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気付きの科学 新世界版

ここで言う 「気づく」という意味は、空(くう)の状態から、在る状態に引き出す意識的行為・・すなわち創造のことです。

あるヨギの自叙伝より(3)肉体・幽体・根源体

2020-06-29 07:39:51 | あるヨギの自叙伝 抜粋解説

「お前は、聖典の中で、神は人間の魂を三重のからだで包んでおられるということを読んだことがあるだろう---

第一に、他の2つのからだの根源をなす観念体(根源体)、第二に、人間の知能や感情の座である精妙な幽体、そして第三に粗雑な肉体(1)でーーー」

 先生は続けられた。「地上の人間は、肉体的感覚器官を備えているが、幽界の人間は、意識と、直覚と、ライフトロンでできた幽体(2)で活動している。

また、観念体のみをまとった人間は、至福に満ちた観念の世界に住んでいる。わたしの仕事は、幽界から観念界に進む準備している人々を対象とするものだ。」

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「幽界には、幽界人の大勢住んでいる幽質の星(3)がたくさんある」先生は話を続けられた。「そこの住人たちは、1つの星から別の星に旅行するのに、幽体の飛行機である光のかたまり(4)を用いる。これは電気や放射エネルギーよりも速いものだ。

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注釈(1) 人の身体は多層構造 

人間のボディーは大きく言えば、物質的肉体と、思考・感情の想念体と、根源意識体の3層で構成されている。あるいは肉体・こころ・魂で構成されているなどと言われる。からだ・ボディは単なく肉体でなく多次元構造体ともいえよう。

地球文明では、主に物質肉体だけに重きを置かれ、こころや魂といったレベルに気づいている人は少ないということも言えよう。

 

注釈(2)幽界での身体

幽界の人間、--幽界といえども、人間には違いないということ。
意識と直覚とライフトロンでできた幽体で活動している・・、とは、
粗雑な肉体五感ではなく、意識や直覚中心、つまり精神性が高く・・身体はライフトロンボディと言っている。

ライフトロン・・ライフは生命であり、トロンはエレクトロン(電子)ニュートロン(中性子)などのような素粒子・素子・エネルギー要素等と解釈できる。
ふわふわした?ものではなく、高次のレベルでの ”実体” として機能する身体。
スピリチュアル系でいう意識体、ライトボディも同様の身体表現を言わんとしているだろう。

注釈(3)幽質の星

宇宙における様々な星の中で、「幽質世界」の星ということ。
注釈(2)のような、ライフトロン的なエネルギーでできた世界と解釈できる。

人間の肉体のような、粗雑なエネルギー表現体(物質)でなく、より精妙なエネルギー表現体(幽質)のひとたちの世界ということだ。ただ物質も幽質の周波数の延長にあるだけの話ではある。
幽界というと、なかなか想像できないため勘違いしやすいが、
ぼやけたカスミのようなものではなく、
様々な観念のしばりや、形や重量での制約がすくなく、逆に高解像、高機能、ハイレゾルーションな世界であるとも言えよう。

 

注釈(4)幽体の飛行機・・つまり幽体質の乗り物・・飛行体、飛翔体・宇宙船のこと。それが ”光のかたまり” だと表現されている。

ちなみに、いわゆる「UFO」とは、未確認な飛行体であって、その周囲はほとんどが発光しているものである。この世界の普通の航空機の周囲は発光しない。

この世界の住人から見てUFOの存在がはっきりせず、神出鬼没なのは、物質・幽質という「世界の質」あるいはカテゴリーの違いによるものと考えられる。もともと存在の周波数帯域が違っているために、高い周波数帯域からその周波数密度を落とさない限り、そのままでは”同時混在”できないということだ。

 

 


あるヨギの自叙伝より(2) 大師の復活

2020-06-26 08:34:19 | あるヨギの自叙伝 抜粋解説

(解説:
 数か月前に亡くなったはずの、著者ヨガナンダの霊的師であるスリ・ユクテスワが出現し、宇宙の真実の一端を開示・教導したくだりである。復活した師の言葉には多くの宇宙的な真実を窺い知ることが出来るだろうし、この世界にも、世間一般常識では到底信じがたい、奇跡的な出来事が数多くある事にも気付けるだろう。
 すぐに信じる・信じないと判断して捨てる・取る・・ということではなく、まずその可能性を意識できるか?感じられるか?である。そしてその可能性に気付くならば、そこに・・意識からの叡智の噴流が現れて、可能性の知覚化、具象化・現実化へと展開してゆくということでもある。)



そしてそこに血の通った肉体の姿のスリ・ユクテスワを見たとき、私は狂喜の波に包まれてしまった。
 「わたしの息子よ」先生は、天使のような魅惑的な微笑みをたたえながら優しく言われた。

私は、先生に対して初めてひざまずいてあいさつすることも忘れて、いきなり駆け寄ると、飢えたように先生をしっかりと両腕に抱きしめた。ああ、こんな瞬間がまたとあろうか! 過去数か月の苦悩は、今ここに天降った奔流のような喜びの代償だと思えば、もう物の数ではなかった。」
・・・中略

(パラマハンサ・ヨガナンダの大師であるスリ・ユクテスワ肖像)


「でも、これは本当に先生なのですか? あの神のライオンでいらっしゃった先生なのですか? 先生が今着ておられるこの肉体は、わたしがプリの庭に埋葬したあの肉体とまったくそっくりですが」
「そうだ、子供よ、まったくそっくりだ。これは血の通った肉体だ。わたしの目にはエーテルのように希薄に見えるが、お前の目には紛れもない肉体に見えるだろう。わたしは、宇宙原子からまったく新しいからだをつくったのだ---お前の住んでいる夢の世界(注1)の、プリの砂地にお前が、埋葬してくれたわたしの夢の肉体と全く同じからだを---。
わたしは本当に復活したのだ。ただし、地球にではなく、幽界の星(注2)にだ。そこの住人たちは、地球の人々よりも、はるかによくわたしの高い水準に順応することが出来る。お前も、お前のすぐれた弟子たちも、いつかわたしのもとに来るだろう。」



(注釈1:普通は夢のことをたんなる夢と思っているが、現実世界というものも、たんに意識の知覚モードが違うだけのある種の「夢の世界」であるといえる。

注釈2.幽界とは、無数にある地球より高次の体験世界、並行世界、別次元世界であって、宇宙の姿かたちから言えば、数多ある星々・惑星世界とも言えるだろう。地球もその1つであるが、今までは閉鎖された信念体系・物質的で重く粗雑な世界であるといえる。そして、ヨギの師であるスリ・ユクテスワは、こちらで死んで、あちらで蘇ったと証言しているのである


先生はおかしそうに笑われた「ヨガナンダ、すまないがもう少し腕をゆるめてくれないか」と先生にしがみついていた。私には、ほのかななつかしい先生特有の体臭が感じられた。このときのすばらしいひとときを思い出すと、私は今でも、両腕の内側と手のひらに、先生の神々しい肉体のぞくぞくするような感触(3)がよみがえって来る。


 
(注釈3
高次元存在の師であるユクテスワにとっては、自分の外側の肉体は希薄な表現形と知覚しているけれど、こちら仕様(物質偏重世界)にあわせれば、いわゆる波動の周波数ダウン調整をすれば、重くしっかりした粗雑な肉体表現も可能であることを意味している。
尚、知っている人は知っているが、いわゆる宇宙人とのコンタクト会見の報告の中にも、同様の内容があり、あちらやこちらの世界に行く場合は、精神性のレベルや、肉体関連の”波動調整”が必要だとされているのである。)


ジョージ・アダムスキーが宇宙人と会見し、同乗したとされる小型タイプの宇宙船。いわゆるアダムスキ―型と呼ばれている。


「ちょうど預言者たちが、地上の人々の肉体的カルマの成就を助けるために地上につかわされるように、わたしもまた幽界の人々の救済者として奉仕するよう神から命じられたのだ。」
 先生は話始められた。
「そこはヒラニャローカと呼ばれる星(注4)で、幽界の中でも目覚めた魂たちの住んでいる星だ。わたしはそこで、霊的に進化した人々の幽体的カルマを取り除き、幽界での生まれ変わりから解放されるように手助けするのだ。ヒラニャローカの住人たちは、すでに高い霊的進化を遂げており、みな最後の地上生活で、自己の肉体から意識的に脱出する能力を、瞑想によって会得した人たちだ。・・・ヒラニャローカに生まれてくる人たちは、地上で死んだ人々のほとんどが行かねばならない普通の幽界の生活をすでに卒業して来た人たちだ。 彼らはここで、前の幽界生活でまいたカルマの種子を完全に取り除くのだ。
幽界でも、解脱のための修行をたゆまず続けきたよほど進化した魂でなければ、このような高い世界に来ることはできない。こうした霊的努力を重ねてきた魂は、最後に幽界のカルマを完全に絶滅するために、宇宙法則に導かれて、わたしが今救いの仕事に携わっているこの”幽界の太陽”あるいは”幽界の天国”ともいうべきヒラニャローカに、新しい幽体をまとって生まれ変わってくるのだ。ヒラニャローカにはまた、もっと高い観念界(根源界)から来たほぼ完成の状態に近い魂も住んでいる」

私の心は先生の心と完全に同調していたので、先生は半分は言葉で、半分は精神感応(注5)(テレパシー)によって、その意思を伝えられた。こうして私は、先生が伝えられる思想を非常な速さで理解することができたのである。


(注釈4:幽界というカテゴリーの星の世界であろうと、ヒラニャローカという名を付けているように、思考・感情・概念・名前を使っている存在たちの住む世界である事が想像できる。また魂あるいは人の本質は、様々な存在諸世界を進化・転生する事実を意味している。)

(注釈5:テレパシーは、こころの観察、扱いに熟達することで可能な、ありふれた意思疎通方法で、直接思念波動が伝達されるもの。日常でもある、ふとしたヒントや気づき、他人の思考の読み取りだけではなく、分かりやすい例で言えば、夢の中の誰かとの会話なども音声ではなく精神感応といっていいだろう。実は、あなたも既に知っていることなのだ。)

・・・


あるヨギの自叙伝より(1) 前置き

2020-06-25 07:02:01 | あるヨギの自叙伝 抜粋解説
前置き・・
これからしばらく「あるヨギの自叙伝」の抜粋を記事にする。尚、余計な解説と注釈を交えながらとなることをご了承願いたい。


これはたんなるヨガの行者の物語ではなく、またヒンヅー教の話でもない。

また、ある人にとっては、古いと感じる霊的な概念用語も出てくると思われるが、

その言葉のイメージにこだわることなく、

また誰が語っているのかということにもこだわることなく、

静かに咀嚼しながら読んでいただければ、

ここに書かれていることから、

いわゆる宇宙の話、魂の話、霊的進化の話、多次元世界のこと、

カルマの話、UFOや宇宙人のこと、私たちがどうしてここにいるのか、

なぜ生まれたのか、死ぬということはどういうことなのか?・・輪廻転生・・・・

そういう疑問を抱くような、魂・意識レベルに到達した存在たちにとって、

大枠ながらも体系的で、明快な答えが得られると思われる。


地域・宗教・国家や地域、歴史的な先入観なく、

また世俗的な功利的な判断をさけつつ・・、

何が語られているのか・・根幹の部分を感じることが大切だろう。



次々に騒ぎや災禍が起きようと、世界が混乱の渦に巻き込まれようと、

厳粛なる宇宙の法によって、この世界が大きく変化せざるを得ないこの時期において、

是が非でも・・・、知ること、識(し)ること、

あるいは思い出すことが喫緊の課題であることに、

あなたは気付いているだろうか。



少なくとも、

わたしたちが何者で・・どこからきて・どこに行くのか?

その基本的、体系的な道のりやプロセス、

あるいは多次元宇宙に関する基本的な知識・知恵が得られるだろう。

また魂と魂の縁(えにし)、そして宇宙の基本である普遍的な愛、

それぞれの無数のわたし・・魂・意識の大いなる一体性と無限展開の有様、

そして無限の創造の喜びと英知に満ちた広大な世界のことをも知るだろうか。




「あるヨギの自叙伝」 パラマハンサ・ヨガナンダ著 1982
第43章 スリ・ユクテスワの復活 P424~


 「主クリシュナ!」きらきらときらめく要綱につつまれた神々しいアバターのみ姿が、ボンベイのりー・ジェント・ホテルの一室で静かにすわっていた私の前に現われた。

3階の部屋の開けはなたれた背の高い窓から空の一隅を見つめていたとき、突然向かい側の高い建物の屋根の上に輝いている得もいわれぬ幻が、私の視野に入ってきた。

 神々しい像は、ほほえみを浮かべてうなずきながら、私に向かって手を振っている。
私がその意中をはかりかねているうちに、その姿は、私を祝福するように手をあげて消えてしまった。

不思議な魂の高揚を覚えた私は、これは何らかの霊的出来事の前兆に違いないと予感した。
 アメリカへの出発を当分延期することにした私は、ボンベイでニ、三の講演をしたあと、またベンガルへ帰る予定だった。

 ちょうどクリシュナの幻を見てから一週間後の1936年6月19日の午後三時、私がまたボンベイのベッドの上ですわっていると、言うに言われぬ喜びの光が、私を瞑想から呼び起こした。目を見開いてみると、驚いたことに部屋じゅうが別の世界に変わっていて、日の光ならぬ天来の光輝があたりをみたしていた。