弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

債権回収の難しさ…

2006年11月30日 | 経験談・感じたこと
弁護士であれば誰しもが経験したことがある業務の一つとして、債権回収業務というものがあります。

債権回収業務は、内容証明郵便を作成して送付したり、裁判を提起したりすることは比較的簡単なことですが、一番難しいのは、相手方から如何にして実際に回収を図るかです。

私の場合、「とにかく相手方と(できれば直接会って)話をしないことにはどうしようもない」と考えて債権回収業務を行っていますので、電話連絡するにせよ、内容証明郵便を送るにせよ、訴訟提起するにせよ、あくまでも相手方をこちらの土俵に引っ張り出す手段の一つとして利用しています。
そして、以上のようなやり方で、全額は無理にせよ、いくらかでも回収を図ることができていました。

が、今回は内容証明郵便を送付しても受領拒否、訴訟提起をしても欠席裁判、携帯電話は着信拒否、動産執行で執行官と立ち会っても空振りばっかり…と考え得る手段を色々と使いましたが、全て失敗となり、一銭も回収できていない状態です。

う~ん。。。お手上げ!と言ったところですが、何となく悔しい!!
でも、これ以上費用をかけて債権回収業務を行っても費用倒れになる可能性は極めて高いので、そろそろ依頼者を説得する時期かなぁ…と思っています。

果たして、依頼者は納得してくれるのか?
若干不安です。

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