ウィスラー4日目
レース当日
3時半
起床・朝食
朝の気温8度
タイミングチップの上にカーフ、トラウェア、Tシャツ、長ズボン、フリース、ダウンジャケットという真冬並の服装
4時半過ぎ
LOT4へ
シャトルバスでスイム会場へ移動
5時半過ぎ
スイムスタートであり、バイクピックアップとなるT1到着
バイクへ補給食をセッティング
バイクギアの中のトラウェアとジャージに痛み止めを入れておく
その後、トイレで最後の軽量化
ワセリン、ホットクリームを塗り、ウェットを着る
モーニングギアを預けたのは、6時40分過ぎ(スタート20分前)
6時50分
スイムスタートエリアへ移動(フローティング、マススタート)
7時
レーススタート
長い1日の始まりだ
スイム編
スタート位置は、アウトコース寄りで前列から4番目あたり
スイムが遅いこと2000人同時スタートということでバトルを避けるため
泳ぎ始めてすぐに自分と同じくらいの泳力(何とか付いていける)を見つける
その方はかなり大柄な人だったため、前で泳ぐと自然と道が開ける
ドラフティングしながら折り返しポイントまで行き、ラップ1のところでインコース寄りを泳ぐことにしたので、その方から離れる
すぐに同じくらいの泳力の女性を見つけ、その方に右脇にぴったりついて泳ぐ
これだけの人数が泳いでいるとさすがにヘッドアップの必要はほとんどなかった
たまにコース(ブイ)を確認する程度
二回目の折り返し手前で、女性が失速し始めたので、自分から前に出る
後はちょっと前に見えるしぶきや足先を目指して泳ぎ、追いつくと、さらに前にしぶきを目指しの繰り返し
少し余力があったので、ラストの750mはハードに泳ぐ
この頃になるとかなりばらけていたので、ほとんど蹴られる(バトルに巻き込まれる)ことなく最後の折り返しを迎え、岸までダッシュ
ここはどうしても密集しがちなので、大柄な選手に先行させてその後ろを蹴られないように、かつスピードを落とさないように泳ぐ
スイムアップ後、芝生にあがるとボランティアがウェットを脱がしてくれたので、
上半身は自分で脱ぎ後は、芝生に寝っ転がりズボンを脱がせてもらう
ウェットをひとまとめに持ち、バイクギアを受けとってからメンズテントの中へ
トラウェアを脱いで、カーフも取り、身体をしっかり拭いてから、
トラウェア、カーフ、タイミングチップ(カーフの上に)、アームウォーマー、バイクジャージ、ウィンドブレーカー、メット、アイウェア、シューズと
全て着替えてから、グローブを持って自分のバイクラックへ
バイクラック到着までにグローブをはめて、乗車エリアまでバイクを押して走る
スイムだけは合格点だと思います
1時間30分以上かかっていた3種目の中でも一番苦手で不得意でしたが、今回は1時間10分
これは自分が立てたう~んと高い目標でした
それが今回は、2000人以上の一斉スタートでもそれほどバトルに巻き込まれることなく、落ち着いて最後まで冷静に泳ぎ切ることが出来ました。
いろいろな方のご指導のおかげです
特に4月からお世話になっているオーシャンナビでの朝スイムのおかげ
加えて、今シーズンから使っているメイストームのウェットのおかげだと思っています
バイク編
バイクは、乗り始めからすでに冷たい水で身体が冷やされていたせいか、股関節や腸脛靭帯がかなり痛み出してきました。
乗りながらほぐし・温め、ようやく脚が回る感じ
細かいアップダウンの連続でアウターとインナーをこまめに使い分けていたのだが、
最初の上り(ジャンプ台)に向かうまでの長い下り坂の手前でインナーからアウターにギアを入れようとして、チェーンが外側に落ちてしまう。
下りはまだまだ続いていたので、下りきってから降車してチェーンを直そうかと思ったが、それまで時間あったので、
右手でチェーンをアウター側に少しひっかけてクランクを回してみる。
3回目でようやくチェーンがはまった。
まさか自分がこんな芸当をやるとは…。
最初の難関である、スキー場までの上りで脚が回るようになってきたのですが、
その後、中盤以降のペンバートンの平坦区間で、股関節まわりが張りから痛みにかわり、思うようにペダリング出来なくなってきたました。
ペンバートンまでの細かいアップダウンで左足シューズがズルリと横に滑る感じがした。
タイムのペダルはもともとシューズがペダリングに合わせて動くようにはなっているが、すぐにセンターに戻るはずである。
だが、シューズがズレたままもとに戻らない。
まさかと思い、足首を軽く動かしてみると、ズルズルと動きもとに戻らない。
クリートのネジが緩んでいるのである。
これは初体験…というか、大事なレースの場面でなんとも初歩的なミス…
ツールの映像で走りながらサポートカーにクリートを直してもらう映像を見たことがあるが、
そんなことは当然望めないので、クリートが完全に外れないようになるべく真上から踏み込むようにして引き足をあまりやり過ぎないようにした。
どこかでメカニック等が居れば、降車して六角で直すことも出来るが、それは手痛いタイムロスだ。
外れないよう走るしかない。
ダンシングも極力左足の踏み込みだけは注意する。
結局、最後までクリートが外れることはなかったがかなりドキドキもの。
今後は、ライド前に必ずチェックする項目に加えておきたい。
ラスト30㎞の坂、ダラダラと続くこの坂に脚が全くまわらず、ずっとインナーのお世話に
バイクの終盤で次のランに備えて、この日、二度目の痛み止めを飲んでおく
尚、気温が低いこともあり、水だけのボトル(サドルケージ)はまったく手を付けなかった。
あれだけ坂道が多いことを考えると、途中のエイドで捨てても良かったと後から思った。
同じく気温が低いため、普段は使っていないメットのシールドを序盤から装着。ジャンプ台と最後の上りでは若干暑く感じたが、それ以外は高速ダウンヒルコースが何カ所もあったので、(70㎞近く出た)シールドの恩恵は十分あった。
尚、エイドでの補給は全て取らず、手持ちのモノだけで十分だった。
ラン編
ランは、痛みがひどくなる前に少しでも進んでおこう
…と、最初の数㎞はいつものJogより若干早めの、4分30前後で走れていたのですが、それも最初の数㎞のみ
すぐに腸脛靭帯と股関節が張ってきて思うように脚が前に出なくなり、そのまま失速。
15㎞過ぎた所からは、毎回エイドで止まり、ストレッチをして、大腿部や腰にたっぷり水をかけてからのろのろと走り出すの繰り返し。
ラスト5㎞で”これが自分の最後のアイアンマンのランになるんだ”と思っていたら、だんだん悔しくて泣けてきました。
このレースでダメならキッパリ諦める!と思っていたのに…
いざ、その場面になったら未練たらしく今までのレースの辛かったこととか、レースで出会った人とか、見てきた景色とか
…次から次へと頭を流れる
後、もう少しだけ脚がもったら続けられるのかな…
タイムが良かったら続けていいと思うのかな…
続けるのも、止めるのも、決めるのは…
俺か…
そう思うと、
何か少し吹っ切れたような気がしました。
最後ぐらい楽しく走ろう
ラストランぐらい自分のレースをしよう
今、この瞬間は、自分が”止めた”と言わなければレースを続けてもいいんだ
”マラソンは35㎞を過ぎてからが苦しい”と言われますが、
このレースのラスト5㎞は最高に幸せな時間でした。
痛みも麻痺してきたせいか、もう大腿部を叩いても何も感じなくなってきた。
トレイルコースを抜けて、ゴール近くの街へと入っていくコースではだんだんとペースもあがってきた
最後のゴールへの直前
思いっきり走り抜けることが出来ました
ゴール後
マッサージを受け、S井さん、E夏さんと合流。
その後、荷物とバイクをピックアップして宿に戻る。
順番にシャワーを浴び、同時にウェットを洗い浴室に干す。
その後、地ビールが飲めるお店へTRION組全員集合で乾杯&食事。
S井さんはエイジ5位でスロットは確実。
S木さんは11位でロールダウンの可能性あり。
ヘトヘトと胃が疲れていたので、それほど飲み食い出来なかったがしばし歓談し、宿に戻りすぐにベッドへ。