精神世界の情報に大なり小なり触れている人々は、アセンションまたは次元上昇という言葉を知っているだろう。
それらの言葉が流布されてきたのはここ数十年以内のことではないだろうか。
それは何なのか、どういうことなのかおぼろげながら理解されている人々もいるだろう。
それが一体何なのかを多少とも理解する為には、今の現状をしっかりと把握しなければならないだろう。即ち外界の状況と、あなたやわたしの内面の状況である。
●続いてきた次元上昇の学習場・地球
アセンション、次元上昇等は、ことさらそのような新しい言葉で表わさずとも、今まで様々な宗教や教えなどでも、それは言われ続けてきた。
例えば、人間が成仏すること、昇天すること、あるいは解脱、悟りの境地というような言葉で説かれてきたものは、全て人間の意識の進化または質的転換を示している。
例えばアセンションは「昇天」とも解され、それは「死ぬ」ことではなく、生と死のレベルを抜けることであろう。
いわば、地上界から天界に「戻る」意味であり、単なる死とは異なるのだ。
●意識→ エネルギー →物質形態
意識は物質に先立つ根源的な存在であり、決して「死ぬ」ことはない。肉体死は分厚い縫いぐるみを脱ぐようなものであり、中核の魂・意識は不滅である。
これを例えれば、読んでいた本を燃やせばそれは燃えて灰となるが、その中味の記憶は残るようなものであり、また殊更ながら、本の作者自体は無くならないようなものである。
あまりにも本の内容に没入している場合、その本が燃えて灰となったら自分も消えてしまうような錯覚に陥るだろう。
我々は物質的な生と死を超えている存在であるが、あまりにも「生」にこだわるために、その対極の「死」を体験する錯覚に陥るのだ 。
魂・意識にとっては生と死は、単に相対的な事象なのだ。
●生と死の繰り返しの仕組み
往々にして我々が今までの繰り返しの生において、意識の昇華を果さずに肉体の死を迎えた場合、一気に天界へは戻らないようだ。
この降下次元である物質世界から、死を通じてその魂・意識が離脱した場合、人存在多くは進入する前の本来の高次元と、この物質次元の間にある緩衝次元に留まることを選択しているようだ。
その天界と地上界との間の緩衝次元をいわゆる霊界ともいう。ある存在にとっては休憩場でもあり、またある存在にとっては居眠り場でもあり、修羅場でもある。
即ち、魂・意識がこの地で予定した体験学習は、1回・2回ではクリアーできないことが多いため、何度も地上にリターンバックする為のクッション領域、言われるところの霊界という緩衝層を利用していたのだ。
これを天体を周回する衛星のようなものとしても良いかもしれない。地上付近から大気の上空を楕円を描いて周回する飛翔体というイメージもそう外れたものではなさそうだ。
一度天体の引力に引かれた場合、それを離脱するエネルギーを獲得しなければその周回軌道から外れることが出来ないようなものだ。我々は天空に飛び去り、そしてまた地上に降りてくるサイクルを行なっているともいえるだろう。
通常は、この生と死、あるいは階層の行き来という、繰り返しサイクルを通して体験と気付きを深めながら、自らの何たるかを思い出す体験学習をしているのだ。
●意識の階層構造
我々の地球もロバート・モンローのいうフォーカスレベル、または、多層の存在層で構成されている。物質階層はあくまでも1つのフォーカスレベルにすぎない。今は、多くの人々がその周波数帯に同調・集中しているだけのことである。我々は、今、そうした人々の集まりである人類意識の中にいる。
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それは物質偏重の信念体系というべき、単なる1つの意識階層である。
高次の意識存在レベルから、地上の物質存在レベルの間にも多層の世界があり、狭間にある周波数帯、中間層は古くからは霊界とも言われるが、その霊界も決してアヤフヤな幻想世界ではない。
●こころ=意識の同調・変調作用
我々体験学習中の魂・意識は、その時々の我々の意識のコア周波数、別の表現をすれば信念によって、それにふさわしい世界に引かれることになる。
生きている間は主に物質層に五感を通して同調しているが、死を通った場合は一番外側の肉体という借りのボディの同調が消滅する為に、肉体を除く意識体のレベルでの同調が行なわれることになる。
●睡眠中に行なう意識周波数の変換
あなたも睡眠中に夢の諸フェーズにて、霊界やたまには天界などを訪問しては還って来ているのだが、そのような他世界の知識や好奇心が無い為に、顕在意識のフィルターでいつもふるい落とされている。即ち、表面意識では全くといって良いほど憶えていないのだ。
これを例えれば、我々がTV受像機のチャンネル4(例えばこの世界) に同調していることで、その時の地球ドラマを見ているようなものだ。
多少ながらも気付き始めた人々にとっても、霊界その他の存在界がいいかげんでアヤフヤのように思えるのは、今見ている・集中しているこの世界の周波数帯から、ある時ほんのちょっとチューニング(同調)が外れてしまうことで、隣接する別の存在界、例えばチャンネル6(霊界)を一瞬の間だけ垣間見ることに原因があるだろう。
充分にその周波数帯に同調できない為、その他の存在世界の知覚情報、映像・音声等に変換された情報等も、極めてノイズだらけのように感じ、映像や音声もかなりボケたものに見えるだろう。
夢の世界というのは、アヤフヤな夢幻の世界と解釈するのもしかたのないことではあるが、夢は内面からの極めて有用な情報と解釈される日も近いに違いない。
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問題は我々の顕在意識の気付きのレベルにある。
●存在全ては波動である
チャネリングをする人、いたこ、シャーマン、あるいは霊界訪問をしたと称する人々は、まさに意図的また無意識的に、自己の意識周波数ともいえる波動の振動率をシフト・変換した者達といえるだろう。
TVやラジオ・携帯電話などを実現する電磁波も周囲の空間に飛び交っているように、どのような周波数帯の波動も、今ここ、同時に存在している。
空は波動の生じることで「空間」となる。今我々の知覚している三次元空間とは、我々の意識の波動で創出されるところの周波数帯域の一定のエリアとも言えるのだ。
つまるところ、我々の意識がどの存在周波数帯に同調しているかが、どの世界に存在しているかということを決めている。そう、我々は今しっかりといわゆるこの三次元世界に同調しているだけのこと。
我々のこころの働き、即ち想いや感情はその周波数の同調キーである。
即ち意識の働きが全てのキーである。
いつも有るのは「今」であり「わたし」であり、その投影たる「世界」なのだ。
そう・・・、まさに「今」は、もう眠っていてはいけない時なのだ。
そう・・・
それも 大笑いして 目覚める時が来ている。
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次元上昇と次元降下(2)へ続く
本日も拙い記事をご覧頂きまして誠に有難うございました。