とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

水中毒に注意

2010-08-21 22:45:27 | 呟き
今年の夏は、異常な暑さで熱中症で亡くなったり倒れたりする人がかなり多いようだ。そこで熱中症を予防するために、水分を充分取ることが盛んに奨励されている。最近のスポーツ界でも水分を取ることの重要性が盛んに叫ばれている。だが、そこには一つの落とし穴があることを忘れてはならない。

それは、水中毒という症状があることだ。熱中症予防の為に水分を取ることは重要なことだが、過剰に取りすぎてしまうと血液中の「ナトリウムイオン」の濃度低下によって次のような症状がでるそうだ。

・軽度の疲労感
・頭痛や嘔吐
・精神症状
・痙攣(けいれん)、昏睡(こんすい)
・呼吸困難

このような症状が出る場合は、水中毒を疑ってみる必要がある。普段から水分を多く取る傾向がある人が疲労を感じていたりするようであれば、水中毒を疑った方がいいかもしれない。水中毒が更に進むと、精神分裂病まで進んでしまうこともあるという。こんな人に水をさらに飲ませることは危険ですらある。

何事も、過剰というのは良くないのである。通常、食事で1日約1㍑の水分をとることができるという。それ以外の飲み水としては1~2㍑をこまめにとることで充分な量とされる。こまめにとは、コップ1杯程度(約150cc)を1~2時間ごとにとるのがいいようだ。スポーツをしたり、屋外で仕事・作業をしたりする場合は、かいた汗に匹敵する水分を加える必要がある。まず屋外に出たらコップ1杯の水分補給をする。喉の渇きに応じて飲めばいいが、たくさん汗をかいたときはナトリウムイオンを補給するため、適度の塩分を補うことが重要である。

まだ暑い日が続くが、水分の取り方にも注意して今年の夏を乗り切っていきたいものだ。

荒川三山・赤石岳登山のおまけ(ガンダムを見る)

2010-08-20 21:37:14 | 観光
南アルプスから静岡市方面に向かって帰る。まだ陽が高くそのまま自宅に帰るには、早い時間だった。静岡市街地の中心部に入ろうかという頃、車を走らせていると、右側の歩道を走っているランナーを見つけた。カラフルなウエアを着た女性ランナーが3人だ。どうもみたことあるような人だなーと思って、すぐ横を通り過ぎると、やはり顔見知りの人たちだった。何度も一緒に走ったことのある、ひさやんさん、Iさん、Sさんだった。

何で、こんなところを走っているのだろうかと思って、ふと気づいた。そういえば、ラン友のヒロボーさんから、この日に「ガンダムマラニック」の下見をしましょうというメールを貰っていたのを思い出した。車を止めて、3人に話を聞いたところ、やはり下見マラニックに参加していたようだった。山の予定があったので、パスさせてもらったのだが、ヒロボーさんを含めて10人ほどで走っているとの事だった。

実は、山の帰りに時間があったら、東静岡駅前に展示されている実物大ガンダムを見に行きたいねと冗談交じりに話していたのだが、3人に出会い、みんながゴールする予定のガンダムの展示会場前まで行こうということになった。そこで、方向転換して、いそいで東静岡駅に向かう。駅前近くの有料駐車場をなんとかみつけ、歩いて会場に向かった。

車から見えたガンダムは高層ビルに比べるとそれほど大きくないように見えたが、会場に入って見上げるとさすがにでかい。ガンダムだけを見るだけなら、入場無料である。おおぜいの観光客で賑わい、ほとんどの人がカメラを構えガンダムを撮影していた。我々も、いろんなアングルで撮影してみた。時々、目が光ったり、煙が出てきたりして、楽しめる趣向になっている。夜になるとライトアップされるみたいで、さらに良さそうだった。




できれば暗くなるまでいて、有料のホビーミュージアムも入ってみたかったが、マラニックの人たちがそろそろ帰ってくるはずなので、飲食ブースの脇を通りぬけ、出口付近でランナーたちを迎えることにした。


しばらくすると、ヒロボーさん初め何人かのランナーが帰ってきた。南アルプス山中で出会ったランナーたちも凄いが、この日暑い市内を走ってきたランナーたちも凄い。涼しい高山から帰ってきただけに地上の暑さがこたえる。ガンダムをバックに記念写真を撮ってマラニックの人たちと別れ帰宅した。


来月は、私も「ガンダムマラニック」の本番に参加する予定だ。その時は、ゆっくりとホビーフェアを見学してみたい。



荒川三山・赤石岳登山 その4

2010-08-19 22:04:20 | 山登り
この日は、椹島に下山するだけである。ほとんどの登山者は朝食を済ますと、そうそうに山小屋を出発して行った。我々は、少しのんびりしていたら、小屋番のお兄ちゃんが大サービスでコーヒーを出してくれた。これも前日話に花が咲いたせいか、ありがたいもてなしだった。小屋前で一緒に写真を撮って、いよいよ下山である。



(展望台から臨む大倉尾根と赤石小屋)


(赤石小屋の看板の文字は、写真家の白簱史朗氏が書いている)

小屋から椹島までは標高差1400mを一気に下る。時間にして約3時間。針葉樹林帯の急な下りが続き展望はほとんどない。この尾根沿いには花も少なく、時々見かけるのは、怪しいほどの色をしたキノコくらいだ。


やがて、鉄階段が見えてきた。先行組が下で手を振っていた。


鉄階段を下りると、登山道が終わる。きつい下りだったが無事下山できてホッとする。


椹島には、さらに5分ほど歩くと到着だ。この辺りには、オレンジ色の珍しい花が咲いている。「フシグロセンノウ」という花で昨年もこの辺りの林道で何度も見かけた。


そして、これが椹島にある「白簱史朗記念館」である。この先が登山の最終地点だ。


椹島で一休みしたのち、車で林道を走り畑薙ダムに向かう。畑薙ダムまでは、途中にいくつか吊橋がある。最初の吊橋の近くを通ると道路脇に大きなザックが置いてあった。人が見えず何でこんな所に置いてあるのかなーと思いながら先に進むと、吊橋が見えてきた。吊橋を見ると、なんと橋の真ん中で男性が気持ち良さそうに寝そべっているではないか。寝返り打って横にずれたら川に真っ逆さまに落下しそうな場所である。勇気があるというのか、危険知らずというか、半ば呆れながらも仲間に写真を撮ってもらった。ブログネタには絶好のシチュエーションだ。


畑薙大橋の吊橋でも、仲間の3人が楽しそうに渡っていた。


1時間ほどで、落石の危険がある林道が終わり、一般車両が通過できる舗装道路となる。そして、赤石温泉白樺荘で入浴して、無事帰る。今回は、新しい山友達が増え楽しい山行であった。

荒川三山・赤石岳登山 その3

2010-08-18 20:32:03 | 山登り
荒川小屋の朝食は4:30からだった。同行者のうち3名はテント泊したので、そちらの撤収を待って6:30頃一緒に出発する。


あたりは、ガスで覆われまったく視界がない。雨もポツポツ降っている。前日、ライチョウを見かけたが、ライチョウを見ると天候が悪化するという話は、やはり当っていた。天気予報でも、曇りか雨となっており、この日は天気の回復が望めなかった。それでも前に進むしかない。樹林帯の中を15分ほど進む。しばらくは、小雨が降っているものの風はないので体が暑くなってきた。さらに進むと植生が変わり岩場となってきた。このあたりから風がやけに強くなってきた。樹林帯の中の状況とは打って変わり、しだいに強風の中を進むようになった。前に進めば進むほど、風が強くなり真っ直ぐ立っていられなくなってくる。この先高度が上がり、尾根伝いの道になるはずなので、このまま進んでいいのか非常に悩む状況になる。とりあえず、大聖寺平まで進んだ。だが、まったく風がやむ様子はない。昨年のトムラウシ山の低体温症による遭難事故が頭をよぎった。強風で体も冷えてきており、みんなで相談した結果、荒川小屋まで戻ることにした。最悪なら一日日程を延ばして荒川小屋に連泊することも考えた。まずは、荒川小屋に無事帰還する。小屋番に戻ってきた話をすると、大聖寺平あたりが一番風が強いところで、その先は山の東を回る道になるので、西風が遮られ比較的風は少なくなるという話だった。先にその話を聞いていれば、そのまま進めたのにとも思ったが、この時点では仕方がない。

まずは、荒川小屋で暖かいコーヒーを飲んで体を温めた。また、お腹も減ってきたので食事をして腹ごしらえをした。そのうち赤石岳方面から下ってきた登山者も増えてきて、尾根の風の状況を聞いてみることができた。相変わらず風は強いようだが、無事下山してきたようなので、我々も再度同じ道を進むことにした。30分ほどで再び大聖寺平に到着する。最初よりは、幾分風は収まってきていた。風で体がふらつくほどではなかったので、そのまま稜線を進んだ。

晴れていれば、みごとな展望が臨める場所のはずだが、まったく視界は利かない。



(お花畑の周りは真っ白、ガスで視界も利かない)

風がない岩場の陰で休憩する。少しひとごこちがついて花を観賞する余裕が出来た。

(チングルマの花が終わり、実の周りには水滴がついている)


(ミヤマダイコンソウ)

一頑張りして、小赤石岳(3081m)に到着する。


さらに15分ほど進むと、赤石岳と赤石小屋との分岐に出る。天気が悪く、このまま赤石岳へ行くと時間が遅くなるし、我々夫婦は昨年登っているのでパスすることにした。男性一人だけは行ったことがないので、もう一名の男性と一緒に空身で山頂往復することになった。二人は健脚で山の経験も充分あり、あとは任せることにする。女性を含む我々3名は、先に赤石小屋へと向かった。

赤石岳分岐からは約2時間かけて、赤石小屋に到着する。後続の二人も程なく小屋に到着する。当初の予定よりも2時間ほど遅くなったが、まだ午後4時前だった。赤石小屋は、去年も宿泊した懐かしい山小屋だ。ここも荒川小屋同様きれいな小屋である。また、宿泊者もそれほど多くなく余裕の宿泊状況だった。荷物をおろし、雨具を干して衣服を着替えるとサッパリした。こんな時は、ほんとうに山小屋の存在はありがたい。

談話室では、ビールを飲みながら他の登山者達と山談義に話が弾む。山小屋でのこんな触れ合いは本当に楽しい一時だ。込んだ時の山小屋の夜は寝苦しいこともあってテント泊を好む人もいるが、知らない人との話が弾む山小屋の夜はいいものだ。そして、夕食の時間になって食堂に入ると、小屋番のお兄ちゃんが声をかけてきた。「お客さん、昨年も来られた方ですよね?」と、突然声をかけられてビックリ。こちらも、お兄ちゃんの顔を見ると何だか見覚えのある顔だった。何故か、われわれ夫婦のことを良く覚えてくれていたようだ。大勢の客がいた中で、1年前とはいえ、良く覚えてくれていたことに感激した。夕食後も、食堂で屋久島の「三岳」を飲みながら小屋番のお兄ちゃんや仲間との会話が弾んだ。この日の展望はまったくダメだったが、ステキな人との出会いに恵まれた一日だった。

その4に続く。

荒川三山・赤石岳登山 その2

2010-08-17 20:09:58 | 山登り
悪沢岳からの下りは岩が乱立してかなり急である。足元に注意しながら慎重に下る。


前方には、これから目指す中岳と中岳避難小屋が見える。


鞍部からは緩やかな登山道となる。振り返ると悪沢岳の下り道が白く蛇行している様子が良く見えた。


このあたりもハクサンイチゲなど高山植物のお花畑が続く。


やがて、中岳避難小屋に到着する。中岳避難小屋は夏季には管理人が常駐し軽食も出してくれるので、いざという時は頼りになる避難小屋である。


小屋前で少し休憩してから、すぐに中岳山頂(3083m)に到着する。ここからの展望も素晴らしい。


中岳を過ぎると荒川小屋への分岐に出るが、まずは荒川三山の最後の前山(3068m)に向かう。荷物を分岐付近に置くと体が浮かび上がるような気分になった。10分ほどで山頂に到着する。前山の標識のすぐ下は大きく崩れ、はるか下の沢までガレていた。写真撮るのも注意しないと滑り落ちてしまいそうな場所だった。


みんなで写真を撮ろうとした時、反対コースから二人の男女が歩いてきた。良く見ると胸にゼッケンをつけた軽装のトレイルランナーだった。話を聞くと、「2010年トランスジャパンアルプスレース」という大会に参加している途中だという。

この大会の概要はこんな感じだ。

《山岳用の行動用具に加え、露営や炊事用具等の全てを背に、日本海(富山湾)から北アルプス、中央アルプス、南アルプスを越え太平洋(駿河湾)までを走る。その道程、約425km。一切の交通機関、宿泊施設を利用せず、自身の足のみで一週間(+予備日1日、計8日)以内に踏破することを目指す、ハードな山岳アドベンチャ-レース http://tjar2010.seesaa.net/ 》

話を聞いただけでも、呆れるほどハードなレースである。男性は40代くらい、女性は30代くらいだったが、まだ余裕の雰囲気であった。山小屋には泊まってはいけないということで野宿をするとのこと。ツェルトだけで夜を過ごすという話にはビックリ。まさに超人である。こんな場所であったのも何かの縁と思い、二人のランナーを交えて山頂記念写真を撮った。二人は無事に完走できるだろうか気になった。無事を祈って二人を山頂から見送った(あとでネットで確認したところ女性ランナーは無事制限時間内に完走していたようだ)。


前山を下山し始めてすぐにライチョウの親子に出くわす。子供が5羽ほどいてピヨピヨと賑やかだ。我々が近づいても慌てて逃げない。間近で何枚も写真を撮ることができた。






千枚岳付近でもライチョウを見かけており、こんなにもライチョウに出会えたことはラッキーでもあったが、一抹の不安がよぎった。ライチョウの出現は天候の悪化を意味するからだ。案の定、この不安は的中して翌日は大変な天気になるのであった。詳しくは2日目に記載することにする。

前岳から緩やかに下山していく。


斜面を歩きながら下っていく。前方には赤い屋根の荒川小屋が見えてきた。


前方には、大きな尾根を持つ赤石岳が堂々と聳えている。


さて、前岳から荒川小屋へ向かう斜面も見事なお花畑が続く。このお花畑はとてつもなく広く明るい。多様な花々が咲き乱れ、お花畑を歩く登山者は絵になって絶好の被写体である。







今夜の宿は荒川小屋である。この日の宿泊者は思ったほど少なく、二階部分はほぼ貸切状態であった。この小屋は、立派な木材を使っておりちょっとしたログハウス風のきれいな山小屋だ。

(夕食は、カレーライスとスープ、トンカツ、ポテト、サラダなどが出た。カレーの味は絶品でおかわりをしてしまう。山小屋とは思えないおしゃれな夕食であった)


(水場は小屋の外にある。雪解け水のようで、手がちぎれそうなくらい冷たい)

この日はかなり歩いたためか、ビールを飲んだ後はそうそうに眠りについてしまった。

その3に続く。

荒川三山・赤石岳登山 その1

2010-08-16 22:33:59 | 山登り
盆休みは、例年3泊前後の縦走登山に行っている。今回は、南アルプス南部で最もメジャーなコースである荒川三山・赤石岳の縦走とした。昨年赤石岳は登っているが、荒川三山は初めてだ。例年、この時期は夫婦だけで行っていたが、今回はラン友のかっちゃんからの誘いもあってその友人2名を含めた5名での山行となった。

コースは、畑薙ダムから椹島、千枚小屋、千枚岳、荒川三山、荒川小屋、赤石岳、赤石小屋、椹島という周回コースとなる。椹島から樹林帯を進み、千枚小屋にやっと到着する。


千枚小屋の周辺は、日当たりがよく水が豊富なため一面にお花畑が広がっている。マルバダケブキやシシウド、トリカブトの咲き乱れるお花畑の間を登っていく。



しばらく、進むとダケカンバの森となり植生が変わってきた。


オレンジのクルマユリが数輪咲いている。


森林限界近くになり、岩場が出てきた。ガスが湧き上がり、高い山に来たことを実感させられる。


急登を涼しい風を受けながら登りきると千枚岳(2880m)の頂上だ。


千枚岳から丸山への登山道も、見事なお花畑が続く。

(マツムシソウが半端じゃないほど群生しているのには驚いた)


(タカネビランジ ごく淡い淡紅色のものが多かった)


(岩場の間に生えるハナウド)

崩れそうな岩場を下る。


しばらくは平坦な道となり、なだらかな山頂の丸山を目指す。


大きな岩の上に、ホシガラス(胴体の白い点々が星空のように見える)がとまった。


丸山は、名前の通り真ん丸い山頂ながら3032mの高峰だ。


丸山の先には、岩がゴツゴツと突き出た山が見えてきた。


なだらかな道が終わり、道の様子が大きく変わってきた。


ここからは、積み重なった大岩を乗り越えていくルートになる。


そして、荒川三山の最高峰の東岳(3141m)に到着した。

その2に続く。

今日は終戦記念日

2010-08-15 08:38:09 | 政治
先日、テレビで池上彰が終戦記念日と北方領土問題についての解説をやっていた。この人のニュース解説は判りやすい。週刊子供ニュース時代からニュース解説には定評があり、いまやテレビに引っ張りだこの人物だ。

さて、戦前、戦後あたりからの日本の歴史は、私の世代では学校でしっかり教えてもらってない。いい歳になっても、そのあたりの時代背景や経緯を良く知っている人は少ないだろう。今回、終戦記念日についての解説があったが、非常に勉強になった。

まず、終戦記念日の定義づけが国によって違うという事実があることを知った。
いくつか挙げてみると下記のような説がある。

1.1945年8月14日:日本政府が、ポツダム宣言の受諾を連合国各国に通告した日。
2.1945年8月15日:玉音放送(昭和天皇による終戦の詔書の朗読放送)により、日本の降伏が国民に公表された日。
3.1945年9月2日:日本政府が、ポツダム宣言の履行等を定めた降伏文書(休戦協定)に調印した日。
4.1952年4月28日:サンフランシスコ講和条約の発効により、国際法上、連合国各国(ソ連等共産主義諸国を除く。)と日本の戦争状態が終結した日。

日本では、1945年(昭和20年)ポツダム宣言を受諾し、8月15日の正午に昭和天皇の「堪ヘ難キヲ堪へ、忍ビ難キヲ忍ビ、以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス」の詔勅がラジオで流れ、日本国民に日本の無条件降伏が知らされた日をもって、8月15日を終戦記念日として制定されている。

しかし、イギリスやアメリカ合衆国を初めとする連合国側では、9月2日を対日勝戦記念日として「V-Jデー」と呼び、国際的には、9月2日を終戦の日とする国が多いそうだ。

この終戦記念日の解釈の違いが、日本の北方領土問題に起因していたという話は、実に興味深い話だ。日本がポツダム宣言を受諾したのが、1945年8月14日だ。ポツダム宣言とはアメリカ合衆国、中華民国および英国の首脳が、1945年(昭和20年)7月26日に大日本帝国(日本)に対して発した、第二次世界大戦(大東亜戦争、太平洋戦争)に関し、「全日本軍の無条件降伏」等を求めた宣言である。日本が、受諾したのは戦争をやめますということである。ポツダム宣言の声明を発表したのは米国、英国と中華民国の3カ国であり、この時会談に加わっていたソ連は、日本に対して中立条約を結んでいたので宣言に加わっていない。しかし、ソ連は日本がポツダム宣言の受諾を決定した後、中立条約を一方的に破棄して1945年8月28日から9月5日にかけて北方領土に上陸し占領した。ソ連の言い分は、降伏文書に調印するまでは戦争状態が続いているというわけだ。長崎、広島への原爆投下と終戦で国の行方が見えなくなっているどさくさにまぎれて、ソ連が日本の領土を強引に奪おうとした意図が見えなくもない。下手をすれば、北海道までソ連に占領されていたかもしれないのだ。日本人としては、弱い立場でいる国に一方的に攻め込んでくるなんて理不尽としか思えない気分になった。ただ、同じようなことを日本の軍隊もやっていたのであろう。未だに、韓国や中国とも終戦についての決着はしっかり出来ていないのだ。北方領土問題は、過去に何度か進展の兆しはあったが、未だに未解決の問題である。日露平和条約が未だに結ばれていないのは、北方領土問題があるからで、日本とロシア間では正式に戦争が終結しているわけではないのである。

余談だが、戦争の呼び方についても国によって違いがあるそうだ。いろんな呼び方があって勉強になった。

「第2次世界大戦」ドイツ、イタリア、大日本帝国の三国同盟を中心とする枢軸国陣営とイギリス、フランス、アメリカ、ソ連、中華民国などの連合国陣営との間で戦われた、全世界的規模の戦争をいうが、主にヨーロッパでの戦争をさすことが多い。
「大東亜戦争」これは、もっぱら日本陸軍が考え出した呼び方である。東アジアを一つの地域とする大東亜新秩序建設を目的とする戦争を意味している。
「太平洋戦争」これは、連合国側のアメリカによって定着した名称である。主戦場が太平洋地域であったことに因むとされる。

映画『ソルト』

2010-08-14 22:10:51 | 映画
映画『ソルト』予告編


シネマトゥディより

チェック:二重スパイの容疑をかけられたCIAエージェントをアンジェリーナ・ジョリーが熱演するアクション・サスペンス。潔白を証明したいヒロインが、CIAの追跡をかわしながら真犯人を探し出すまでをスリリングに描く。メガホンを取るのは、アンジェリーナとは『ボーン・コレクター』以来のコンビとなるフィリップ・ノイス。共演は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のリーヴ・シュレイバー、『2012』のキウェテル・イジョフォー。CIAに立ち向かう孤高のヒロイン、アンジェリーナのリアルなアクションに注目だ。

ストーリー:CIAエージェントのイヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、何者かの陰謀によってロシアスパイの嫌疑をかけられてしまう。逃走を図ったソルトはCIAの追跡をかわしながら、自らの容疑を晴らすべく、たった独りで真相究明に乗り出すが……。

キャスト
アンジェリーナ・ジョリー
リーヴ・シュレイバー
キウェテル・イジョフォー


この夏休みの映画では、一番見たかったのが「ソルト」だった。アンジェリーナ・ジョリーが久々に出演したハードアクション映画である。しばらく前はクリントイーストウッド監督の「チェンジリング」で愛する息子を命を掛けて取り戻そうとする勇敢な母親役を演じ、アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされた。この映画でも強い女性の役を演じたが、彼女の真骨頂はやはりアクションだ。「トゥームレイダー」で、かっこいいスーパーヒロインを見て以来アンジーといえば、男性も楽々倒す最強のヒロインとして記憶に焼きついていた。

さて、この「ソルト」は二重スパイの汚名を着せられた女性CIAエージェントのソルトが、潔白を証明するためにCIAの執拗な追跡を逃れながら、真相に迫っていくというストーリーである。映画は北朝鮮で捕虜となったソルトが拷問されるシーンから始まる。のっけからアンジーの体当たりの演技だ。そして、CIAの尋問室で、ロシア人から「ロシア大統領暗殺計画」の実行者の名前は「ソルト」と告げられてしまう。CIAに疑いを掛けられたソルトは、強固な警備を誇るCIAの施設から逃亡を図る。封鎖された施設内で、周りにあった薬品やテーブルのパイプ製の足を使ってお手製の即席爆弾を作り、見事に脱出する。このあたりは「ボーン・アイデンティティ」のジェイソン・ボーン女性版を彷彿させる。

CIA施設から脱出後も、派手な展開で逃亡が続く。とにかく息つく間もないくらいのアクションである。高速道路を走るトラックの屋根から屋根へと飛び移るシーンには、目が回りそうだ。そして、車がダメとなればバイクを颯爽と乗り回しCIAの追跡をかわしてしまう。また、高層アパートの壁面を窓伝いに移動したり、エレベータシャフトを生身で降下して屈強な男たちを殴り倒すというシーンは圧巻である。普通に考えれば、こんな事やっていたら命がいくらあっても足らないであろう。でも、とにかくアンジーがカッコいいのは間違いない。美しく強すぎるヒロインにお手上げである。

そして、彼女の変装にも注目したい。キャリアウーマン張りのスーツ姿からリュックを背負った黒装束での逃亡スタイルへのチェンジ。コンタクトで瞳の色も変え、髪を金髪から黒髪へ染めてしまうとエスニック調の美女に変身である。しかも、顔にラバーを張り付けて男にも変装してしまう。ここまでくると荒唐無稽でもあるが、純粋にアンジーの七変化を楽しめればいい。

予告編などで、二重スパイの汚名を着せられたことを晴らす筋書きだということを知っていたが、ソルト自身が真相を語ることがほとんどなく、後半になるまでソルトがロシア側のスパイなのか、CIA側なのか見極めがつかなかった。しかも、ソルト自身がとんでもないテロ事件を巻き起こし、核戦争勃発かと思わせるようなスケールの大きい展開となってしまう。最後までハラハラドキドキの展開ではあったが、納得できる結末だった。感動物、名作物もいいが、夏は荒唐無稽でもスカッとさせてくれる映画がいい。この映画は、アンジーの魅力全開の映画だ。最後は、パート2を匂わせる終わり方でもあり、次作を期待してしまう。

「しろくまのきもち」を買ってみた

2010-08-13 22:07:17 | グッズ
山用品の専門店に行くといろいろ面白いグッズがあって楽しい。先日も、山用品の小物を買いに行ったら、水に浸して首に巻くだけでひんやり感を味わえるというネックバンダナを見つけた。名前は「しろくまのきもち」といい700円と安かったので試しに買ってみた。

「しろくまのきもち」は吸水、保水性にすぐれたポリマーのシートが縫いこまれたバンダナで、水を含むとヒンヤリした快適な冷たさを保ち、首や頭に巻けばアウトドアやスポーツ観戦・熱中症対策として役立つと宣伝されている。使い方は、10~15分間水につけておくと縫いこまれたポリマーシートが水を含み膨らむので、そのまま首に巻きつければいい。冷却効果は一度の給水で3~4時間持続し、繰り返し何度でも使うことができるとのことだ。

ちょっと試しに使ってみた。首に巻いたかんじはなかなか清涼感がある。幅が狭いので効果が限定的に思えるが、首を冷やすのは案外効果的かもしれない。まだまだ暑い日が続くので、外に長時間出るときにはこれからも使ってみようと思う。

しろくまのきもち公式ホームページ
http://www.shirokumanokimochi.jp/

盆休みは、荒川三山と赤石岳へ

2010-08-12 20:00:21 | 山登り
台風4号も遠ざかり、明日から天気は回復の見込みです。

本当は昨日出発の予定でしたが、台風の影響を考慮して一日延期しました。
今夜から、静岡経由で井川ダムまで行きます。

井川から、椹島を経て千枚小屋から、荒川三山、赤石岳を経て椹島に戻る2泊3日の山旅です。
三日間ともいい天気でありますように。お花畑が楽しみな山域です。
南アルプスの3000mの稜線歩きを楽しんできます。