とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

「女王“卑弥呼”誕生」辰巳和弘氏講演

2010-08-08 00:09:56 | 社会人大学
今週は、久々に社会人大学の講座があった。今回は、同志社大学教授で古代学者である辰巳和弘氏の講演だった。辰巳氏は奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡の発掘に携わっており、邪馬台国の所在地論争についての大いなる知見を持っている方であった。

今回の辰巳氏の講演は、今週各地で行なった講演の5回目に当り、一連の話の最後の項の話であったため、通して聞いていない者にとってはいささか中身がつかめない話であった。邪馬台国と女王卑弥呼の興味深い話が聞けると期待していたのだが、その話は初回の講座で終わってしまっていたようだ。正直言って、専門的な話ばかりで私には眠気を誘うばかりだった。

ただ、はっきりしたのは大和、九州両説がある邪馬台国論争について決着がついたということだった。昨年、奈良県桜井市の纒向遺跡で「卑弥呼の宮殿」とも指摘される大型建物跡が見つかったという報道があったが、その後の調査でもそれを裏付ける発見がいくつもあったようだ。辰巳氏の話によると、過去に九州説を唱えていた学者もほとんど大和説に傾いてきているそうだ。そして、9月には、マスコミを通じて大々的に纒向遺跡が「邪馬台国」であろうという報道がされるらしい。NHKでも特集放送があるようだ。現在、平城遷都1300年で沸く奈良が、この報道で更に過熱されることは間違いないだろう。