Go The Distance!

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ウッドキャビンの部屋にようこそ!

スーパーマン大会前日 備忘録

2010-06-28 07:07:37 | トライアスロン
考えなくてはいけないこと
やらなければいけないことがありすぎて
しばらく書くのを止めていて

このままブログも閉鎖してしまおうか
とも考えたが

それは
ここまで自分がしてきたこと
かかわってきたことまで
否定してしまいそうで

だから
自分がそこに居たという証を
残すためにも
もう少し続けてみようと思う

これを書くのを辞めると時は
走るのを辞める時でしょう

ずっと書けずにいた
島でのレース(6月6日)のことを
当時メモしていた備忘録を載せる
(後日加筆あり)

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アイアンマンディスタンス(スイム:3.8キロ、バイク:180キロ、ラン:42.195キロ)
今大会(スイム:3キロ、バイク:140キロ、ラン:30キロ)
ほぼアイアンマンと同じ距離だ

今までオリンピックディスタンス(スイム:1.5キロ、バイク:40キロ、ラン:10キロ)と
比べても2倍以上

1年前はまったく興味がなかった
想像もできない総距離だ

自分のスタミナ(実力)を考えても、オリンピックディスタンス止まりだと思っていた

この国のトライアスリート仲間の影響や
親友のブルース君との出会いが無ければ挑戦しようなどど思わなかったと思う

以前、ブログで訪問者の方にお叱りを受けたことがある
「この国ではアイアンマンは存在しない」と

厳密には「アイアンマン」と呼ばれる大会
はハワイの大会に関連するスロットを得るための大会を意味する
同じ距離のレースでも、ハワイと関連がないものは
「アイアンマンディスタンスのレース」と呼ぶのが正確だ

それは私も知っていたが
それでもあえて「アイアンマン」と呼ばせてもらいたい

スイム3キロ、バイク180キロ、ラン42.195キロと
どれ一つとっても十分過ぎるほどのボリュームがある
単体でこなすだけでも大変だと思うのに
これを3つ全て続けてこなす…

これを「アイアンマン」と呼ぶ以外に言葉が見つからない

私にとって
これだけの距離を走破できるレースで
それが「アイアンマン」のレースだろうが
「アイアンマンディスタンス」のレースだろうが
完走したものを等しく「アイアンマン」と呼びたい

今の私の職業では
世界各地で行われている「アイアンマンレース」に出場することは不可能だ
職業から仕事を休むわけにはいかないからだ

私は、私の今できる精一杯で「アイアンマン」を目指したい

ハワイを目指されている方には
誤解を招く表現をして申し訳ないのですが、
これからもあえて「アイアンマン」という言葉を使わせていただきます

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レース前はある程度調整していくようにしているが
今週は仕事が特に忙しく
日が変わる前後に家に帰宅
服も着替えずそのままベッドへ…
が続いた
夜の練習ができないので
トレーニングは朝のみ
4時起きでのトレーニングは寝不足の体にはこたえる

金曜日の朝は、アクティブレストの日だったので
バイク固定ローラーで90分ほど流そうかと思ったら
始めて15分過ぎで眠ってしまい自転車から落ちてしまった
この日の夜にはマッサージを予約していたが
案の定、仕事が終わらずマッサージの時間には間に合わなかった

土曜日
タクシーで午前6時半空港へ出発予定
昨晩マッサージが受けられれば、4時おきでトレーニング(最終調整)しようかと思ったが
身体があまりにもだるく疲れていたのでギリギリまで寝ていることにした



7時10分空港到着
腹の具合が悪くトイレにこもる
7時半過ぎ
チェックインするが
バイクの取り扱いについて「上向き」「荷物を上に置かない」「横に倒さない」等を説明するのに時間がかかる
CO2ボンベをつけたままにしていたので荷物の取調室に呼ばれ一緒に確認
結局、島まではつけたままでOKとなり、戻ってくる時に置いてくるように言われた
この時点で出発まで残り20分
急いでゲートに向う
自転車を航空会社人の人と運び先に飛行機に積み込む
預かり所にサインして搭乗しようとしたらYOMEがカメラを先ほどの取調室に置いてきたことに気付き取りに行く
ギリギリで飛行機滑り込み
飛行機の中では爆睡
9時20分島に到着
我々の名前の書いた紙を持った
赤い帽子、赤いベストのマリオみたいなおじさんが出迎えてくれる



ワンボックスに自転車を載せて10人がけの席に二人で座る
10時20分ホテルに到着



チェックイン後、荷物を部屋に運びバイクを組み立てる
練習用のウェアに着替える



ネットの情報によると午前中12時まで前日受付をしている
ゴールとなっている会場へ向う
しかし、受付らしきテントなし
何人か同じように集まってきたが、受付できずにそのまま帰っていった
近くにグッズのテントを建てているお店の方に聞いてみると
4時からだということ
慣れてはいるが、あいかわらずこの国のルーズさに苦笑した
まだ3時間以上時間があるので、コースの試走に行くことにした
この国のレースは、日本のように事前にパンフレットなどは送付されない
情報は自分で探さないと手に入らない
ネットでのみ、(昨年の?!)コースマップは載っていたが
スイムエリアも大まかな場所しか書いていないでの、どこから泳ぐのか
何周泳ぐのかがわからない
ランもバイクも折り返しポイントは載っているが
何周するのかとか距離などは出ていない



自分で試走してみればそれくらもわかるかなと思いバイクのコースを走ってみた
以前、3月にもこの島を一周したが、今回は前回とは全く違う
さらにもう一本海側
というか高波ならそのまま波がかかってくるくらいだ



そして、呆れるくらい
真っ直ぐな道
TTバイクなんぞあれば、さぞかし効果がありそうなコースです



昨年のコースマップによると
バイクコースは
トランジットエリア(島の北東部)から海沿いに北上して
市場にてUターンして戻るらしい
市販されている地図で確認してみると距離はそんなにない



30分ほど走って
市場に到着
ここまでバイクスタートしてから17.5キロ
ここで折り返して約35キロ
バイクパートは140キロだから4ラップ(4周)するのだろうか



せっかくなので
市場をのぞいてみることに



同じ島だからだろうか
沖縄の国際通りのような開放的な市場だった



ゆっくり眺めたいところだったが
まだスイムの会場も見ていないし
受付すら済ませていないので
ゴール会場に戻ることにした



ゴール近くまだ戻ったあたりでYOMEと合流
YOMEはスイム会場を探してくれたらしいけど
場所が分からなかったそうだ
湾内であることは(昨年のコースマップ)からも分かるのだが…



ゴール地点ではようやくテントが組みあがり
受付が予定よりも遅れて始まった



城山日出峰
世界遺産でもこの峰が明日のゴールになる
すでに3月に訪れたことがある

明日のレースがどんなものになるのか想像もできない
1.5キロのスイムの自己ベストは29分
3キロのスイムは後半バテることを考えると1時間半くらいか

バイクの140キロは平均時速30キロぐらいで走れて5時間くらい

最後のランは…これこそ想像できない
一日でこれほど身体を酷使してランをしたことがない
1キロ6分ペースだとして
3時間

合計9時間半ぐらい、10時間以内にはゴール出来るだろうか

月曜日の朝、仕事に間に合うように帰るためには
日曜日の最終便、午後7時半のフライトには間に合うようにしなければならない
明日は7時スタートなので、10時間であれば午後5時までにはゴールできるとして
空港まで1時間かかるので、自転車をピックアップして荷物のパッキングに1時間
決して余裕のある戦いではない

それでも8月のアイアンマンの完走を狙うのならば
ここでその距離感や疲労具合も知っておかなければならない

受付を終え、一旦ホテルにもどり

ゼッケンの取り付け
明日の準備をしている最中にYOMEから電話がかかってくる
前夜祭がゴール会場で始まり、食事もとれるので来るようにということだった

確かにホテルの周りには、レース前日に適した食事ができるような場所はないので
あまり気乗りしなかったが会場に向う
昨年の10月のレースでは、こちらの方々のペースにはまり調整がうまくいかなかった

出来ればレース前日は、炭水化物をゆっくりとり
早めにベッドに入りたかった

会場に行くと、ステージはきらびやかな衣装を10代の女性グループたちが
大音響で歌い踊っていた
それを見物するかのように並んだテントの下で選手や関係者が食事をとったり
ビールを飲んで騒いだりと盛り上がっていた




会場の駐車場にはわたしの所属している地元トライアスロンクラブの自転車が
トラックに詰まれて到着していた



この状態で空港から1時間以上車に揺られていたのかと思うとぞっとする
アルミでも傷がつきそうだ

彼らは、土曜日の夕方到着、月曜日の午前便で帰るので
我々とは別行動(ホテルのみ同じ)だが
頼まれても一緒には乗せたくないな・・・

食事の方だが、
なるべく隅のほうで
キンパ(海苔巻き)とキムチ、蒸した豚肉と
たんぱく質と炭水化物を適度に取る
ブルース君のグループと一緒に食した

ブルース君の体調は万全
職場の部署が変わってから土日がしっかり休みなり
6時の定時には仕事が上がれるようになったので
トレーニングがしっかりこなせると
喜んでいた

正直、羨ましいとは思うが
自分が今、選んだ仕事には後悔していない
今の仕事でなければ、この国でこうして今レースに参加することさえ
できなかったのだから

ブルース君は
「僕はパワー系だから、ロングディスタンスでは君の方が有利だよ」
と話してくれたがお世辞にも自分が明日
万全の状態だとは言いがたい

ランのトレーニングだけはこなしてきたが
夜は忙しく、バイクとスイムはほとんど出来なかった
この辺が明日のレースにどう影響するのか

さすがに明日のレースはオリピックディスタンスとは違うことを知っているのか
いつもなら夜遅くまで騒ぐこの国の方々も
選手たちは食事を済ませると早々に帰っていった

私も身体の疲れが抜けない
YOMEと一緒にホテルにもどり明日の準備をして
早々に寝た

明日は4時起きだ

スイム編につづく

LIVE STRONG

2010-06-26 22:15:01 | Weblog
身近な人が逝った



どう受け止めていいか
分からなかった

だから、ガムシャラに仕事した

日が変わるまで働いて
家に帰って何もせずに寝た

その繰り返しだった

しばらくはそれで良かった
何も考えずに済んだから

身体も心も疲れきった

でも

また
走り始めていた

多分、この消失感は埋められないと思う

だったら、丸ごと全部抱えよう

LIVE STRONG

難しいけど

自分には居場所があって
仲間がいて

だから、
走るよ

そこから、見ていてくれ