見回したら、今朝歩いてきた道にあったうどん屋だった。

このうどん屋で、二人のお勧めだという「アン雑煮うどん」を頂く。讃岐うどんに餡子の詰まったお餅が入っているうどんだ。焼きたてで香ばしいお餅とあっさりした甘みの餡子が入っていて、意外とイケる味だった。


他にも、おでんや稲荷ずしを食べて充分お腹が一杯になった。イノさん、ヨーコさんの二人からはお接待という事で、全てご馳走してもらい毎度のことながら今回もお世話になった。


その後、出会った道の駅まで送ってもらい、再び遍路道を歩きだす。香川県に入るとおにぎりのような山やため池をいくつも見る。香川県にため池が多いのは、年間降水量が少なく、夏に雨が少ない時、旱害が起こる事があり、その対策として、農地に隣接した土地にため池を作ることが古くから行われた事による。


13:58。72番札所曼荼羅寺に到着する。


曼荼羅寺には、空海が手植えしたと伝えられる不老松があり、菅笠に似た形から「笠松」とも呼ばれていたが、近年松くい虫の被害を受け、枯死してしまったそうだ。その後、名残をとどめようと、幹の部分に空海の姿が刻まれ、「笠松大師」としてよみがえり、不老松の生えていた一角に安置されている。


次に、0.6キロしか離れていない73番札所出釈迦寺に向かう。


今日は、札所巡りで忙しい。続けて74番札所甲山寺に着いたのは、15:10だった。


山門がないと思ったら、境内の中にあった。


甲山寺を出るころ、ついに雨が降りだしてきた。しかし、次の善通寺までは1.6キロしかないので、傘を差して向かう。75番札所善通寺に着いたのは、15:50だった。道を挟んで両側に寺があるのだが、どちらも善通寺なので、どちらに行っていいのかすぐに分からなかった。案内板などを見て、本堂のある山門に入っていく。


善通寺にも、五重塔があり、本山寺よりもさらに立派な五重塔だった。


本堂でのお参りを終え、今度は、太子堂のある御影堂の山門に向かう。


弘法大師は讃岐国、現在の善通寺市の出身であり、善通寺は弘法大師誕生の寺院として知られる。和歌山県の高野山、京都府の東寺と共に弘法大師三大霊場に数えられているという事もあって、今までで一番立派な大師堂である。


16:20。今日は、そのまま善通寺の宿坊に泊まる。明日は、一日雨で久しぶりに雨具を着てのお遍路になりそうで、ちょっと憂鬱である。

今日の歩行距離:23.2キロ(通算1048.3キロ)
明日の予定:78番札所まで