Go The Distance!

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走ること(Swim, Bike, Run)が大好き
ウッドキャビンの部屋にようこそ!

Toothache & Down

2010-08-29 19:23:40 | トレーニング
かの地で始めて歯医者に行った


先週の中頃から右下奥歯がうずいていた

私は、昔から歯並び悪いので虫歯でもないのに
歯が圧迫し合って痛みが起こることがある
(大体、2~3年に一度)

レース1週間前、ここで歯医者に行って処置が失敗したら
レースどころじゃなくなる

それに、まさか、かの地で歯医者に行きたくはなかったので、
いつも痛みがある時と同じようにバファリンを飲んで痛みを散らしていた
いつもと同じなら、4~5日で痛みは引くはずだ

いつもと同じなら

同じではなかったのだ
日に日に痛みが増してきて、金曜日には噛んで物を食べることが一切できなくなった
さすがにヤバイ

すでに歯医者が空いている時間は過ぎていたので、明日の土曜日にの勤務終了後に
ついに歯医者に行く決意をした

土曜日、勤務中も歯がうずく…というより痛い
集中できない
幸い日本から持ってきた抜歯した時に飲む鎮痛剤をあったので
それでしのぐ

勤務終了後、
日本人も多く通っている、日本語の話せる歯医者さんへ
ところが、夏季休暇のため水曜日までお休みとのこと

まいった

とても5日間我慢できるレベルじゃない

一旦家に戻り、地元トライアスロン仲間に土曜日に空いている歯医者を探してもらう

そうこうしているうちに痛み止めが切れだした

今まで最大級の痛みが襲ってくる

痛みでじっとしていられない、後頭部をハンマーで殴られているようだ

ズッキーン、ズッキーン…

ベッドでのたうちまわる
自分で負荷を与える苦しみ耐えるのは慣れているが、自分で制御できない痛みはどうしようもない

頭をかきむしり、声にならない声が…
ありとあらゆる痛み止めを飲む

30分後

ようやく耐えられる程度の痛みになった

痛みでおかしくなりそうだ

土曜日遅くまで空いている病院が見つかり
タクシーで向う



タクシーの運ちゃんも見落としてしまうような
歯医者っぽくない建物
いつものロングで走る峠の中腹にあった



とても歯医者に見えない
無駄に広いというか、デザイン優先なんでしょうね
そして、やってくるお客さんもかなり裕福そうな方ばかり
一体幾ら請求されるのだが…



ホテルの受付のようです
何と、コーヒーとお菓子の販売もしてました
歯医者なのに…いいのか…

まず、小部屋に通されて
ここをどうやって知ったかや、
いつから痛くなったのか、
治療の代金は検査で100000W!かかるけどいいかなど
カウンセリングルームのような場所です

その後、診察代に座り、歯医者さんの所見
目の前には3つの大型モニターが
ペン型のカメラで奥歯をあらゆる角度から撮る

次にエックス線

そして、CTスキャン
歯医者でここまでするとは…

最後に、また診察台に座り
今度は、口の中にフィルムを入れられて再び患部をのみをエックス線
その後、口の中を器具を使い痛いくらい開けられて
一眼レフカメラ(カメラはニコンだったぞ)のマクロレンズ
口内の歯を隅々まで撮影

あらゆる検査をするんですね…

そして、結果は…
火曜日(日、月が休み)にもう一度着てから処理することに決まりました

こちらとしては、日曜日のアイアンマンがあるので
参加に支障のないようにしてほしい旨伝えると
抜歯をすると、菌が入る可能性があるので、レース後の来週から本格的な処置にするかも…とのことだった

痛みは何とかしてほしいが、それでレースに出れなくなるのも困る
それに、火曜日までこの痛みに耐えられるのか…それも心配だ

案の定、深夜にものすごい歯痛が襲ってきた
映画『キャスト・アウェイ』で見た景色が頭に浮かぶ
無人島で暮らす男が歯の抜歯を自ら行うシーン

よっぽどドライバーとカナヅチで奥歯を抜いてやろうかと
本気で考えてしまった

あと何回にこの激痛に耐えなくてはいけないのか…

鎮痛剤としての効果がある薬は全て飲んだ…

何時間かして、ようやく耐えられる程度の痛みになり、そのまま疲れてねてしまった

ただ、健康でレースに出たいだけなのに

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翌日、痛みで目が覚めるかと思ったら、
ぐっすりと熟睡

どうやらかの地の薬が効いてきたようだ

相変わらず、フルーツジュース(リンゴ、バナナ、梨、プロテインをミキサーにかけたもの)しか飲めないが、歯痛は若干ある程度

まずは、デスクワークをこなし
(この状態では、いつ仕事ができなくなるか分からないので)

昼過ぎにフルーツジュースで薬を飲んで
軽くストレッチしてみる

いけそうだ

歯痛の時は、運動や入浴なで身体を温める(心拍数を上げる)ことはしてはいけないと
ネットの知恵袋にも書いてあったが、
処置を伸ばす場合は、この痛みと共にレース本番を迎えないといけない
痛いからと言って休んではいられない
もちろん、痛みを感じたら即辞めるつもりだった

持久走:20km



21.28km 1時間33分21秒
平均ペース 04'23 /km

レース前の最後の追い込みを本当は土曜日にしたかったのだが…昨日の練習メニューを実施

バイクでロングというのも考えたが、途中で歯痛が始まったら、どうしようもないので
スイムも同じ理由でやめた



前半はかなり気持ちよく走れた
歯痛も気にならない



気温は30度あったが、
曇っていた分、
日差しをそのまま浴びなくて済む
日焼け止めは塗らずに走った



後半、雲が濃くなってパラっと一瞬来たが
一応、最後まで天気はもってくれた



5キロのポイントを2度折り返し15キロ過ぎたあたりから
急に身体に力が入らなくなった



YOMEの伴走がなかったらとても走れなかったと思う
最後は気力、精神力で
レース前で追い込めるのもこれが最後だ
これぐらいこなせなくてどうする!
と自分を叱咤



途中、タイムが落ちたが最後は元に戻してゴール
走り切れた
歯痛も耐えられるレベルだ

クールダウンして、自宅に戻り、
風呂に入る

ストレッチをしているあたりから
何か身体がオカシイ

寒い
だるい
関節が痛み
頭痛(歯痛ではなく)がする

いそいでベッドにもぐりこむが、
すでにその時には、体温38度

風邪薬、解熱剤を投入

30分後

どうにか収まる

どうやら歯痛で免疫能力も落ちているようだ…
体脂肪も7%、体重も2キロ落ちてる(食べられないので)

歯痛を治さない限り、
トレーニングもままならないようだ

レース前の抜歯も覚悟しなてくはならないようだ・・・

水分補給の悩み

2010-08-23 01:40:05 | トライアスロン
土曜日のライドの様子


もうお分かりでしょうか…
迷子になりました

Edge705付けてるくせに…お恥ずかしい

実は、日曜日にショップライドの集合場所がとても離れた場所で
「車で集合するように」と掲示板に書いてある

しかし、実際に地図で見るとそれほど遠い場所でもない
ならば、明日のために下見&調整ライドもかねて行ってみるか
…と出発したのですが



理由がわかりました
目的地まで自転車では行けないのでした
このトンネルを通らないと行けないのです

他の道は、とてつもなく遠回り

それじゃあ、しょうがない…と諦めないのがいけなかった

何とか山の反対側に行ける道はないかと探していたら
完全に迷子になってしまいました

結局、山の反対側にも行けず



その上、
アイアンマン用にサドルの後ろにボトルゲージをつけていたのですが、
ちょっとした道路の段差でボトルが二つとも落ちてしまいました
後続車に轢かれ、赤ボトルは破裂
蓋は粉々になり、本体も踏まれて形は歪んでしまいました

お気に入りのボトルがまた一つ…使えなくなってしまった

もう一つのボトルは危険なので、ジャージのポケットに無理やり押し込んでそのまま走行

DHバーにつけるボトルは使えなかったので、サドルの後ろに…と思ったのですが、このままではこの案も不採用になりそうです

180キロの水分補給だけに、フレームのボトルゲージだけではおそらく足りないだろう
何とかしないとな

くよくよしてもしょうがない
気を取り直して
とりあえず方向だけ確かめて家に戻ろうとするのですが、
道は最短距離であるでもなく…

いつのまにか市内で一番大きな球場へ



あたりはものすごい人

今日はジャイアンツ戦(こちらにもあるのですよ)があるらしい

球場でおおよその現在地がわかり
知っている道路に出るために、いつもお世話になっている温泉地&プチヒルクライムのある方面へ移動

せっかくの来たのだからと予定していなかったプチヒルクライムを

金井山:19分24秒、243W、174拍、67回転 



全然ダメでした
やるんじゃなかった…と思ってしまうぐらい

でも、自分の弱点を痛感
トライアスリートとして今、最も劣っているのがバイクだ
登坂能力は極端に落ちている
昨年度に比べて練習時間が足りてないことは分かっていた
ただもうレースまで2週間なので、ここでいくらがんばっても体調崩すだけなので
今更、トレーニングの予定は変更しないが、バイクのことを念頭において練習しないと

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翌日、午後4時半過ぎに再び調整ライド

いつもの灯台までの80キロ

日が落ちてしまうのが心配だったが
乗れないよりもマシだ



1時間15分ほどで40キロ先の灯台に到着



そして、気がついた時には
ボトルがなくなっていた…



チャリ仲間からのアドバイスで
ボトルにテープをグリグリに巻いてクリアランスを減らそうとしたのですが、
残念ながら、一本紛失
どこで落としたのかも分かりません…



あと2週間でレースなのに
水分補給でこんなに悩むとは…

それと、やはりサドルが気になる

前傾ポジションは問題ないのだが、坂なので身体を起こすと
どうも固さに気になる
このサドルでいくか…レールが曲がっていてもボントレに戻すか…
こちらも悩み所だ

調整ライド

2010-08-21 19:02:14 | バイク


アイアンマンに向けて導入した機材を試すべく
勤務終了後、いつもの灯台まで調整ライド80キロ
本番と同じようにトライアスロンウェアを着る
トライアスロンのパンツに付いているバイクパットはかなり薄い
すぐに乾かなくてはいけないこと、ランの時に動きにくくならないこと
などがその理由だ

このパッドで実際は180キロはしる

そのあたりも感覚もみてみたかった



シューズ、ペダルのは良好
ペダルは以前にも何度か試しているが、そろそろQファクターを変えてみてもいいのかなと思ってきた
ただレースまで日が迫っているので、クリートの位置はこのまま
シューズも痛みや違和感はない
スタート時はゆるめに履いておいて
走りながら締め直す感じだ
もう少し距離を乗って感じをつかみたい



レース本番はおそらくこの組み合わせになると思う



サドルも奇抜な形なので乗り心地が心配だったが
それほど悪くはなかった
どうしてもボントレガーと比べてしまうが、構造そのものが違うので同じように比較はできない
このサドルの特徴はTTポジションを取った時の座り心地が素晴らしいということ
上手くいえないが前傾を姿勢をとった時にとても楽
ただ坂道なので身体を起こした時に
どのあたりが一番落ち着くの正直見つけられていなく、やや固さも感じる
これがロングになった時にどう響いてくるか
最も、今はこのサドル以外に選択肢はないのでもう少し付き合っていくしかない


問題はこちらのボトル
結論から言えば
まったく使えません

道路のちょっとした震動で中の水が噴き出してきます
それぐらいならいいのですが、
取り外しのできる内側にはめ込まれいるボトルが震動で飛び出してくるのです
これが勾配のあるカーブの連続する下りで、
ハンドルが手を離せないような状態で起こりました

幸いボトルから飛び出して路面に落ちる前に手で叩いて押し込めましたが、
これがレース中で実際に中のボトルが飛び出したら
大きな口の開いたボトルをぶら下げ走るようなもの…
おそらくそんな状態であれば段差のたびにボトルの水を顔にかぶることになるでしょう

何度もボトルが飛び出しそうなり、手でたたいて戻すを繰り返しました

この時点でこのボトルは使えないなぁと思ってましたが
決定的だったのがストローで中の水を飲むとき

かの地の道路はそんなに整備されていません

路面のちょっとした粗い場所を通る際にストローをくわえていようものなら
口の中で暴れてまともに飲めないだけでなく、口の中をストローで切ってしまいます

こんなに神経を使いながら水の飲むのも初めて
まったくもって使えません

くわえてハンドルのDHバー部分に取り付ける関係上
ハンドルがどうしても不安定になり左右に傾きがちになります

このボトル
百害あって一利なし
です



レース本番は、このシューズ、ペダル、サドルは使っていくと思います
ボトルは前回の島レース同様フレームに2本、サドルの後ろに2本の計4本でいくと思います
ただサドル取り付けが前回はうまくいかなかったので、そのあたりを試してみないといけません



実際に乗ってみないと分からないこと、結構あるものですね
もう少し長い距離を乗って試してみたいと思います

アイアンマンに向けて

2010-08-21 07:32:02 | バイク
バイクサドル、ペダル、ボトル、シューズを交換&新調



日本から戻ってくると
今度は本格的にアイアンマン(ディスタンス)レースに向けて準備にとりかかった



日本出国前日の夜

閉店間際にかけこんだ神宮にあるこちらのお店

どうしても試してみたいものがあった


BG S-WORKS Road Shoe

チャリ仲間の中で評判の良い
スペシャの靴

バイクパート180キロ

そこで使うシューズを見つけるのも日本でやりたいことの一つだった
前回の島レースでは、マビックを使ったが、後半かなり足首や足の甲に痛みを感じた
マビックも軽くてフィット感もよくお気に入りではあるが、使えるのは100キロまでかな…

200キロ近い距離を走る時の相棒となるシューズを探していた
その最有力候補がスペシャのシューズだった

残念ながら、かの地には入荷の予定すらなかった
(日本の)ネットで、試し履きもしないのに購入はできなかったので、半分あきらめていたが
今回の帰国のチャンスを使わない手はない

お店に行くと在庫もあったので、早速履かせてもらった

本当にその人にあっているかを見てみたいということで
鏡の前にシューズを履いて片足立ちして何度か膝の曲げ伸ばしをした

こうすることで身体の歪みを見るらしい
膝が真っ直ぐ上下できるようにシューズ内部にカントを入れる

私の場合は骨盤が左上がりで曲がっていて
足の長さが左の方が短くなっています
(確か…そうですよね?BKさん)
なので、左足に二枚のカントを入れてバランスをとる
右足はやや内側に入り入りぎみなので、片側だけ厚くなっているカントを入れて右足の歪みをとる
また、足の裏のアーチがやや高いので、標準のインソールよりも一段高めのインソールに交換(青のインソール)



履いてみた感じですが
フィット感は上々
その軽さにも驚き
何よりBOAシステムによる細かい調整は今までのバックルにはないフィーリング
長距離を走ってみないとわかりませんが、
第一印象は概ね合格

こちらの方も絶賛してましたね

レジで支払いに際に、このシューズは今入ったばかりの2011年モデルで
前年度もモノより細かいマイナーチェンジがされていると聞かされた
(BOAシステムの調節方法、ワイヤーの種類を変更、ベロ部分の素材を変更などなど)

また、シューズ購入に伴いクリートも一緒に取り付けて下さるということでお願いしました
クリートはシマノではなく、タイムのICLIC CAFE CLEAT

アイアンマンで活かしたいと思っていたTime iClic Titan Carbon
新しいシューズはこのペダルで走りたい

唯一の不安であるクリートの取り外しはアイアンマンのバイクでは最初と最後のみだ
膝・足首に負担の少ないこのペダルを使わない手はない

このショップでは、母指球の位置にクリートを合わせるのではなく
親指と小指の付けを結んだ斜めのラインの中央に合うようにクリートをつける
これは雑誌でTKさんも言っていた
こうすることで足の裏全体でペダルを回すことができるそうです

客一人にここまで付き添い時間をかけてもシューズ代しか請求されないのだから
良心的なお店


ISM ADAMO Racing

ずっとお蔵入りだったISMのサドルにも日の目が

実は、前述のYOMEのシートがポキとなった時に
私のサドルも上からかなりの力が加わったようでサドルのレールが曲がってしまい
水平が出せなくなりました

恐るべし飛行機輪行

というわけでお気に入りだったボントレガーInform RXLサドルはしばしお別れ

もともとISMサドルはトライアスロン用に購入したものだったが、
ボントレのサドルに不満がなく、新しいサドルになれるのに時間をかけたくなかったので
そのままケースに入れたままだった

こちらもまだインプレを書けるほど乗り込んでいないので良し悪しは分かりません


PROFILE DESIGN AQUA CELL

こちらは日本から戻ってきたらつけようと思って購入していたもの

しかし取り付け方法がよく分からず
シートポスト騒動の時に…



トライアスリート店長につけてもらいました

このボトルを選んだのは
島レースの際にエイドステーションで渡されるのが
ペットボトルの水なので
それを走行中にボトルに移し変えることが出来なかった
しかたがないので一口飲んだら捨てるしかなかった

もちろん水は補給したい…どうにかならないかな…と思ったらこんなボトルがあるらしいと
トライアスリート仲間から聞いて購入

これは蓋の部分が切れ目が入っており、ペットボトルを逆さにして蓋の部分に押し込めば
そのまま水を中に入れることができる
蓋のさらに奥にはネットがボール状に入っていて、異物がボトル内部に入らないようになっている
さらに容器が半分取り出せるようになっているので、水とスペシャルドリンクなど入れるものを分けておくこともできる

こちらも実際に走行中に使ってみてないのでレースで使えるか道具となるのか今はわかりません

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おまけ

通勤バイクのBD-1のグリップのゴムが溶けて?ベトベトしてきたので
日本で購入したグリップと交換

通勤路に出来たバイクショップにて

以前も紹介したこのお店、結構繁盛しているようだ
実は勤務先の同僚二人もこのお店でバイクを購入



早速、グリップ交換



すっきりしました

思えばこのBD-1も一時は旅のためにキャリアやらバックやら
いろいろ取り付けてたママチャリ並に重たかったのですが
今では、余計についているものといえば施錠用のワイヤーロックぐらい
後はほとんど取り外してしまいました
(街乗り用のためサイドスタンドはついていますが)



グリップはボントレガー

水分補給は大切です

2010-08-21 07:13:57 | ラン
持久走:30km



31.290 km 2時間26分59秒
平均ペース 04'41 /km

キロ4分30秒ペースで走っていましたが、15キロ過ぎからペースダウン

後半、脱水症状気味でした…
曇っていても水分補給を怠ってはいけませんね

自宅に戻ると
ポカリ(かの地にもあります)の1.5リットルのペットを半分以上ラッパ飲み
少しずつ飲まないといけないことは分かっていても、喉の異常な渇きを抑えることができませんでした

汗を拭いて着替えると今度は気分が悪くなって翌朝までベッドで寝てました
気温が高くなくても湿度が高い時は、やはりこまめな水分の補給が必要だと痛感

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翌日
ラン:LSD120分

後半土砂降りとなりました
でも飽きていたところなので、良い刺激になりました

抜けないシートポスト

2010-08-20 23:11:30 | バイク
シートクランプから折れてしまったシートポスト
なかなか抜けません


心配をして頂いたチャリ仲間からアドバイスを頂きますが、
あの手この手と試してみますが
やはり私のような素人ではお手上げです

トライアスリート店長のショップで抜いてもらいました

ところが…
シートクランプにわずかに見えるシートポスト
これがなかなか抜けません

カーボン繊維がバリバリと折れて生半可な力ではかえって取れなくなる



ラジオペンチをシートポストを掴み
そのまま力任せに引っ張ります

不安そうに見守るYOME

これな折れ方をすると
フレームの方も心配になる

グ…ググ…

おぉ!

少しずつ姿を現すシートポストにYOMEだけでなく
店内にいる客も歓声をあげる

ググ…グググ…

おおぉ!

高まる歓声

グリグリ…スポッ!!!

抜けた!

ワァ~!!!!

拍手喝さい



10センチ以上はあっただろうか
かなり根?は深かった様子

早速店長のスイマーである奥様がボントレガーのシートポストをオンラインで注文しようと探していると…

「国の面子にかかわる」
「何とかしろ!」
「値段も安くしろ」

と店内にいたお客さんたちが騒ぎ出す

YOMEから
この国で一番大きな航空会社に預けた結果、自転車がこんな姿になった…
ということを聞いての反応だった

愛国心というか国の誇りというものを何よりも大切にするこの国の人らしい反応だ

店長さんもそのつもりらしく

近くにあった完成車のジャイアントのロードからおもむろにサドルごとシートポストを引き抜く



これでメデタク
ジャイアントレックとなりました

店長一言
「これでいいだろう」

いいのか?

さすがかの地

しかし周りからは
「サドルも替えろ」
と替えろコールが…

サドルは今までのボントレガーのでもいいんじゃないかと思ったのですが
よくみて見ると



サドルのレールが曲がっている
唖然

どんな力が加わったんだ

上からの衝撃なのだろうが、何が起こったのか想像もつかない
(想像したくもないが)

おもむろにお店のサドルを両手にかかえてやってきて店長

「このフレームなら…これだろう!」
と取り付けたサドルが…



フィジーク

え…それは…私も気になっているサドルなんですが…

お店の中で一番良いやつを付けてくれました



結局
ジャイアントのシートポスト+フィジーク
となりました

外野からの後押しもあり
価格もあり得ない様な…破格値…

いいのか?

すっかりご機嫌のYOMEの脇で
私は二人のコーチにスイムレッスンを受けてました



店長
「ハイエルボー!ローリング!
ハイエルボー!ローリング!」

言われたとおりにやってみる…

店長
「ダメだ!ダメ!」
「これで特訓だぁ!」

…とクロールプルのトレーニング用のゴム?を購入(させられた)

YOMEのバイクケースにまつわる話はここまで…

次回は自分のバイクの話を

飛行機輪行 ご注意!

2010-08-20 07:25:37 | バイク
かの地に戻り
バイクケースを開けると、シートポストが折れてました


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自転車だけでなく日本の書籍や電化製品やらで
飛行機に乗る際は
二人で20キロの超過料金…およそ5万円なり

自分が立てた予定だが
慌しい日本滞在だった

でもやらなくてはいけないことは全てこなせたので良しとするか

かの地に到着後、
予約しておいたワゴンタクシーの方が荷物を積み込んでくれた
自転車2台、ホイールバック、80リッターのザック2つ、書籍のたっぷり入ったザック、トライアスロングッズ、仕事用バック、一眼レフ、ダンボール3つ…などなど
よくもまあ二人で持ってきたものだ

自宅に戻り一息ついてから荷物をあけて整理

シーコン、エアロコンフォートプラスに入れたバイクを出してラックにつける

自分のはそのままローラー台に設置

次のYOMEのバイクの入ったケースを開けてみると…



折れてます

シートポストが…

一瞬、シートポストが抜かれているのかと思ったがクランプの所からポッキリ折れている

唖然
YOMEも空いた口がふさがりません…

勘違いされない様に書いておきますが、
航空会社には、

取り扱い厳重注意

横倒ししない

荷物を上に載せない

壊れ物

再三、話をしてターンテーブルに乗せるのも止めてほしいとお願いしてありました

嫌な予感はしたのです

かの地の空港について
荷物受け取りを待っていると
段ボール箱やらバックやらいろいろ出てきてカーゴに懸命につみこんできたいたところ

ガガガガ…という音の元

目を疑うような光景が…

横倒しになった自転車がターンテーブルに納まりきれずものすごい音を立てながら
こちらに向かってくる
しかも2台とも

ガガ!

という音でターンテーブルにがつまり

チャララ~♪

という音と同時にターンテーブルが停止
係員が詰まった自転車を強引に引っ張っている…

その場に荷物を放り投げ
我々も急いで自転車を取りに行く

何て扱いだ…

いろいろな航空会社に預け荷物でお願いしていたが、こんな扱いは初めてだ

今までは係員の方が、自転車を持ってきてくれて直接、手渡してくれていた
今回もそうしてくれるだろうと思っていたが甘かった

バイクを受け取ると引きずられた後はあるが、それ以上の損傷はなさそうだった
(思えばこの時、バイクケースを開けて中を調べれば良かったのだが…)

そして家に帰ってみるとこの有様だ



どれだけ力が加われば
こんなに見事に折れるのだろうか



YOMEのバイクはアルミフレームだが、フォークやシートポストなどはカーボンが使われている
仮に全てアルミでも無事だったかどうか…



YOME、かなりヘコむ

飛行機輪行ではハードケースが必須なのでしょうか

現実へ

2010-08-20 07:11:39 | Weblog
谷川岳縦走を試みて二日目の朝がきた


結局、我々は縦走を中止した



YOMEの体力、兄の膝を考慮すると、
とても縦走を続けこの日の内に下山することは不可能だ
無理をして焦れば、必ず怪我につながる



そこで蓬峠から土合まで馬蹄形の真ん中と突っ切る沢のコースを利用することにした





この沢沿いに下りていけば6時間ほどで土合まで降りることできる



問題は沢のルートだ
浮石も多く、苔むした岩はとても滑りやすい
その急斜面を下るのだから、足首の捻挫どころか3人が無事に降りられるかどうかも怪しい

そもそもこの縦走を提案したのは他の誰でもない私なのだが
単独ではない3人のパーティーでの移動だ
自分ができるか
ではなくて
3人が無事に帰れるか
が最優先だ

一昨日の沢登りで私とYOMEはまともに進むことすら出来ないのはよく分かった
それが下りとなればリスクは倍だ

ここは最短距離のガレ場や落石、岩場のトラバースは避けて
比較的リスクの少ない旧道(清水街道)を利用することにした
距離はかなり伸びるが、リスクは減る

それにゆっくり行っても昼過ぎには到着できるはずなので
食料、水も昼まで持てばいい



こんなガレ場はざらだ
足を滑らせたら…



万が一を考えてお互いの距離を開けて進む



普通の神経ではとても歩けない
一瞬先は…の世界である
「上級者」と言われるのがよく痛いほど分かった



白樺避難小屋到着
小休止



少しでも開けた場所に出ると
ホッとする



まだまだ先は長い



今度は兄が先行



下りは楽だなんてのは妄想です
実際は崖づたいを転げ落ちないように降りたり



岩をよじ登ったり
もう頭の中は無事に下山することだけ



YOMEも



自転車でもそうだが
YOMEは登りは遅れるが下りは軽快だ



岩登りを終えて



ケロっとしている
たいしたもんだ



どれぐらい下ったのでしょうか
いや、実際は
それが下っていたのか登っていたのかもよく分からない

必死だった

必死という言葉の意味通り
死に物狂いだった



沢を岩ごとコンクリート固めた場所に来た

あぁ
やっと戻れた

現実だ

生きている

だれも怪我してない

もうそれだけで充分だ



一昨日歩いた登山道に出てきた
大事にとっていた水を一気に飲んだ

もう大丈夫だ

ここからは歩いて土合口まで

不整地だと思っていた登山道が
しごく平らな道に思える
こんな道なら何キロだって歩いていい



一日置いていた駐車場に近づくにつれ
人間の世界に
現実に戻っていく

完全に戻ってしまう前に
確かに我々がそこにいたという証に写真を撮った
背後に見える
あの山に居たのだ
何だか信じがたい



車までたどり着くと
我々の向う先は…温泉
街に下りる途中に何気なく立ち寄った温泉だったのだが
とても雰囲気がよくお客さんがくるまで時間あるということで風呂を貸切で使わせてくれた

もうあの山に登ることはないと思うがこの宿には泊まりたいと思った



その温泉宿の隣にはこれまた雰囲気のよいお食事処
まさか下山してすぐにこんな素晴らしい料理を頂けるとは…



川のせせらぎを聞きながら
テラスで食事



山で過ごした時間が遠い夢のようです



個人的にはレンタルサイクルも気になりましたが…



店を出る時には、お店の人自らお見送りしてくれました
料理も良いですが、働いている方もとても気持ちの良い方でした
オススメですよ



実家に戻る途中
高速道路から建設中のスカイタワーが見えました

数時間前まで人はおろか
人間の建造物さえ見ることができない場所にいたのに
今はこの景色が日常であり、現実である

語らぬ自然に身を沈めるのもいい

でも、やはり俺は人とかかわっていたよ

傷ついたり、傷つけられたり…
喜びも悲しみも
全部まるごと受け止めたい

現実は俺にとって
この先も決して誇れるようなものではないかもしれないけど
それでも
些細な幸せはきっとあると思う
捉え方次第なんだ、きっと

同じ道を

2010-08-19 00:17:32 | Weblog

谷川岳周辺は馬蹄形に尾根が続いている
青いルートが予定していたルート
(谷川岳→一の倉→茂倉峠→武能峠→蓬峠→清水峠→朝日岳→白毛門→土合)
赤いルートが実際のルート
(谷川岳→一の倉→茂倉峠→武能峠→蓬峠→清水街道→土合)



供養を終えた翌日
YOMEと兄と私の三人で谷川岳麓の麓へ出発
あいつと同じ道を歩くためだ

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土合駅を過ぎ、谷川岳ロープウェイへ



今日から3人で1泊2日の谷川岳の縦走だ



あいつは単独で雪の谷川に入っていったので東回り、西回りのどちからを行ったのかわからないが、同じ道を三人で歩いてみることにしていた



谷川の縦走ルートはガイドブックに乗っていない



富士山、八ヶ岳などのように誰でも登れるような整備された登山道で
スニーカーでも登れるそんなハイキングではない

警備隊の隊長さんも言っていたが
上級者コース

だが
我々3人は本格的な(上級者が登るような)登山縦走は始めて
山に一番慣れているのが兄だが(仕事から毎日山に入っているので)これだけの長い距離を歩くの始めて
私も体力こそ自信はあるが、昨日の沢登りでまったくついていけず何度も足首をひねりそうになりかなり緊張していた
唯一リラックスしていたのがYOMEくらいか



ロープウェイで天神平へ
そこからリフトで山頂へ



天神峠到着
標高1502m



ここまでは文明の利器を使わせてもらう
実はこれを使って2日間でギリギリ回れるぐらいのコースタイムなのである



谷川岳は「魔の山」と呼ばれている



『谷川岳の標高は2,000mにも満たないが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて、
中央分水嶺のために天候の変化も激しく、遭難者の数は群を抜いて多い。』
(Wikipedia『谷川岳』より)

分水嶺(ぶんすいれい)と言われてもピンとこないが
上の写真を見てもらうと分かるように、西からの湿ったが山にぶつかり雲が山の反対側の斜面に固まっている
これが冬だったら針のように細い尾根づたいに風が吹きつけ雪が尾根を覆い隠すように
斜めに降り積もる
夏場でさえ、足の置き場に困るくらい細い尾根伝なのに雪で尾根が見なくなったら…
考えただけでも恐ろしい



登山道と呼ばれている場所も
人が何とか通れる
そんな場所の連続でした

ロープウェイ山の上まだ登ったんだからそんなにキツクないだろう
なんて思ったら大間違い
細かいアップダウンや大小様々な岩を避けたり乗り越えたりと
膝にかなりの負担がかかるのがよく分かります



歩き始めて2時間半
ようやく谷川岳の一つ目の山頂「トマノ耳」
標高1963m



谷川岳はピークが二つある双耳峰

さらに下ってまた登り返すと最高点の「オキノ耳」
標高1977m



…とここで風は吹き始め
雲が動き、昨日歩いた沢が見えてきた
一の倉の沢の真上だ

このあたりならどこから落ちても真下の沢まで真っ逆さまだ

お前が見せてくれたのか
俺たちに見せたかったのか



一般の登山客はここまで登ってロープウェイまで戻る
これなら(谷川岳山頂まで)日帰りコースも可能だ
だが我々はさらに先を目指す

とても人がすれ違うことの出来ないような道だ
一歩足を滑らせたら沢までまっしぐらだ
道と呼んでいいのか…



一の倉岳に到着
登山客はめっきり減った
今、歩いているのは上級者コースだからだ

時刻は午後1時を過ぎている
照りつける日差しが容赦なくとても食欲はわかないが
食べなくは歩けない
無理でも食べる



ランチメニュー
インスタント麺、魚肉ソーセージ、カローリーメイト

尾根上に日陰らしいところはどこにもない
どこまでもクマ笹が広がるばかり



そろそろ兄が遅れだした
膝に来ているようだ

慣れない道を先行する



どこまでも山脈が続く
360度、すべてが山だ

我々以外誰もいない

日常から完全に切り離された世界

これがあいつの世界
あいつが選んだ世界

この道で誰もない…降り続く雪の中をラッセルしながら、前へ前へ
お前は何を思っていたんだ



不思議な気分だ

俺には山に魅せられたお前の気持ちは分からない
トレーニングだと言い聞かせでもしないかぎり自ら登る気にもならない

でも
この圧倒的なまでの自然にほんの少しだけ安らぎを感じる自分がいた
ほんの一瞬だが



定期的に休みをとるようにしている
いつものトレーニングと一緒だ
過信していると痛い目に合う
それに兄の膝と同じように遅れ始めたYOMEも気になる

2リットル以上持ってきた水が心もとなくなってきた
今欲しいものは冷たい水をたらふく飲むこと

喉の渇きはずっと続いていたが、身体が欲するまで飲んだら
あっと言う間になくなってしまう



茂倉岳到着
まだまだ先は長い



前方に人が見える
かなり歩きなれた方だろう
気がつくと視界から消えていた



武能岳到着
予定しているコースタイムより大幅に遅れが出ている
日がだいぶ落ちてきた



山の陰が迫ってきた
当初は通り過ぎる予定だった山小屋(蓬ヒュッテ)が見えてきた
(中央の青い屋根)



本当は、蓬峠から2時間ほど行った清水峠の避難小屋(中央の赤い三角屋根)まで行って
テント泊の予定だったが
二人の状態を考えるととてもそこまでは行けない
ここは予定変更で日が暮れる前に蓬峠まで行くことにする



蓬峠の入り口に到着



左側に見える青い建物が蓬ヒュッテ
ここに泊めてもらいたかったのだが、既に満室
オーナーにお願いして、オーナーたちのテント(右に見える赤いテント)を借りることに



兄は待っていましたとばかりに「命の水(お酒)」を味わう

私とYOMEは三人の殻になったボトルをザックに入れて水場へ



ヒュッテの方が言うには、
「15分ほど下ったところ」
でした



まるで崖です
一歩踏み外すと…
水を求めるのも命がけ



本当にあるのか疑いたくなってきたところに…
ありました
山の雪解け水がチョロチョロ流れています

冷たくて…美味しくて…

今までの人生の中で最高の飲み物でした

持参したコップで一気に飲み干し
二杯目を味わいながら…

美味かった
本当に

テントに戻り
早速、汲んできた水を使って夕食
ディナーメニュー
インスタント麺 魚肉ソーセージ 秋刀魚の味噌漬け缶詰 ビスケット

食事を済ませると他にやることもないので
…というか疲れて何もできないので
寝袋を準備して就寝
この時の時刻、午後7時

10時過ぎ、尿意で目が覚めてテントを出る

夜露の降りた芝生の上を裸足で歩き
上を見上げる

息を呑んだ

宇宙の中に立っている

星が
いくつもの星が

どれも手が届く距離にある

手を伸ばす
掴むことの出来ない星を掴もうとした
そんなことが出来そうな気分だ

何だ俺
ちっちゃえなぁ
星が降ってきて今にも潰されそうだ

小さな小さな自分だけど
今、自分が立っている場所は
世界の端っこか、真ん中か

多分どっちもだろう
捉え方一つで世界は大きく変わる

お前も見たのかなこの空を

安らかに

2010-08-18 05:12:43 | Weblog
“明日”が誰のもとにも来るとは限らない


「じゃあな」
「また、今度な」

それが最後の言葉だった

“今度”は二度と訪れることはなかった



谷川岳に向うYOMEと私
供養のためだ


車で来ていた兄が我々をピックアップしてくれた



昼食を済ませると
道の駅に併設されている交番へ

ここが谷川岳の警備隊、日本の先鋭…山岳救助の最前線がいらっしゃるところ

今日、ここを訪れたのは
隊長さん自らが現場まで案内して下さるとのこと

お仕事お忙しい中
私たちのために時間を作ってくれました



パトカーにて先導してくれます
多分こんな経験もこの先もないでしょう



一の倉沢駐車場まで車で行き
ここからは歩いて現場に向います

写真ではなかなか伝えづらいのですが
眼前にそそりたつ谷川連峰は我々の行く手をさえぎるような迫力でした
目の前の見える雪氷…その麓が現場だ



隊長さんはもちろんだが、兄も職種は林業
二人とも不整地を何事もないようにサッサッサと歩いていく
二人は会話しながら歩いているのですが、
こちらは付いていくだけで精一杯
とにかく転ばないように足元ばかり見ていた


すぐにこれくらいは離されてしまう

1時間ほど歩いただろうが
およそ私が知っている登山道とはかけ離れた(歩きづらいということだ)道で
離れないようにするのが手一杯



隊長の「ここから薮(やぶ)こぎです」の言葉で
今度こそ道なき道を進むことを覚悟



隊長さんは薮の中でも何事もなかったようにスイスイ進みます



兄は仕事用の鎌で我々の道を作ってくれました
アスリートはまったく役にたたず
申し訳ない



沢登り
名前を聞いたことがありましたが、実際にやるのは始めて

今は水の水量が一年で一番少ないそうだ
雪解け水が流れ出す春には川幅一杯に水がながれるらしい

だからどの岩も表面に出ていてもコケでツルツルすべる

すでにYOMEは一度転倒
半身びしょ濡れ状態

私も何度も転びそうになったり
足首をひねりそうなったり

その度にヒヤっとした

ここで怪我でもしたら、レースどころじゃなくなる
ハイカットの登山靴を履いていることでどれだけ助けられたか
少なくとも4~5回は足首をもっていかれそうになった



現場近くにはこうしたツェルトの切れ端ようなものも
誰のものか分からない

谷川は遭難者の多いこでも有名
あのエベレストよりも多いだけでなく実は世界一遭難者が多い山でもある
この切れ端も年間何十人と出る遭難者の一人のものかもしれない

遺品は何も見つかってない

ここに来れば何か手がかりでも…
と思ったのは素人の浅知恵
馬蹄形に広がる切り立った山肌でどこから落ちても
中央を流れる湯檜曽川にぶつかる
あいつがどこから…なんてことはまったく検討もつかない



現場に到着
2時間ほど歩いただろうか

沢…というより四方を崖の囲まれたような場所だ
隊長さんが言うには水位が下がったのでここまで近づくことができたそうだ

周りには
圧倒的なまでの大自然
風の音
鳥の声
木がざわめく音

人の気配はまるで感じられない

人の存在を拒んでいるような
日常とはまるで違う場所

ここにお前はいたのか



隊長さんが花と線香を用意してくれた



二人で合唱



俺は生きるよ
生きることに一生懸命でありたい
お前は夢中になれるものを見つけたんだな
俺もだよ

生きるって
そんなにカッコいいことばかりじゃない
でもどんなにカッコに悪くても
どんなにぶざまでも
俺は生きることを止めたくない

安らかに

お前はがんばりすぎなんだよ
少し休んでいろよ

安らかに

忘れないから
今までもこれからも

安らかに



本日の宿
ネコと不思議な看板がお出迎え



長い歴史を持つ民宿らしい



部屋に入りホッ一息
少し肩の荷が降りたようだ



さすがに4時間近く歩くと
食欲も旺盛
普段食べている量の3倍以上は食べてしまった

明日から谷川岳の縦走
きちんとした食事はしばらくお預けだからしっかり食べておきたい

ヤビツ 再び

2010-08-17 00:40:21 | 
久しぶりのヤビツ



ヤビツ:38分03秒、230W、175拍、77回転

____________________________________________________________


最後に登ったのはいつだったのだろう
自分のデータを調べてみると

2009年2月7日
ヤビツ:38分41秒 AV 18.1km/h 84rpm

1年半ぶりのヤビツだ



今日も朝から日差しが強い

今日の夜から移動で明日から群馬県入りなので
今回の帰国で自転車に乗れるのが今日で最後かもしれない

だとしたら
向う先は一つ

ヤビツ



富士山と江ノ島を望むこの道路を走るのも久しぶりだ

1時間弱で名古木到着

軽くストレッチをしてから出発

計測スタート

後は一切サイコンを見ないようにした

ケイデンスは無理なく回せるように

かつて何度も通った道なのに
何だかとても新鮮だった

登坂能力は決してあがってはいないだろう

坂を意識した練習はまったくしてない

むしろ平地優先でDHバーや補給食をポケット一杯に入れ
ロングの練習ばかりだった

だからタイムを狙うより
純粋に坂を楽しみたかった

呼吸は苦しくなるが楽しい
クランクが重くなるが楽しい

こんなふうに楽しみながら今まで登っていたのだろうか…

何度か菜の花台を過ぎ、急カーブの標識を何度か過ぎると、
見えた
ヤビツの標識

通過してから慌ててサイコンのラップボタンを押す

タイムは
38分03秒

そうか
多分、今はそれが精一杯なのだろう

来シーズンまでには自分の走りを決めておきたいものだ
クライマーの走りなのか
アイアンマンの走りなのか
まったく違う走りになるのか



今はこれでイイ
今度、ココに時には、自分にも納得のできる走りで登りたい
迷うことも無く



帰りに菜の花台に寄ってみた
この景色もしばらく見納めだ



この後、急いで帰路へ
荷物の詰め合わせが待っている



昼食は自宅近くのハンバーガー屋さん

割高だが、ボリューム満点で美味しい



明日から群馬県、谷川岳に向う

Stop & Go

2010-08-16 02:30:52 | バイク


日曜日のレースの後、預けていたバイクのオーバーホールが終わった



今日はショップのイベントライド
城ヶ島 海水浴ライド
この日に合わせて中2日間でバイクを仕上げてくれたショップに感謝

7時半に川崎のショップ集合ということで
私はバイクをショップに預けているので電車で川崎へ
YOMEは自分のバイクはあるのですが、最近はほとんでバイクに乗っていないので
自宅から川崎まで自走すると帰り動けなくなる…とボヤいていたので
バイクを輪行し一緒に電車で川崎へ

しかし日本の平日の7時前後の電車がどのようなものかすっかり忘れていました
ギュウギュウの満員電車
横浜から電車を乗り換える際、どこの車両も人一人の隙間もないところ
どうやって人間二人と自転車で乗り込めるのだ…
半ば恐怖も覚えながらも、YOMEのバイクケースを肩にかつぎ
強引に車内へ
周りの皆様には多大なるご迷惑をかけたと思いますが、この列車を見送っても
この次も同じ状態、時間もないので乗りこみました
人とバイクでモミクチャにされ川崎駅へ
これだけでかなり疲れました…

7時過ぎにショップに到着
懐かしい顔ぶれが…思わず笑顔になります
皆様の温かい言葉を頂き思わず話し込んでしまいそうになりましたが
あっという間に出発時間
オーバーホールが終わったばかりの愛車にまたがり
第一グループで一路三浦・城ヶ島に向けて出発



容赦ない日差しが照りつけますが
ようやく身体も慣れてきました
こうでなくっちゃ日本の夏は

とは言え日焼け対策もバッチリ



超人ライドに慣れているため
途中二度の休憩は必要なかったかな…とも思いますが、後続グループの確認をして出発

ようやく海が見えてきました

ここまで信号の多いこと多いこと
日本に居た時は感じませんでしたが(あたり前なので)
かの地の信号は都市部に集中していて、少し走るとほとんど信号が無いか
幹線道路のような場所になるのでほとんどノンストップで走ることができます

かの地のライドも市街地ではインナーにしてクルクルと回して
アップ代わりにして街を出ると一気に高速巡航…というのが常でした

かの地に比べ、日本は道路状態も良いですし、車のドライバーの自転車対する理解も進んでいると思います(いちいちクラクションを慣らされることもありません)
でもこの信号の多さには正直、参りました
加えて、第一集団のストップアンドゴーの多さもあり、
インターバルトレーニングとしては良かったのかもしれませんが…

きっちりトレインを組むのも日本らしい

かの地では各自が自分のペースで走る
同じくらいペースがいれば一緒に走るが、最後まできっちりとトレインを組むことはまずない
私自身、何度も一人旅も経験した
速いペースのものが、先にある分岐点などで待つ
最低限仲間と離れないようにするのである
そんな彼らでも風の強い日や、直線がかなり続くところではキッチリとトレインを組み
ローテーションを繰り返しながら走るのだから不思議だ

最初は、かの地の自分勝手にも見える走行に驚いたが
今はかなり慣れた
無理して周りに合わせることなく、自分達のペースで走行
必要な時は協力する

可笑しな話だが
たった一年半ですっかりかの地のライドに染まってしまったようだ

その内、タクアンよりもキムチとか言い出すのかな…

城ヶ島に近づくと
少しきっちりトレインから距離をとりほんまぁさんと話をしながら走った




毎年恒例の城ヶ島の食事処に到着

ここで皆さん、海水浴の準備

私はトライアスロンウェアを着てたのでそのまま海へ



絶好の海水浴日和



トライアスリートのほんまぁさん、スイムコーチのTさんと
海水浴ではなくて、ついついオーシャンスイムになってしまう…
トライアスリート(スイマー)の性(さが)かな



YOMOも久しぶりのライドと同じように信号の多さにかなり疲れていましたが
海で遊ぶうちに少しずつ元気になりました



大いにはしゃぐ子どもな大人たち
そういえば…かの地では水着で海水浴をする人はあまりいません
公衆での肌の露出を控えるそうです



総勢何十名だったのでしょうか
川崎だけでなく、成城のお店からも合流しました



かの地では滅多に食べられない
赤みの魚づくし
美味!美味!!



YOMEは食後にカキ氷食べてました
それだけ食欲があれば大丈夫だな

…と思いきや
復路、ショップライドの皆様と分かれて自宅方面に私とYOMEで走っていると
YOMEがいなくなってる



遅れてついてくるYOME

時速25キロまで落としても遅れてしまう

完全にバテています

途中、コンビニで大休憩

これで回復しないようならタクシーで帰らせようかと思ったけど
ようやく走れるように回復したので再び走り出す

自宅の近くまでゆっくり走り
帰りは私だけこちにら寄った



二箇所ある坂の入り口をニコニコしながら登っていました
やっぱり日本の坂は良い!



まだまだ日差しがきつかったのですが、おかまいになしに周回コースをグルグル走ります

今週はリカバリー週なので負荷をあげすぎないようにしたかったのですが
どうしても坂を見ると踏みこんでしまいます



明日は日本でバイクに乗れる最後の一日になると思う

Speed Concept

2010-08-15 13:38:15 | バイク
スピードコンセプト 試乗しました


場所は六本木のショップ

島レースで痛感したのが、ロードとTTバイクの違い

起伏の少ないフラットで直線路の多い道ではやはりTTバイクの方が有利だと思う
私もトライアスリートの端くれとして、一度、TTバイクに乗ってみたいと思っていた

TTバイクはフレーム形状から言ってもロードのそれとは根本的に違う

TTバイクの候補にあがったのが、サーベロP4とトレックEquinox
サーベロはハワイのアイアンマンでも使用率がかなり多い
それだけ実績があるのだろう
ただTREK好きの私としてはTREKのTTバイクにどうしても一度試乗してみたかった
出来れば新しく出たスピードコンセプトに

来シーズンのことは分からないが、アイアンマンディスタンスに挑戦を続けるのであれば
他のどんな機材よりもまずTTバイクを導入したかった



そこで問題だったが、実際に試乗しないことには
自分に適したサイズが分からないこと
ジオメトリーを見ながら、理論上最適なフレームが自分にとってベストとは限らない

そんな折、まだ日本でも現物(スピードコンセプト)があまり出回ってない中
六本木のショップで実際に見ることができるというお話を伺いました

店長のDJさん
以前は一緒にライドに行ったり、同じレースに出場したりしたこともあった方
現在はこのお店の店長さんです

本来見るだけというお達しがあったにもかかわらず
「乗ってみますか?」
とのありがたいお言葉



ショップ周辺の道路をたっぷり走らせてもらいました

乗ってみた感じですが…

ロードバイクとはまったく違います
はっきり言って、違う乗り物ですね

うまく表現できないのですが、
自然と身体が前傾になり、車体が前へ前へと勝手に進んでいくようでした

何よりロードとの違いを感じたのが、使う筋肉
ロードではどちらかと言うとハムを意識して足を残すようにするが、
スピードコンセプトでは、大腿四頭筋のあたりを使っている感じがした
「アイアンマンの作り方」の彦井浩孝 さんによると
アイアンマンのバイクパートでは大腿四頭筋を主に使うアスリートが上位陣に多い
ランでは、ハムを中心としたバイクとは違う筋肉を使うため影響は少ないとか…



またDHバーを持つポジションでもロードのそれと比べてかなり楽な気がした
前回のバイクパートでは100キロ過ぎたあたりからこのポーズ…特に首のあたりがかなり痛くなって首が自然と下に落ちてしまうような状態になった

はっきり言って
大満足である

こんなバイクは乗ったことが無い
(もっともTTバイク自体ほとんど乗ったことがないのだが)
今すぐにでもかの地に持って帰りたいほどだった



忙しい中DJ店長自らサイズが適しているか見てくれた



今回、試乗させていただいたのはM(54)サイズ
サイズを測っていただきSサイズは若干小さい
Mサイズでポジションをしっかり出せば大丈夫だろうということでした


すっかりオーナー気分
惚れました

今までのTREKのTTはロードでのタイムトライアルとしてプロに提供され、それをトライアスロンでも利用してきた
値段もそれ相応のものでした
今回のスピードコンセプトはTREKのHPでも言っているように
トラアスリートのために作られたバイクです

今シーズは間に合いませんが
(かの地ではスピードコンセプトの名前すら知られていません…販売は来期でしょう)
来シーズンのトライアスロンではぜひとも使いたい
この時から、私の「スピードコンセプト貯金」が始まりました


Speed Consept 9.9

先ほどの公道走行では履いてませんでしたが、本来はこのホイール(Aeolus 6.5, carbon)が付いてきます



Di2もBB下のカバーをはずすとバッテリーが取り付け可能になるという専用設計
リアブレーキはフレームの中にすっぽり納まっています



フロントブレーキも同様
フレームの一部のようです



真後ろから
まったく無駄がありません
素晴らしい!



前から
刃先のように尖った先で空気抵抗を最小限に抑えるとか…
ハンドルの薄さにビックリですね



センサーも内蔵



コツコツ貯めるから待っていてくれ
一緒にレースに出れる日が楽しみだ



DJ店長から
「2010年モデルのマドン乗ったことがありますか?」
ないと答えると
「乗ってみますか?」
とご自身のバイクを貸してくれた

決して私のマドンも嫌いなった訳ではありませんが、
こちらもかなり良い

同じマドンとは思えません…

自分がロード乗りなら迷わずこちらをチョイスしたでしょう
夢見心地の…至福の一日でした

DJ店長&スタッフの皆様、ありがとうございます!

足型から分かること

2010-08-15 08:50:22 | Weblog
今日は丸一日必要なものの買出し@東京



仕事で必要なものが最優先だったが
トレーニングで使う消耗品も現物を手にとって見れる絶好の機会だったので
(かの地でもオンラインで購入するこはできるが)
御徒町に新しく新装開店した店にも向う



確かに1階2階とフロア面積は増えたようだが
以前のお店の方が品揃えが豊富だったような気がする

トライアスロン用品も専用のコーナーが出来たようだ
スキンズの新作 A400シリーズなど見ることができた(買いませんでしたが)

一番の目的は
ランのレース用シューズをオーダーメイドで作ってもらうこと
アシックスではIOシステムという名称で自分の足型にあったシューズを作ることができる
その分割高だがカラーリングも決められるので文字通り世界で一足のシューズだ

前回は出国前の2009年、その前は2007年にも作ってもらっている

今回の分も含め足型のデータを見せてもらうと興味深いことが分かった


こちら2007年
体重が今よりも20キロプラス
マラソンを始めたばかりですぐに膝を痛めてしまうこともあり自分にあったシューズを作ろうとここ(旧店)でオーダーしたのだ


こちら2009年
体重は今より5キロプラス
ようやくハーフマラソンぐらいなら走れるようになったころ


そしてこちらが現在

フットプリントを見ると
2007年の土踏まずがつぶれて偏平足のような状態になっている
お店の人が言うには、体重があったせいだそうだ
本来、人間の足の裏は自然なアーチを描いて土踏まずが上がる
この上がった部分が、ショックアブソーバのようになり足を着いたときに沈み衝撃を和らげる
(2010年現在はしっかりとしたアーチが出来てアーチ高も高い)
だから疲れてくると土踏まずが落ちてくる

土踏まずがつぶれている証拠が
かかとの傾斜角度
本来は数字が0になるはずなのに
左がプラス3、右がマイナス1.6
足の裏がつぶれていることでかかとまで歪んでいるのだそうだ
この数字が年々0に近づいている
つまり体重が軽くなってきた(正常に近づいた)ことで土踏まずが生まれ
かかとのゆがみが解消されてきているということなのだそうだ

足回りも足についた脂肪のせいで現在よりも増えている
足に脂肪がつくとは驚きだが
足の脂肪は体重が落ちてきた時に早い段階でなくなっていくらしい

体重の増減がここまで足に影響しているとは思わなかった
店の人も数年でここまで足型が変わった例はないと驚いていた

そして、
現在の私の足型では通常に日本人サイズの靴では合わなくなってきたそうだ
つまりアーチ高(土踏ますが大きい)で、
足回りが細く、
かかと幅が細い…
そういった靴は日本人型ではなく、どちらかと言うと西欧型らしい
私が好んで履いているSALOMONのXTシリーズなどがそういった足型をしているそうだ
そのことを知って履いていた訳ではないが、身体が自然と自分にあった靴を選んでいたのだろう

オーダーでも自分の足型にあったものが作れるがソールの種類の選択が少ないことを分かった

現在、フルをサブスリーで走れる脚力を持ち、トレーニング量から考えると
オーダー作るより、スリム型と言われるラインナップは少ないがソールが今の走りに合っているものが良い…
ということで勧められたのが


TMM424 SORTIE SUPERMAGIC slim 3

色がいかにもマラソンシューズという感じで嫌だったが
履いてみると、驚くほどのフィット感
素足で歩いているようだ
シューズ自体が軽いこともあると思うが、足をしっかり包み込んでいる感覚は今まで無い

特異足型のシューズなので生産もそれほど多くなくカラーもこれ一色のみ

でもこのシューズで走っている自分を思うとゾクゾクする

長い時間をかけて結局オーダーしなかったが、良い買い物が出来たと思う

その他、ゴマゴマした小物を購入
また別の店では登山用品、自転車用品など購入


食事はこちらのお店で


かの地では味わえない味
美味


たっぷり歩いてさすがに疲れました
都内の気温36度
暑かった