Go The Distance!

地球が、自然が、人が、好き
走ること(Swim, Bike, Run)が大好き
ウッドキャビンの部屋にようこそ!

いつの日か…

2015-08-31 10:54:55 | スイム
いつの日か…
1分35秒!



自分でも忘れていたのですが、
トレーニング本に挟んでいた
スイムのメモ書きがヒラリと落ちてきました

レース前…1か月くらいかな
100mを基準にどれぐらいまで上げればいいのか…ちょっと計算してみたんですよね

いつの日か
1分30前後で楽にサークル回せるぐらいまで…スイムも強化したいな

オカエリナサイ

2015-08-30 10:50:09 | Weblog
バイポタさんにお願いしていたバイクがご近所トラショップに帰ってきた…とのことで
何だか久しぶりに感じる”再会”


学生のくせに、分不相応な運搬方法なんですよね…(自分の航空運賃の3倍ですし(^_^;)
スピコンはバラして輪行すると、必ずと言っていいほどブレーキトラブルが起こるので…身を切る思いでお願いしました(T-T)



まだバイクに乗れるほど回復してませんが
こうして二台並ぶとホッとします

オカエリナサイ

YOMEの本気?!

2015-08-30 10:44:02 | Weblog
「ローラー使ってもいい?」
とYOME



我が耳を疑ってしまったよ

練習嫌いなYOMEからの思いも寄らぬ言葉にビックリ

残り2週間と迫った”昭和記念公園トライアスロン”
YOMEの今年、最初で最後のレース

さすがに雨予報が続く中、バイクに乗れていない(普段は通勤バイク)ことに…
本人のやる気スイッチが入った…ようだ

うんうん

やるからには精一杯がんばれよ!

YOMEの本気
がっつりサポートするからな

コリへの拘り

2015-08-29 10:46:07 | あはき師
大井町でセミナー



今日のテーマは
「耳鳴り治療の有用なツールとしての鍼灸技法」



”コリmap”など、コリ(トリガーポイント)にとことん拘る?鳥海先生のご登壇



疾病が内臓体性反射を介して体表面の変化として現れるのであれば、
逆に、体表面の変化(全身コリmap)を介して増悪因子に働きかけ、疾病自体に影響を与えることが出来るのではないか
…という面白い考え

鍼という物理的な治療で、Trigger Point(こり)Map消退させることで、自律神経機能の改善を図り、治療機能促進をする…とのこと



う~ん、アスリート的にはコリ(ツボ)があれば、何でもかんでも緩めてしまうのはどうかなぁ…とやや批判的な見方をしてしまった

エビデンスもご自身でまとめられていらっしゃることはよく分かったのだが…

でもこうした思いって、逆に”自分ならこうしたい”的なことが少しずつ見えてきた
…ということなのかもしれないですね

こういう考えもあるのだな…と

力の源は…?

2015-08-29 10:31:33 | Weblog
レースを終え、いつも通りの日常へ



内科、呼吸器科、整形外科、リハビリテーション…

バイト以外の日は全て、診察、治療、機能回復の日々

・リンパ(咽頭)の腫れ
・下肢のむくみ
・足の爪4本死亡
・大腿部の炎症
・ハム・臀部・腰部の筋疲労

…と、
こんなところがレースの代償

内科系では、免疫力低下による喉へのダメージ
内臓系(腎臓など)のダメージ
足の爪は昨晩、突然血が噴き出し…メッチャ焦りました…未だにシューズは履けません

そして、酷使したハム・お尻・腰は鍼も通らないくらいパンパンに硬くなってました(^_^;

そんな中、ただ一つ嬉しい知らせは、四頭筋の炎症はほぼ収まっている…とのこと

あれだけの筋損傷だったのにもかかわらず、レースを終えた後とは思えないほどの回復…だとか

整形外科の先生いわく
「全ての器官がゴールするために、力を貸したのでしょうね。(私には)想像を絶する運動量だけど、四頭筋が本来受けるダメージを体幹やハムで逃がしていたのでしょう。体内のエネルギーをほぼ全て使い尽くした感じだね」

そして、一言
「その力の源はどこからなの?」

どこからだろう…

YOMEとの約束?
仲間からの応援?

うん、それもある

こんなにも苦しくてカッコ悪くて…
個人競技でありながら、たくさんの繋がりを感じることが出来る

生きていることを実感出来る

トライアスロンが大好き

それが力の源…なのかな



あと1週間ほどでトレーニング再開できる
…とのこと

ヤッタね♪

2015 Ironman Japan コスト編

2015-08-25 10:19:58 | アイアンマン


2015 Ironman Japan
コスト編

あまりお金の話はしたくないのですが…
やはりIronmanシリーズに参戦するということは、経済的なゆとりはある程度必要



エントリーフィーのことだけでなく、準備期間も含めて
機材で言えば、消耗品、メンテ代
また、補給食。練習回参加費。輪行代など

自身の身体のコンディショニング(保険、自由診療、リハビリ、定期健診など)もパフォーマンスの維持するためには必要

股関節唇損傷というハンディを克服し、同じ病状で悩む方々に少しでも希望を持てるようになれれば
…と思い練習量を減らしつつ効率よく集中して出来るように…と心がけてきたつもりですが、
実際は、7月の膝の炎症と8月の肉離れと、オーバーユースに伴う故障という、とても酷い結果に

セルフケアにも限界を感じ、自由診療(保険外診療)の必要性も感じていたのですが、
前述のコストの問題もあり治療・施術を我慢していたこともあったのも事実
それに、保険代(スポーツ保険)もバイク練での事故対策としては必須



節約出来るトコロは可能なかぎり節約して、
クラスの飲み会やお食事会などはお断りさせて頂き、
コンビニ補給も可能なかぎり控えた…(おかげでハンガーノック対策?はかなり出来ましたが(^_^;)

昨年のKorea70.3を終えてから、IM Japanに1本に絞って練習計画を立て準備してきたつもりだが、
月々のバイトで稼げる倍以上を出費してしまうこともあり、来年度分の学費を削ってしまうこともしばしば



実際、どれくらいの費用がかかったのか昨年の11月からIM Japanまでザックリ計算してみると…

スイム…25,000
バイク…300,000
ラン…45,000
※ギア、練習回参加費、メンテ、移動費(輪行等)等含む金額

IM Japan関連…185,000
その他(保険等)…85,000
医療費(股関節心損傷定期検査、リハビリ等)…50,000

合計…690,000?!

いや…冷や汗モノです…(;゜ロ゜)

細かい出費をあげれば、70万もの諭吉さんが飛びだっていきましたとさ…(T-T)

ちょっと学生にはオススメ出来ないスポーツかも…



Ironmanシリーズは確かにクオリティが高いし、ボランティアの意識の高さも運営の素晴らしさも、
そして、レースの達成感も素晴らしいものです



でも、普段の生活あっての…輝ける場所…だと思うので
YOMEとのささやかな日常も大切にしたい

今回も出来ればYOMEと一緒に北海道の旅をしたかったのですが、
10月のKonaに向けて二人で節約していたところだったのでYOMEは留守番(Kona行きは先送りとなりましたが…(^_^;)



結論
やはり私が、”ゴッドハンドウッドキャビン”となりバリバリ稼いでIronman Acupuncturistsに成る!
…ですかね♪

ありがとう

2015-08-25 10:14:39 | アイアンマン


昨晩の便で戻ってきました

成田到着後、仕事で遅くなると言っていたYOMEが迎えに来てくれてました

フラフラだったので助かりました…ホント

今回も約束は果たせず



YOMEに渡せたのは
レイ…ではなく完走メダル

今年の世界選手権の出場権を得られる最後のレースということもあり、多くの外国勢も参加していました

自分のカテゴリーで世界選手権の出場権を獲得した5人は、全て外国勢で、10時間30分台

改めて世界の壁の大きさを痛感

世界を相手に闘いたい…と退職してまで選んだ道ですが、楽しみはもう少し後に取っておこうかと思っています

東京オリンピックが開催されるまでには、実現したいですね



今回はTeam Yの皆さんとご一緒させて頂き、充実した旅をさせて頂きました
ご一緒させて頂いた皆様、またこの日のためにレンタカー、宿、現地の情報など手を尽くして下さった皆様には、本当に感謝しております
素晴らしい旅と時間を共有出来たこと嬉しく思っています

現地に応援に駆けつけてくれた皆様
この日のために一緒に練習してくれた皆様
無理を言って治療・施術してくださった医療関係者の皆様
ありがとうございます



そして、
いつも身近で支えてくれた最大のサポーター YOME

ありがとう

2015 Ironman Japan スロット編

2015-08-24 10:04:10 | アイアンマン
2015 Ironman Japan
スロット編



レース翌日

9時からのスロット授与式に間に合うよう、設置されたテントへ向かう

既にスロット確定だろうというメンバーが今回の旅の同行チームに3人もいる!





そして、自分は昨晩の段階でエイジ9位(7番手だと思っていたが、どうやら先に二人ゴールしていたらしい)

事前情報では、40-44のエイジにはスロット6つとのことだった
3つもロールダウンしてくるとは思えないが、
上位は全て海外勢だったので、既にスロット取得しているのならチャンスもあるかもしれない…と

実際自分は、完走出来ただけでも充分満足しているので、この上、スロットなんて欲張りすぎだろう…という気持ち半分。
今年を逃すと当分Ironmanは挑戦出来ないので今年は取りたい…という気持ち半分

女性陣から始まった授与式では、同行チームの一人がロールダウンでクオリファイゲット!



そして、韓国滞在時に所属していたの釜山トライアスロンクラブの彼女もロールダウンでKonaゲット!

女性陣が終わると、いよいよ男性陣の番

年齢が上の順から発表で、既に知っている顔も何人か名前を呼ばれ、次々にKonaでの挑戦権を得ていた

40-44の自分のエイジの番…

スロットは事前情報とは違い5つ

そして…
上位5位までの全ての外国勢がKona行きを手にして…ロールダウンはなし

少しガッカリもしましたが、納得している自分も

5人のタイムは10時間30分代
…仮に自分の体調が万全だったとしても、届いていたかどうかは微妙なラインだ

これが世界の強さであり、彼らを越える力がなければ、そもそもKonaで闘うことなんて出来ないんだ…
今はまだ、力をつけるとき

まだその時ではない

そういうことなのだろう



来年は学内試験が10月にあり、
再来年以降は、国家資格を取得して医療人として一人前になれるようにバリバリ働きたいと思っています

しばらくはYOMEとの約束

”Konaを目指す旅”は取っておくことにします


2015 Ironman Japan ラン編

2015-08-24 09:46:23 | アイアンマン
2015 Ironman Japan
ラン編

旧大和小を後にして道路へ出る

ここでバイクジャージを脱ぎ忘れたことに気付く
汗をたっぷり含んだバイクジャージは重り以外の何物でもない

T2に戻るか…
一瞬思ったが、今にも止まってしまいそうな脚の状態を考えると1mでも一歩でも進んだ道を無駄にしたくない

腰から下が別のモノが付いているかのよう

大腿部からの痺れが酷くジンジンと着地の度に痛む

今まで練習してきた…ハムと尻で逃がす動き…どころか大腿部が思うように動かせない

それでも体幹と体重移動、腕振りで前に身体を押し出す

バイクで抜いた外国勢に再び抜かれる

付いていきたくても脚が思うように動かない

だが、不思議とネガティブな思考にはならなかった
頭の中は大腿部からの鈍い痛みで余計なコトを考えられるほど回っていなかったようだ

至って、シンプルに考えていた

”必ず脚は戻る”

自分の動きが出来る…その時まで、今は耐えろ

おそらくペースは6:00/㎞ぐらいまで落ちていたと思う

端から見れば歩いているのと同じくらいだろう

それでも、
足が動くうちは絶対に歩かない
と決めて脚を運ぶ

2㎞から3㎞おきに設置してあるエイドには必ず立ち寄るようにした

既に持参しているジェルは口に含むだけで吐き気がするようになっていた

ランでは水分のみで行こう思い、エイドでは毎回止まり、レッドブル、バームクリアアップルを補給

スポンジを頭と腰、大腿部に当て身体と患部を冷やす

日差しが出て気温も上がってきた

濡れたバイクジャージが着地の度に左右に揺れ邪魔になる

エイドの度にボランティアに預けるか、捨ててしまおうかと思ったが…
同じくらい大腿部からの痛みが頭の中を”占領”し始めていたので、少しでも意識が逸れるなら
…とそのまま着て走ることに

3㎞弱を過ぎたあたりで未舗装区間に入る

事前にランコースは試走していたので覚悟はしていたが…
未舗装の登りは巨大な壁だ

皆、下を向いてフラフラしながら歩いている

ピッチを小刻みにして突っ込む
歩いているスピードと変わらないかもしれないが、
”絶対に歩かない”と決めて、腕を振り深い前傾で何とか身体を運ぶ

2㎞ほど続く舗装区間はどの選手にとっても厳しい

自分も未だ四頭筋からハム・尻への切り替えがうまくいかない

今は耐えろ

体幹で腕振りで体重移動で…脚を前に前に…

何とか未舗装区間をクリアし、舗装道路に戻りしばらく進むと
バイク序盤で登った湖畔までをつなぐ3㎞の下り区間に入った

ここで一瞬迷う

四頭筋のダメージを最小限に抑える”ピッチ走法”で走る…か

身体を前傾にしてスピードを乗せて突っ込む”ストライド走法”…か

脚(大腿部)の感覚がまだ戻っていない以上、
前者の走法ではダメージを抑えた動きが出来るかどうか分からない

そこで、
一か八か、後者のストライド走法で行くことに

ヘタをすれば四頭筋のダメージに拍車がかかり最悪動けなくなるかも…

だけど、このまま大腿部痺れたままでは、本来の動きがいつ戻るかも分からない

これはチャンスだ!

大きく踏み出す

なるべく着地はフラットに…
ハム、殿部、体幹で受け止め、衝撃はやや前傾にしている体重に上乗せして推進力に

ダッダッダッ…

下り始めて2㎞過ぎたあたりで
徐々にハムと殿部の張りを感じるようになってきた

…と同時に股関節からの動きが少しずつであるがスムーズに

可動域が広がってきた

イケる

脚が…身体が…蘇ってきた

坂の後半
ペースは4:00/㎞前後

オカエリ

待っていたよ

脚は重いが力が入るようになってきた
自分のイメージ通り脚が動く

待たせやがって

行くぞ



洞爺湖到着
13㎞通過
残り約30㎞

湖畔沿いのフラット道に入るとペースは4:20/㎞前後に安定

大腿部の痛みあるが、動きの主導権は既に自分にあった

湖畔に出ると、一旦左折して短い折り返しポイントを目指す

既に折り返してすれ違う選手をチェック

青ゼッケン(40-44)は目視で13人
このポイントを通過している選手がいたらカウント出来ていないが、おそらく自分は14番手(だと思っていた)



一人ずつ確実に捉える!

折り返しポイントを通過

Garminは機能していないので、この時は自分のペースは掴めず

でも、確実に前を追う背中が大きくなってくる

ここからは湖畔沿いを反時計まわりにゴールへと向かう

ラン序盤で抜かれた外国勢をパスして進む

自分の動きが戻って安心したせいか、尿意で途中2度ほどストップ

猛者の中にはバイクやランの途中に処理してしまう方もいらっしゃるようですが…
自分はまだそこまで出来るほどの大物ではないので…(^_^;
エイドも止まらずに行けばもっとタイムを稼げたのかもしれませんが、補給取らず…の42㎞はこの状態では無理でした

どこまで自分の動きがもつが分からないが不思議と不安はありませんでした

本来の動きとスピードが少しずつ戻り
いつものように流れる景色と心地よい心拍
自分の心が折れなければ必ず前を捉えることが出来る



すれ違いざまEさんがハイタッチしてくれた

一人じゃない

一人だけど、一人じゃない

ありがとう

一人一人、青ゼッケンをかわし
バイク後半で抜かれた選手は全て抜き去ったあたりで
フィニッシュゲート手前の折り返し

この時点で10番手(だと思っていた)



Sさん、そしてSさんがコースすぐ脇で応援してくれていた

空っぽだと思っていた身体に力がみなぎる

一人じゃない
背中を押す…力強いエール

まだだ
この苦しみも痛みも全部受け止めてやるから、全部、全部、力を出してくれ

明日のコトはいい

これからのこともいい

ありったけの力…全部出してくれ

自分の宿泊している宿の横を通過する際、芝生にバイクジャージを抜いて投げ捨てる…ゴメンな、後で必ず取りに来るから

少し…いや、かなり身体が軽くなった

エイドに止まっている時間を差し引くとおそらく4:00/㎞ぐらいのペースで動けていたのだと思う

再び元来た道を戻り折り返しポイントを目指す

路側帯寄りの狭いコースを進む
前を行く選手に「右…通ります!」と声をかけ抜いていく
一人、二人、遙か先にいたと思っていた青ゼッケンを抜かす

まだだ
まだ

事前情報で40-44は6つのスロットがあると聞いていた

もし手が届くなら
10か月…今日、この日のために積み上げてきた

一度は諦めていた思いが力をくれる

Kona…

あと二人
あと二人抜けば6番手だ…

再び折り返しポイントを周り
残り2㎞

既に水も受け付けなくなっていた
エイドは素通り

フォームが乱れてくる

もたせる…もってくれ…俺の脚

黒ユニフォーム
目標にしていた7番手の選手をかわす

あと一人



ゴールまで続く小石路面へと入った

残り1キロ弱
前を行く選手が見えない

それでもいい

必ずつかまえる

心臓が口から飛び出そうだ
脚が股関節からちぎれそうなほど痛い

苦しい

苦しい

でも、
まだだ

まだだ

あと一人

まだ見ぬ一人を抜いてやる

フィニッシュゲートが見えてきた

前を走る選手が一人
こちらに気付いて何か言っている
「俺、違うよ!45-49」
と言って、ピンクゼッケンを見せていた

関係ない

ゴールラインを越える最後の最後まで
全力で行くんだ

フィニッシュゲートへと続く芝生

目の前には…選手はいない
ただそこにあるのは
ゴールゲートとゴールテープ

最後まで自分らしく

これは俺のレースだ

おぉぉぉぉおぉぉ!
叫ぶ
力の限り

弟よ
そこから見ているか
生きているのは、こんなに苦しくこんなにもカッコ悪くて
こんなにも素晴らしいんだ
兄ちゃんゴールしたぞ



ゴールテープを切った

”完走”だ

集中して消えていた周りの音が蘇る

脚がもつれて倒そうになる

踏んばれ

そのままゴールに向き直り
一礼
「ありがとうございました」

Run(42.2㎞)3:26:16

2015 Ironman Japan バイク編

2015-08-24 09:23:45 | アイアンマン
2015 Ironman Japan
バイク編

バイクラックからバイクを取り、乗車エリアと向かう

事前にT1で自分のバイクラックと乗車エリアまでの動線を確認していたので落ち着いて移動できた



途中の応援で元気をもらう

スイムで結構やらかしてしまったので、
タイムは1時間15~20分くらいか…ここでタイムを見ると心が折れてしまいそうなのでGarminはチェックせず(実際は1:06:44)

今回のバイクコース…Ironmanバイクコース屈指のタフなコースとなったらしい(ニースに次ぐハードなコースだとか)

獲得標高2355m(雛鶴3往復)
※下りの寒さ対策として、トラウェアの上にバイクジャージとブレーカーを用意

特に100㎞過ぎてからの15㎞の登り(表ヤビツ級)と145㎞過ぎの20㎞のダラダラ登りがレース後半に控えている

練習不足、そして、今の自分には明らかに走力不足…誤魔化しのきかないコースだ

本来なら200㎞を淡々とこなせる走力+登坂能力…は必須

事前に用意しておいたのは、
スプロケ11×28
パンクのリスクも考え、チューブ内にシーラント、予備チューブも2本用意

とにかく100㎞まで体力を温存し、坂を登り切ろう

バイク補給食は…
・パワーバージェル8個(バイクのボトル①に入れる)
・凌駕&ポカリ粉末(バイクのボトル②に入れる)
・水(かけ水用、バイクボトル③に入れる)
・パワーバー2個分(それぞれ短冊状に切り、キッチンペーパーで包む)
・塩熱サプリ&パワーバーブラスト(塩熱サプリとパワーバーブラストを挟みキッチンペーパーで包む)

エイドは必要最小限。補給食、水分等180㎞もたせられるようなつもりで用意



乗車エリアを過ぎてからシューズは既に履いているので、止まって落ち着いて片足ずつ確実にペダルにはめる

ここから180㎞の長旅だ



まずは湖畔沿いを反時計周りに25㎞ほど進むコース
唯一?の平坦貴重なコース

足慣らしには丁度良い

ケイデンスを100前後まで上げて、アップ含めまずは身体を温める

「ハム・尻、ハム・尻…」呪文のように心でつぶやく

これだけフラットなコースでこの時点ではほぼ無風だったため自重で回す程度でも35㎞/h前後出ている(25㎞地点までのアベは34㎞/
h)
バイク序盤だからなのか…湖畔沿いはボトルや補給食がチラホラ道路に落ちていた
その中には何故かバナナも…これで滑ったら…笑い話にもならないなぁ…(^_^;

しかし、これだけの数になるとドラフティングしている連中は避けることが出来ないだろうな…などと要らぬ心配をしてしまう



湖畔の後半に入り、女性選手が脇をスッと上がってきた

マイッタナァ…女子にも抜かれてしまったか…
ロードで走る小柄な選手だが登り入るとグイグイと差が広がる
同じように外国人選手も数名、ものスゴい勢いで自分を抜いていく

これはキープレフトを意識しないといかんな…と思いつつ、自分はあくまでマイペースで



下りに入ると、再び先ほどの女性選手が見えてきた
どうやら体重差で下りは自分の方が速いようだ
ドラフティングにならないよう、前に出てキープレフト
(後で分かったのだが、こちらの女性選手、女性トップの強豪選手で女性に抜かれたのは彼女一人。とにかく登りが強い!その後も何度か抜きつ抜かれつを繰り返し最終的には、100㎞過ぎの15㎞の登りで完全に先行。その後彼女の方がは先にT2に到着している)

25㎞過ぎて3㎞の急勾配に

事前の篠崎プロの話だと、ここが一番の斜度ではないか…とのことだった

インナーの出番
無理せずインナーローでクルクル回す

自分の中では勝手に
”この坂がクリア出来るのなら、きっと脚は最後までもつ!”
と思っていた

シッティングで脚への負担を最小限にしてケイデンス高めで登る

心拍は跳ね上がり160後半…さすがに練習不足が響く

笑え!
こんな時こそ、笑ってしまえ!

Yasuko Miyazakiコーチの言葉を思い出す



カメラがこっちを向いていた
ピースしてこれでもか!ってぐらい笑ってやった

ここをクリアすれば必ず次に繋がる

何とか登り終え、脚の状態を確認

四頭筋に少し痺れがあるが、下りで脚を回していれば大丈夫だろう

まず1つめクリアだ

細かいアップダウンが続き
真狩村方面へと北上

50㎞地点
ここからは15㎞のダラダラ登り

ふと腕に付けているGarmin Forerunner910XTを見ると…
画面が割れて液晶部部が黒くなっている?!

タイムが見られないどころかボタンが機能していない…
ただの重たい時計じゃん…
エイドで捨ててしまおうかとも思ったが、長年ずっと共にしてきたヤツなので、壊れていても最後まで一緒にいようと思いそのままにした

補給をどれだけ取れたが後になって響いてくる

食べられるうちに固形物、一定時間(距離)の間にジェル、水分を取らなくては…
と思い、ここまでほぼ5㎞間隔で口の中に流し込む

昨年までのIM Japanのレースレポを見ると、
ドラフティングが酷い…
と聞いていたが、少なくとも自分の周りはほとんど見られなかった

自分はマイペースで周りから見れば置いていかれる側だったせいもあるので、自分の後ろに付かれることもなかった

もちろん、何度か”今、マーシャルが来たら注意うけるかも”と思われるような瞬間はあったが
(下りでキープレフトが守られていないために抜くに抜けないとか、狭い道幅で前に出ずらい場面など)、
大概の選手は自分を豪快に抜いていってくれた

昨年のKorea70.3の方が、ドラフティングは酷かったかな…
あの時はドラフティングしないように集団の前に出なくてはいけなくてかなり脚を使ってしまったからなぁ

ダラダラ登りで時折くる斜度のキツイ場面では、遠慮無くインナーロー(インナー×28)を使う

ホント、このギアがなかったらとてもじゃないけど100㎞地点まで走れなかったと思う
おかげで四頭筋をほとんど使うことなく”ハム・尻”呪文の通り脚を温存することができた

80㎞過ぎの細かいアップダウン続くコースあたりで風が出てくる

ロードの選手は辛そうだ

ロードかTTか…という選択で悩んだ方もいるようだが、
今回のコースで言えば、ロードは上りに強く下りではTTの方が早かった印象がある
※トータルで言えば、TTの方が良かったと思えるコースだった。TTバイクにドロップハンドルという組み合わせの方もいらっしゃったが、そんな選択もありかも



90㎞過ぎて脚の異変に気付く

どんなに温存していたつもりでも、少しずつ四頭筋にダメージが蓄積されていたようだ
大腿部の痺れ力が入りづらくなってきた…

あと10㎞で15㎞の今大会屈指の登りが待っているというのに…
マズいなぁ

少しペースダウンして、登りに入る前に補給食(固形)を取っておく
エネルギーだけでも摂取しておこう

登りの手前で未舗装区間へと入る

川沿いを走り大きく反転すると、砂を敷いた区間が現れる
これがまるで海岸の砂にようにタイヤが深くめり込む

シクロクロスか?!

バイクコントロールを失って倒れそうになり反射的に左脚クリートを外して一瞬地面に足をつく
すぐに体勢を立て直してペダルに脚を戻す

砂地区間はニュートラルゾーンということもあるので、とにかくタイヤを持っていかれないように注意しながら進む

その後、後ろではガチャガチャとギアを変える音やペダルを外す音が聞こえていた
ギアをインナーに落としつつ、よっぽどのバイクコントロールのスキルがないとあそこはクリアするのが困難かも

その後、再び川沿いの砂利道区間を走るのだが、水溜まりがいくつかあり、路面の凹凸が見えなくなっていたらしい

私の前を走っていた選手の身体大きく跳ねて、空に何か跳んでいった?!
自分のすぐ目の前でガツン!と
落ちてきたのはDHバーの先っぽ!

おそらくロードバイクの先にアタッチメントで付けておいたものだろうがカブトムシの角上のバーが勢いよく水溜まりに落下

たまたま自分が通った水溜まりには段差がなかったようだが…
危なかった…
※後で聞いた話では、この未舗装区間でのパンク、落下物(DHバー、ボトル、肘当てなど)が多かったようだ

100㎞過ぎ
いよいよやって来た15㎞の登り

事前情報では全てシッティングでクリアできる…
とのことだったが今の脚の状態を考えると、どこまでもつか微妙なところだ

補給食をほぼ全て食べ終え、ジェル、特製ドリンクもほぼ空
エネルギーは充分取った
行くぞ!

インナーに入れ、ギア1枚残しつつシッティング登り始める

途中何度か道路を交差したが、基本1直線の登りがどこまでも続く…感じだ
5㎞ほど登るが永遠に続くのではないと思うぐらい長く感じる

ギアを最後の1枚(インナー×28)にするも大腿部の痺れがだんだん酷くなってくる

速度が落ち、蛇行し始める

脇を選手がどんどん抜いていく

10㎞登り終え
女子プロ選手が見えてきた…
かなりのダメージのようで何度もガードレールにつかまり休みながら登っている

あぁ…このまま足をついたら…どんなに楽だろう

こんなフラフラならバイクから降りて押していった方が速いんんじゃないか…

目の前がぼやけてチカチカしてくる

大腿部からの痺れが痛みに変わり、ペダルを回す度に頭の先までズキズキ痛む

視界がどんどん狭くなる…

笑えねぇ…

あれ…?

今、何しているんだっけ…
ここは…
あれ…俺、何やってるんだ…

意識が朦朧としてきた

モノクロの世界

目の前に”青”が飛び込んでくる

”青”が何か言っている

「ホレ!ホレ!!」

Iさんが抜き際に声をかけてくれた

青ジャージから視界が戻る

針葉樹の壁の中、真っ直ぐ続く一本道

今…
レースだ

これは俺のレースだ

”完走”するんだ

既に感覚がなくなってしまった脚を回すため
ダンシングで体重を被せるようにして何とかペダルを回す

峠のてっぺんが見えてきた

エイドまで数㎞の看板も

この先、行けるかどうか…は関係ない

身体が動く
全てを出し切るまでは絶対に脚を止めない!

峠を登り切り、すぐ道路脇に設置されていたエイドへとふらつきながらピットイン

既に手持ちの補給食(固形、液体)は全て消化してしまったので、今回発のエイドに立ち寄りで今後の補給を済ませる

ボトルにレッドブルとバームクリアアップルを交互に入れ
速攻元気ゼリー、ピットインリキッド梅、スポーツようかんを水と一緒に流し込む

視界がクリアになり意識もしっかりしてきた

再出発!

走りながら、20㎞続くと言われている長い下りに対応するため用意しておいたウィンドブレーカーベストをジャージのポッケから出して着る

コース脇は崖になっている…と聞いてはいたが、
アドレナリンが出ていたのだろう…
アウタートップで脚が回りきってDHバーの先端を握りブレーキに手をかけていなくても恐いと感じることはなかった

長い下りはTTの方がメリットが多いのか、前を走るロードの選手をどんどん抜いていく

ほとんどの選手が下りで脚を止めていたが(アウターで回しきっていたせいもあると思うが)、
ここはShinozakiプロの言葉を思い出し、脚を少しでも回復させるために脚をひたすら回し続ける

峠で補給を取り、15分ほど続いたダウンヒルで脚を回していたお陰で大腿部の感覚が少し戻ってきた

145㎞過ぎ
蘭越町から南下するコースに入る
ここからは20㎞のダラダラ登り
加えて向かい風がかなり強くなってきた

TTのポジションがきつくなり、身体を上げたいところだが、モロに風をくらうので、腰、肩、首が悲鳴を上げていたがTTポジションを死守…

脚はギリギリ自重で回せる程度

インナー中心で、僅かでも下りがあればアウターに入れる…を繰り返していた

この頃になると、前後を走るメンバーはほぼ同じ
その中でだんだんと千切れていく選手

下りでは外国勢が飛び出し遙か先を行くが、登りになるとこちらが抜き返すを繰り返していた

オーストラリアの選手が、
「俺はヒルクライムしに来たんじゃないよ~」
と苦笑い

下りでは速いが登りでは毎回かわしていたので、お互いに抜かれざまに言葉をかわす

「オマエ、ホント、登り強いなぁ」
「いや、こっちもギリギリだよ」
「後でランコースで会おうな。潰れるなよ!」
「あぁ!待ってるぞ!」

ラスト10㎞で外国勢を抜いて前に出る

てっきりこれが最後の登りだと思ったら、T2へと続く道も細かいアップダウンを繰り返す

もう水も補給食も空
少し尿意があったが、T2で済ませばいいとそのまま行くことに

T2の旧大和小まで残り5㎞

これが本当に長く感じた

5㎞…皇居1周だ…
ペダルを回していればすぐだ
すぐだ
すぐだ


どこにそんな力があったのか分からない

細かいアップダウンが続く度に大腿部の痺れが再びやってくる

脚を止めなければ前に進む
回せ
回せ


何度目かのSlowDown表示を過ぎて大きくカーブすると
T2が見えてきた

降車エリア手前の坂がキツい

大腿部は悲鳴を上げていたがダンシングで登り、降車エリア手間で降りる

四頭筋に力が入らずよろける

腕に付けているGarminは既に機能しておらず、バイクのサイコン(Edge500)も勝手にオートポーズが入ってしまい正確な時間は分からず

ただバイクの数と、ランバックの数をみると、まだかなりの選手がT2に到着していないようだ

上位を狙うつもりは毛頭無いが、全ての力は出し切れるようにしたい

ランバックからシューズを出し、靴下をマメが出来ないように丁寧に履く
グリーパー・レースのおかげですんなりと履けた

バイクパックにバイクシューズ、メットを入れ
キャップを被り、ラン用に用意しておいた補給食の袋をつかみ

立ち上がる

股関節から下の感覚が鈍く痛みが走る…

ここで痛恨のミス

T2で脱ごうと思っていたバイクジャージを脱ぎ忘れるが、
この時点では気付かず、そのままバイクバックをボランティアに預けランコースへ

Bike(180㎞)6:15:09
T2:Bike-to-Run 3:43

2015 Ironman Japan スイム編

2015-08-24 08:29:45 | アイアンマン
2015 Ironman Japan
スイム編

3時半起床

外はまだ暗いが既に同じ宿のトライアスリート達も起きているようで
部屋の明かりが付いているのがベランダごしから見える

朝食のおにぎり、バナナを頂き、昨日買っておいたあんパンも食べておく

4時半からトランジションエリアがオープン
ボディーマーキング(ナンバリング)も始まるので、それまで着替えて準備
4時半には外は薄明るくなり、ヘッドランプもいらない感じだ



止まっている宿からT1エリアはすぐ近く



徒歩でバイクバック、バイクにつける補給食、ボトルを用意して移動





バイクとランのスペシャルニーズのボックス
よほど潰れなければ利用しないと思うが、何が起こるか分からないのレース
”そなえよつねに”



バイクカバーをかけていたおかげでバイクが濡れていることもなかった

まずは昨晩作っておいた特製?補給食をバイクに詰める
ボトル2本もそれぞれ設置
サイコン(Garmin)はこの時点でONにしておく



バイクシューズ、ヘルメットはバイクに付けておいても良かったのだが、
足下の芝生の状態(朝露で濡れている)を考えると泥だらけになりそうったので、
裸足でのトラジションエリアの移動は避けて、メットもシューズもバイクバックに入れて指定されたテント内のラックにかけておく

…とここで、Big Surprise!



他のトライアスリートの応援のためだけに来て下さった尊敬すSさんと再会!

嬉しかったし…どんなに苦しくなってもやれるところまでやりきろう…って思えた瞬間でした

5:00~5:30のスイムウォームアップをしようかどうか迷ったが、
身体を冷やしてスタートまでの1時間を待つのは得策ではないと思い止めておく

一旦部屋に戻り、トイレを済ませワセリンをたっぷり首、脇に塗ってウェットを着て5時半過ぎに宿を出る



スイムスタートはT1よりも若干離れた位置にあるので、そちらに向かう途中、最後にもう一度バイクをチェック
…と言っても、
何をチェックする訳でもなく…
トランジションエリアには選手はほとんどいない



「頑張ろうな」
サドルにポンと手を置き、スイムエリアへ



午前6時
プロスタート



あと10分弱でスタートなのに、呆れるぐらい落ち着いている
不思議なモノだ



”おまじない”代わりのいつも品
・正露丸
・酔い止め
・芍薬甘草湯
を水で飲み干す

スタート前の最後の補給で
コーラ(ミニ缶)で
・アミノバイタルゼリー(マルチエネルギー)
・パワーバージェル(グリーンアップル)
を流し込んでから、トランジションバックを預ける

長い一日の始まりだ

自分のレースをしよう



水温は24度

寒がりな自分は2年前のカナダ同様の防寒グッズを持ってきてはいたが、
前日の試泳で水温、気温ともに特別なコトはしなくても大丈夫だと思ったので、いつも通りで

・ウェット(メイストームセパレートフルスーツ)
・キャップ(40-44用水色)
・ゴーグル(Aqua Sphere:KAIMAN EXO)ダーク
・曇り止め(スワンズ)
・ワセリン(Vaseline:ペトロリューム ジェリー)

でいくことにした

試泳でも思ったが、洞爺湖の透明度は抜群

こんなに綺麗なところで泳ぐレースは初めてだ

それに水がウマい?!
淡水でわき水もあるそうだが、口から入る水は(当たり前だが)塩っぱくなく都内の弱地をひねって出てくる水よりも明らかにウマい!
綺麗でウマいなんて最高~!
(後日、同じ宿の仲間が「俺、おしっこしちゃった(;^^)ヘ..」と言っていた時に少々ゲンナリしましたが…)

6時10分
前のウェーブ(18~39歳)がスタート
フロティーンスタートのため、自分たちも入水

練習ではメインで100×18を1分50サークルで回すようにしていた
3.8㎞にすると、約1時間10分

そんなタイムでは位置取りを間違えばバトルに巻き込まれるのは目に見えているので、外側(左側)の中盤あたりに位置取る

スイムはスキルだ…と誰かが言っていたが、その通りだと思う

お世辞にも早くない
ヘッドアップは苦手
ペース配分も分からず

…だったので、
大柄の自分よりちょっと速いスイマーを見つけてその斜め後ろを泳がせてもらい、ひたらす水中で泡を追いかける
…という作戦だった

これが今回は裏目に…
スタートして最初のブイまでの直線1㎞

周りの水しぶきから遠ざかって何だか静かなトコロを泳いでいるなぁ…
と思ったら、自分が付いていた集団は大きく左に逸れてコースを遠回りしていた

慌てて右に方向転換

流れに戻ってから少しだけペースアップ
ある程度泳いでいくと、前を泳ぐ水色キャップの集団と自分のいる集団が少しずつ開いていく

どうやらこのあたりがスイム先行組との境らしい
ふと気がつくと自分の足に後続選手の指先がツンツン当たっている

あちゃ~自分が先導している側にまわってるよ

そんなこんなしているうちに最初のブイ(1㎞)を通過

もうこれは自分で行くしかない!

…と広がっていく前の集団を追うことに

苦手なヘッドアップを駆使しつつ二つ目のブイ(1.6㎞)を通過
まだまだ余力はあったが、一人旅が続くことを考えるとどうしても温存してしまう

そして、3つめのターン
ここでは一旦上陸(2.1㎞)37:00
(※タイムは全く見る余裕なし…後で知りました)

だんだん落ち着いて周りが見えるようになってきた

メイストームのウェットはホントよく腕が動く

淡水だから心配していた浮力も問題ナシ

プルブイを挟んでいるかのように腰も浮いて安定している

葉山で練習した際、猛者が悠々と泳いでいた様を思い出す
大きくて力強い無駄のないプル
あれだ
自分も真似てみる

再び直線の1㎞

この頃には、前から落ちてきたグレーキャップのエイジを抜かしながら泳ぐカタチに

3.8㎞泳ぎ切れるのかな…と心配してしまうような泳ぎもチラホラ

ドン!

右脇から肘が飛んできた

注意していたつもりが抜き去ったと思った選手の平泳ぎともクロールとも思えないような動きから肘鉄を食らう

一瞬、星が目の前をチカチカ…大量の水を飲む

ゴーグルが外れ、目の周りにジンジンと痛みが走る

速度を落とし、後ろから選手にぶつからないようにゴーグルを付け直すが、右目側の水が抜けない

ここで最後のブイをターン

残り600m

イン側に寄っていたので、速度を落とすことも出来ず

そのままの流れで片目だけの状態でT1エリアへと続く桟橋を目指す

過呼吸気味になりかけたが、腕は回しながらも今の状況を整理

・右目は痛いが瞼が腫れている感じではない
・プルの腕はまだ余力がある
・ややイン側でバトルに巻き込まれる可能性もあるが、このまま600mペースアップすれば大丈夫だろう

少し落ち着いたら呼吸も楽になった

…とここで
脇からピンクキャップが数名上がってきた
3分後の出発したエイジ(45~49)だ

マズイ
この流れに乗るぞ

…とペースアップしてピンクキャップを追う

ピンクキャップのトップ集団なのであろう数名は水中から見てもよく分かるくらい動きに無駄がない

桟橋まで残りわずか

使わないでおこうと思ったキックも入れて最後のラストスパート



桟橋にあがり、そのまま立ち上がろうとすると四頭筋が突っ張る感じがして一瞬よろける



ダメだ、力任せに動いたら最後までもたない

…と思いながらも、スイムに関してはまだまだ余力があった

イン側先頭でスタートしても良かったのかも…と思ったのはホンの一瞬

バイクバックをラックから取り
ハンドタオルでさっと身体を拭き、足の下にひいて
ウェットを脱ぐ

メット、アイウェア、シューズと身に付けている間に
補給用のアミノバイタルゼリー(マルチエネルギー)
を受付でもらったレッドブルで流し込む

そのままT1のバイクラックへと向かう

Swim(3.8㎞)1:06:44
T1:Swim-to-Bike 5:15

2015 Ironman Japan 準備編

2015-08-24 08:10:39 | アイアンマン
2015 Ironman Japan
準備編

Ironman Japan ターゲットタイムは
Swim…1:10
Bike…5:45
Run…3:10
T1&T2…0:10
Total…10:15

海外選手に上位食い込まれたとしても、日本人トップを狙う
…と故障前に思い描いていました

北海道出発2日前
未だ完走すら出来るかどうか分からない状態

本当はレース前に一度はバイクで峠に行ってみたかったが、
1週間前にバイクの調整のため10㎞ほど先にあるショップに自走で行った際、
四頭筋の痛みでそれ以上進むことが出来ず…電車で帰ってきた苦い記憶が頭をよぎる

遠出して途中で痛みが出たら戻ってくるのも大変なので、近場で最終調整



TTバイクはバイポタで既に北海道に向かっているため、ロードバイクにて
皇居10周(50㎞)&ブリックラン皇居2周(10㎞)
自重でペダルを回し四頭筋は極力使わず、ハムと尻で回すように臍の奥に力が入るようにする
3割ぐらいの力でなら回し続けることができそうだ



その後、バイクを置いてすぐにランへ
バイクからランにうつる際、大腿部にしばらく痺れがあって、なかなかハムや尻を使った動きの切り替えが難しい
それでも脚を動かしているうちに、少しずつ感覚が戻ってくる

5:30/㎞

これがその時の精一杯のペース
これ以上は今にも四頭筋が悲鳴をあげそうだ
途中何度も止まりそうになりながら、何とか10㎞走り終えた

最終調整と呼ぶにはあまりも寂しい内容だが、この時はこれが精一杯



そして北海道入り

レース2日前
今回の旅の同伴者の方々と洞爺湖の湖畔沿いを調整ライド



TTバイクに久しぶりに乗れるのは嬉しかったが、長い期間乗っていなかったせいか、ポジションが何だかキツく感じる
こんなに首・肩張るものだったっけ?
変速具合、そして何より脚の具合も自重+αぐらいでなら回しても痛みが出ないようだ



レース前日
朝5時起きで洞爺湖湖畔沿いをランニング

やはりアベレージペースは5:00/㎞前後
普段のLSDペースだ
30分ほど走ってから最後に1㎞だけRP(レースペース)走を入れてみる

3:46

久しぶりにペースを上げたらすぐに心拍が160を越えた

姿勢、着地、脚の送り…すべてを集中し四頭筋にダメージを最小限に尻・ハム、腕振りと連動した腰の回転…
痛みはない
でもこの動きをどれだけ持続出来るか…分からず
不安要素が多すぎて、かえって開き直ってきた
根拠はないが楽しめる自信だけはあった



レース当日

Ironman Japan
自分のゴール(目標)は…
”完走”

足切りにならず、回収車に回収されずに、2年ぶりのIronmanを思いっきり楽しんで完走すること

ゴールラインを越えることが出来たのなら、思いっきり笑おう
その瞬間を存分に味わおう
その一瞬の為だけに長い長いレースを自分の力で駆け抜けよう

準備は整った
やってくるであろう苦しみを噛みしめながら
苦しくなったら笑ってやる

脚が止まってしまう最後の一瞬まで自分らしくレースをしよう

2015 Ironman Japan トレーニング編

2015-08-23 22:56:12 | アイアンマン
2015 Ironman Japan
トレーニング編

昨年の10月…Ironman 70.3 Gurye Koreaを終えて1ヶ月
再びIronmanにチャレンジすることを決意

学校の試験日程を確認し、10月の世界選手権の日の前後も欠席しても大丈夫そうだ

自分は夏に向けてパフォーマンスを上げていく方が合っている(3月のメルボルンなど、冬に身体を仕上げるのは難しい)と思い、
丁度、学校の夏休み最終日と重なるIronman Japanにエントリーすることに

10か月先のレース日から逆算して練習メニューを立て、
3月まではベースづくり期(身体づくり期)
4月から実践練習期
8月は2週間のテーパー期(調整期)でレースを迎えるという計画

基本それぞれの期は3週ハード、1週リカバリーの組み合わせ

試験の関係や体調から、多少の変更はあったものの、6月中旬までは概ねメニュー通りこなせていた

…が、
6月下旬から、左膝の膝蓋靱帯炎症のため3週間バイクとランが出来ず
7月に入り、関節注射のおかげでようやく痛みが取れてきて、
8月の上旬までは強度も上げて本来していたトレーニングもこなせるようになってきた

ところが、
レース3週間前に大腿部の筋損傷…いわゆる”肉離れ”を起こしてしまう



ここまでとてもイイ感じで仕上がっていて、
丁度YOMEの職場でも10月の休みの許可が下り
「Konaに行ってよね!」
なんて言われていただけに…今回の怪我、正直、かなり凹みました

左膝の時は、自分でも自覚症状があり(痛みがあったが無理して)故障となりましたが、
今回はそういった前兆は全くなく、こんなことは始めて



整形外科で診察で超音波画像で調べると、
筋肉内部の炎症は左右の大腿部全体で起きており、本来なら歩くことも困難なはず…とのこと

少なくとも1ヶ月は安静にすることと



正直、”わらにもすがる”思いで、いろいろな治療を試してみました



保険診療から高額な自由診療まで…諭吉が何枚飛んでいったことか…



確かに可動域が広がったり、炎症は和らげる効果はあったかもしれませんが、痛みも張り感も変わらず…でした



曲がりなりにも医療人を目指す者として…分かってはいるんです

筋肉の炎症は、”安静”しかないということ

それでも、このタイミングでの怪我なんて…今まで積み上げてきたことは何だったんだ…って
全て投げやりになり…どんどん深みにはまってしまいそうで…

レース1週間前
ようやく痛み引き、日常動作では張り感はあるものの
動き自体は少しずつ可動域も広がってきたので…
ランニングシューズ履いて、外で動いてみることに



精一杯身体を動かして、指先から頭の先まで全身の意識を集中して痛みの出ないギリギリの範囲での動きの中で…

平均8分/㎞
距離5㎞

これが精一杯でした

もう自分の周りの時間がスローに見えるくらい
とても長く苦しい時間

自分の身体じゃないみたい

この時点でレースを辞退しようと思いました

こんなこと何の意味があるんだ…

こんな状態で参加することに意味があるのか…

これが最後になるかもしれないのにこんな状態で迎えていいのか…

考え始めたら止まらなくなる

「レースは何が起こるか分からない…いつも言っていたじゃない。出来ることだけでもやってみたら。後で後悔しないようにね」

YOMEの言葉、サポート(食事量や内容)で何とか踏みとどまり、こんな状態でも今出来ることやっておこうと…

意味があるのか
それを決めるのは他の誰でもない自分だ



・スイム…プルのみで毎日泳ぐ
・バイク…固定ローラー無負荷状態で回す
・ラン…ウォーキング中心に、四頭筋での着地のダメージを減らし、殿筋とハムのみ使い着地の衝撃緩和と脚の送り

レース当日に、必ず脚は動く
そう信じて

Ironman Japan…完走

2015-08-23 22:47:21 | アイアンマン


Ironman Japan完走しました

恥ずかしながら
3週間前に両四頭筋に肉離れを起こしてしまいました



医療人を目差す者が自分のケアすら出来ないなんて…1週間前は今大会を辞退するつもりでした



レース数日前にようやく痛みも引き多少動けるようになりましたが、この期間殆どトレーニングも出来ず

こんな状態で参加します…
なんて、レースに向けて一生懸命準備されている方に失礼かと思い、公にせず
…の参加でした

完走出来れば十分だと思っていたので、今の精一杯でレースを楽しめたので今日は大満足です

レースレポはまた後日に

ありがとさんです

2015-08-19 22:38:43 | Weblog
遅くなってゴメン


先週バイトで行けなかったので、今日は四谷から千葉の実家へ

ちょっと遅くなりましたが
じいちゃん、ばあちゃん、弟にご挨拶


地元駅には黄色のジャージの人がいらっしゃいました



帰りにアートスポーツに寄るとウルトラの母がいらっしゃいました



オススメの”凌駕”でグリセリンローディングしまっせ

ご本人は気付いていないと思いますが…
些細な会話の一言一言にエールをもらっています(#^.^#)

このところのモヤモヤがスッキリ晴れたかな♪
康子コーチ、ありがとさんです!

皆さんからたっくさんの元気もらいました
ありがとさんです