気付きの科学 新世界版

ここで言う 「気づく」という意味は、空(くう)の状態から、在る状態に引き出す意識的行為・・すなわち創造のことです。

あるヨギの自叙伝より(15)天国でのカルマ

2020-07-20 06:53:49 | あるヨギの自叙伝 抜粋解説

・・前著書のつづき

地上のたいていの人間は、生前、幽界生活のより高い喜びや幸せを瞑想によって味わう修練を怠っているために、死後もなお地上の粗野なはかない快楽に戻りたいと願う。

ちょうどそれと同じように、多くの幽界人もまた、彼らの幽体が正常に崩壊してゆくときでも、観念界の高い霊的喜びの状態を想像することが出来ないために、依然として幽界の濃厚ではでな幸福に執着して、再び幽界の楽園に生まれ変わりたいと希望する(注釈1)。このような人たちは、幽界のそうした根強いカルマを完全に果たさないうちは、創造主との間にもうわずかな薄い仕切りしか残していない観念界に定住することは出来ないのだ。

(注釈1)昔からある楽園・パラダイス、天国のこと。
3次元界に比べ、人としての不自由さがほどんどなく、多くが満たされた生活のことで、この世の誰でもが求めるもの。例えば、この世で富や権力を求めるのは、それが天国に繋がると信じ込んでいるためだが、肝心なこころ、霊的成長が無い場合には、逆にその物質レベルと心、霊的レベルの間の大きなギャップに苦悩することになる。

 

魂が、もはや目に楽しい幽界の経験を願わず、また、そこに帰りたいという誘惑にも陥らなくなったとき、はじめて観念界にとどまることが出来るようになる。そして、さらにそこで、いっさいの過去の欲望の種子である観念界のカルマを完全に根絶し終わったとき(注釈2)、魂は、これまで自分を閉じ込めていた三つの無知の容器から抜け出し、ついに永遠なるおかたと一つに溶け合うのだ。どうだ、わかったかね」

(注釈2)カルマ根絶という表現だが、カルマとは魂の学びのテーマということであれば、それは良い悪いという範疇のものではない。ただ、地上界(今までの地球)でのカルマは、粗い世界であるだけに苦痛と苦悩がついてくるということだ。また、それだけカルマの足抜けを促す力が働いているのである。この世は厳しいが、背後は愛に満ちている・・と感じないか?

 

先生はきわめて魅力的な微笑みを浮かべられた。「はい先生、おかげでよくわかりました。喜びと感謝で申し上げる言葉もございません」

私はこれまでにも、いろいろ霊感に満ちた物語や詩を読んだり聞いたりしたが、これほどの霊的知識を授けてくれたものはなかった。インドの聖典は、観念界や、幽界や、人間の三つのからだ(注釈3)ことについて説明しているが、私の腕の中に温かい肉体をもって現実に復活された先生の話に比べれば、それらはなんと空虚で縁遠く思われたことであろう。

先生にとっては、『旅人がそこへ出かけてゆくばかりで、だれ一人戻って来たことがない未知の国』などというものは一つも存在しないのである。

(注釈3)この世界(地上界、この地球)だけに肉体があって、霊界?などはなにか・・フワフワした不定形の意識のみの世界ということではない。魂のカルマ・テーマの昇華、あるいは波動・振動レベルの高度化によっても、それなりの身体表現があるということだ。

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地球の現状で言えば、いつのまにか、2極化という言葉がふさわしい世界状況になっている。

そして、2極化が極まるということは、大いなる反転・転換が起きるということを意味している。

経済・社会、国家、組織において、上と下、右と左、大と小、持てる者と持たざる者、強者と弱者、知者と無知な者、利己と利他のギャップ、・・あらゆるものが飽和し、極大化している。

そしてそれがリセットされる段階にあるのは気付いているだろうか。

これはつまり、既に、この地(球)上にいる人としてのテーマ(カルマ)が明確になっているということであり、

それに気付いているか、あるいはまったく片鱗も気付くことなく、大勢の大衆の中で、進化も魂も何のその?、昨日と同じ明日に埋没しているだけなのかという事でもある。

しかしながら、テーマ・問題が明確になったということは、解答すべき時間は、もうわずかしかないという事でもある。なぜならば、問題・テーマがいったい何なのか?・・それを理解することが、つまり解答そのものに他ならないからだ。

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瞑想・内観等はしているだろうか?

誰とでも朗らかにあいさつしているだろうか?

言動は穏やかだろうか?

外から来る怖れにはまったくスルーだろうか?

食は、出来るだけ質素で自然に即したものだろうか?

細胞の酸化・劣化の元である肉食はひかえているだろうか?

未知のことにも、怖れず探求する姿勢があるだろうか?

生活の中で、少しでも喜びを発見しようとしているだろうか?

 

まったく別物と見える他者は、実は、自分と同じ意識(神・根源)の顕れ・・、

別バージョンの自分である・・魂の朋友であると理解しているだろうか?

 


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