とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015四国八十八ヶ所巡り:60番~62番

2015-04-15 19:48:28 | お遍路
6:40。「敷島旅館」を出発する。


明け方まで雨が降り、やっとあがってきたところだが、まだ黒い雲が広がっていて天気がはっきりしない。


6:57。「日切大師」に寄って行く。この「日切地蔵菩薩」には乳房がついており、男性的、中性的な仏像が多い中、大変珍しく、安産、子育て、子授けのお地蔵さんとして信奉されているそうだ。


8:35。「日切大師」から、さらに寄り道して「生木地蔵」にも行く。ここは、四国別格二十霊場の11番となる。別格霊場をすべて行く気はないが、近いので寄ってみる事にしたのだ。


ここのご本尊が「生木地蔵」と呼ばれる地蔵菩薩で、青葉の茂る楠に地蔵が刻まれたものだという。しかし、この楠の大木は昭和29年に来襲した洞爺丸台風によって根元から倒れたが、そこに刻まれた地蔵菩薩は無事であったので、現在は、お堂を建立し本尊として祀られ、倒木だけが、本堂の左側に祀られている。


寄り道をしたので少し遅くなったが、その後60番札所の横峰寺を目指して約10キロをひたすら歩く。7キロくらいまでは、舗装道路を徐々に上っていくだけだったが、最後の休憩所に着いたところから山道に入っていく。


上りはじめて、いきなり水が滴り落ちる石段となる。


ここから横峰寺までの遍路道は、雨天の後、水量が増すと沢水が溢れ通行不能になることもあると地図に書いてあったので、いささか不安だった。途中何度も沢を渡るところがあり、確かに大雨の後では、沢水が橋の上まで溢れそうで危ない感じがした。しかも昔は、橋も架かってなかったので、渡渉をする事は大変危険だったのだろう。とりあえず、無事通過できたので良かった。






やがて曇りから晴れとなり、陽が射してきた。


12:26。60番札所横峰寺の山門に到着する。


巡拝後は、車道に向かって下り、途中から遍路道に入る。1時間ほど下ったところの尾根道は、片側の樹木が切り取られ、風当たりが強かった。


展望がいいので、後ろも振り返ってみたら雪を被った山が見えた。これは、間違いなく石鎚山であろう。四国にある百名山の一つだ。




14:03。さらに下って行くと西条市街と瀬戸内海が見えてきた。


14:34。白滝奥之院に到着。ここは、61番札所香園寺の奥之院である。近くにある白滝では、年中を通して滝行ができるそうだ。


15:33。61番札所香園寺に到着する。今までの札所とまったく違い、ビルのような寺院であった。


さらに下り、町中に入って後方を振り返ってみると、またもや石鎚山がよく見えた。


15:51。62番札所宝寿寺に到着する。香園寺からは、1.3キロしか離れていない。


16:07。今日の宿「ビジネス旅館小松」に到着。ここは、昨日の宿と違い15人くらいの宿泊客があった。


実は、今日悔しいことがあった。香園寺に行ったとき、お賽銭を出そうとしてポケットを探ったら、あるべきところに財布が入ってなかった。どうも、横峰寺からの下りの山道で落としてしまったらしい。幸い大金は入っておらず、賽銭用の小銭と数枚の千円札だけだったので、致命的ではないが、やはり悔しい。

今日の歩行距離:31.1キロ(通算937.1キロ)
明日の予定:64番札所まで