今回のレースで使用したバイクについて
2008 TREK Madone 5.2 パフォーマンスフィット
フレーム: OCLVブラックカーボン 520mm
ホイール: レーシングゼロ 2-ウェイ・フィット
タイヤ: HUTCHINSON フュージョン2チューブレス
ギア: SHIMANO DURA-ACE クランクセット FC-7900(52x39T)
/ SHIMANO DURA-ACE カセットスプロケット CS-7900 11-23
ぺダル: SHIMANO PD-7810 SPD-SLペダル
パーツ: X-Lab CarbonWing/カーボンウイング
DHバー: PROFILE DESIGN (プロファイルデザイン) T2 + DL バー
コンポ: Dura-Ace Di2
いつもならバイクパートで使うシューズは裸足にトライアスロン専用のシューズをはくが
今回は距離が長いので、靴下を履いていつものマビックシューズで走ることにした
ランも同様、マラソンレース用のアシックスオーダーメイドシューズで
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朝4時
目覚ましの音で目を覚ます
結局昨晩はモロモロの準備をしていたら11時を過ぎてしまった
睡眠時間も5時間を切るとまだ身体が重く感じる
まだ身体のあちこちに疲れが残っていることを感じたが
今更慌ててもしょうがない
と気持ちを切り替える
ゆっくりとストレッチして身体をほぐす
前夜買っておいたおにぎりを冷蔵庫から出して食べる
どうも朝一番の冷たいご飯は身体が受け付けない…
食欲はなかったがここで食べておかないと長丁場をこなせない
会場はホテルから自転車で10分ほどの場所だった
5時半からナンバリングが始まるはずだったので
5時20分ごろホテルを出る
スタート会場は、ゴールから3キロほど離れた湾内の入り口に設置されていた
会場に着いたときは、バイク置くラックしかなくて場所を間違えたかと思った
6時を過ぎてようやく人が集まってきた
音響設備も整い派手な大音響が鳴り響く
慌てることなく淡々とアップ
途中ブルース君と一緒にジョグをしながら話をした
前回の
ソウルで行われたレースの国内トップが出場するらしい
ランでは私が20分だったのに対し、彼は18分だったとか
また外国からの招待選手も結構いるらしい
自分の体調を客観的に考えて
入賞争いにくい込めるとは思えない
ならば完走狙いで、トップアスリート達の動きも見れるのであれば
これは良い機会だ
6時半
スタート30分前
そろそろ入水が可能なり試しの泳ぎが出来る時間だ
ウェットをレースウェアの上から着る
いくらこの国の南の楽園とは言えまだ6月
水温は結構低いだろう
今日は上も長袖のウエットを選択
スタート15分前
身体の震えが止まらない
泳いでみた感じだが
水温はかなり低い
おかげでクラゲの姿をみることはなかったが
これは途中で足を攣ったりしたらヤッカイだ
また湾内ということもあり
波もほとんどない
今回失敗したとおもったのは酔い止めを持ってこなかったこと
トライアスロン仲間に3キロを泳ぐ時は事前に飲んでおく良いと言われていたが
荷物に入れるのを忘れていた
幸い、今回は酔い止めの力を借りなくても大丈夫そうだ
トライアスロン仲間とスタート前に
一人顔が引きつっています…
3キロ
海で泳ぎきれるだろうか…
足を攣ってしまったら…
不安がよぎる
心臓のドキドキが止まらない
ふと腕時計の心拍を見ると
100
おいおい
緊張しすぎだろ
アップのときでも80前後だったのに
スタート3分前
ブルース君(202番)と一緒にいよいよ入水
スタート1分前
今回はフローティングスタートなので
スタートポイントまで泳いで移動
(中央の腕の付けなら腕にかけて青のラインが入ったウェットがウッディ)
立ち泳ぎは苦手なのでブイにしがみつきたいところだが
必死な形相でブイに群がる人を見ると
数年前の自分を見るようで
彼らにブイを譲ることにして
不恰好ながらウェットスーツの力を借りて何とか浮いてスタートの号砲を待つ
7時
一斉スタート
ここで慌ててもスイムでは抜かれるだけなので腕時計のスタートボタンをしっかり押して
グループ中盤あたりのグループで泳ぎ始める
泳いでいれば身体も温まるのだろうか
1.5キロのコースを2周回する
正直、1周目は体がガチガチに固くなっていた
周りも自分のペースにあった集団を見つけるまではバトルモードで
蹴り合い、殴り合いなので
そのあたりの血の気の多いグループ(大体、イン側の最短コースあたり)を避けて
泳いでいたつもりだが、
今回一番の痛手は
前を泳いでいる人の足が鼻先に当たったこと
鼻が折れるかと思いました…
順位として半分ほどにあたるグループの固まりで1周目を終える(YOME談)
私のスイムの弱さから考えれば上出来だ
2周目に入るとようやく体の固さが抜けてきた
肩甲骨から指先にかけて腕を前に前に
ピッチは上がらなくてもしっかりと水をかけるように意識した
ところがだんだんと集団から離れ、
その内まわりから誰もいなくなってしまった
コースを間違えたのか
ヘッドアップして確認すると一応先には目印のブイが見えている
蛇行しているのかもしれないと思い
イン側のコースロープ沿いに沿って泳ぐ
コースを二回ターンして
後はスイムフニッシュに向けて直線のみ
距離して500m前後か
このあたりからふくらはぎと足の裏がピキピキと攣りそうなる
極力キックを抑えてプル全力で進む
ここから先は、腕はどんなに疲れても関係ない
バイクとランだ
水中へと続く陸への橋…スイムの終わりまであと少し
それが見えているのだが、少しも前に進んでいないような錯覚を受ける
体が一向に温まらない
ようやく橋のたもとまで来たが、
水中から陸上へと体をあげることができない!?
手に力が入らない
寒くて足腰に力が入らないのだ
スタッフが手を差し出し、何とか陸まで引っ張ってくれた
階段の一段一段がとても高く感じる
思うように体が動かない
何とか階段を登り終えた
体の震えが止まらない
トランジットエリア前のシャワー
皆ここでウェットを脱いでいるが、そんな時間もったいないことは出来ない
脱ぎつつ走りながらバイクのところへ向う
だが、手がかじかんで思うように動かない
ゴーグルを取るのがやっと
オリンピックディスンタスならとっくにウェットを脱ぎ終わっているところだが
冷えた体で動きが鈍くなっている
まだそれほど気温が上がっていない
15度ほどといったところか
寒さ対策で
DHバーの突き出た2本の“角”部分にスキンズのパワースリーブを左右交互に差し込んでおいた
日が出てスイムから上がってきて暑かったら置いていこうかと思ったが
これの出番となりそうだ
ランのことを考え、フルマラソン用の靴下にマビックのシューズを履き
補給食のパワーバーを2本背中のポケットに
汗で塩分が足りなくなるといけないので、塩飴なるものもそれぞれ1個ずつ背中のポケットに押し込む
これ以上は入らない
そこで、昨晩ゼッケンベルトに輪ゴムを通してジェルを左右に1本ずつしばりつけておいた
パワーバー2本、ジェル2本、塩飴2個、ボトル4本(それぞれ、水、CCD、クエン酸、マルトデキストリンが入っている)
これが140キロを共にする補給食及び水分
乗車エリアに行く前にYOMEが温かいお茶を差し出してくれた
受け取る手がまだ震えている
でも、体の中からほんの少し温まったような気がした
時間にして数秒だが
これがとても助かった
オリピックディスタンスように裸足でシューズをペダルにつけたままで
一秒でも早く…
という感じではなく、スイムで冷え切った体では立ちゴケしないでバイクスタートすることが優先だったので
ここはしっかり乗車エリアを過ぎるまでシューズを履いた状態で自転車を押していった
バイク編につづく