弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

債権回収とプレッシャー

2014年01月27日 | 経験談・感じたこと
弁護士の主要業務の1つとして、「債権回収」業務があります。


債権の発生原因を根本的に立証していくパターンもあれば(典型的には不法行為)、債権の成立自体は争いが無く支払い意思や能力に問題があるパターンなど様々です。


私も、スポット案件としてご依頼いただくこともあれば、顧問先との取り決めをして、定型的処理にて少額債権(通常であれば費用倒れに終わってしまうようなもの)の回収業務を毎月行うなどしています。




ところで、債権回収業務を受任するに際して、私の場合、ご依頼者様にとって経済的合理性があるのかという点を必ず説明するようにしています。
例えば、裁判費用と弁護士費用、相手方の支払い能力や回収可能性を考えた場合、割に合わないのではないかという視点です。
(私の場合、経済的合理性が無いと考えられる場合は、よほどのことが無い限り受任しない方針をとっています)


スポット案件の場合は、案件ごとに上記の説明を行うことができます。

しかし、顧問先からの依頼による定期的な少額債権回収については、毎月定額ではあるものの、最低でもこの「定額」分を超えないことには経済的合理性が無いということになってしまいます。
しかも、相手方の属性や支払能力等については事前に判断できません。


したがって、定額を回収できた場合には一安心なのですが、定額分に満たない場合は、ものすごく申し訳ない気持ちになってしまい、少々焦ってしまいます。
(別に顧問先より、何か言われるわけではありませんが、自分の意識の問題として)



今月ご依頼分について、あと数千円で定額を上回るという状況になっているのですが、どうやって回収しようかと思うと、なかなか難題のようです。

さて、どうしたものか。。。








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