リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

アナーキストと秩序

2008-11-03 21:39:00 | 行為
 アナーキストとは無政府主義者のことですから、一切の権力というものを認めません。この結果、(神の自由の手に期待する極右反動以外の、昔からの平凡な)アナーキストは、秩序を認めない、ということになっています。

 なんて、のっけから難しいことを。
 ま、ここんとこコーヒーブレイクばかりなので。

 で、元に戻って、
 そんなんでよいのか。秩序がないなどとありえない話をするな、なんてもんですね。
 ここでアナーキストの対応は3通りです。
1.人間はそんな悪いものではない。人間を信じろ。
    トルストイ以来のアナーキストですね。国家主義者の思想史家は、こうゆうのを性善説と呼びます。国家主義者というのは、丸山真男とか、そういった自称左翼の人たちのことですけどね。

2.そんなこと知るか。オレはやりたいようにやるんだ。
    楽したい若者ですね。別に悪いとは言いませんけどね。楽してるのは君だけじゃないし。他の自称自民党や共産党支持者よりも、ちょっとでも考えてるだけまし、ということもできます。
    
 ま、そんなわけで、なんでお前は秩序派なの、という理由をかいつまんで言いますと

3.私などはシンプルですから、人間て、まずは育つんですよ、ということから始めます。なに、秩序って。そんなもん、権力者の言葉じゃないの。頭、腐ってんじゃないの。
 この辺までは普通のアナーキストの言葉。
 でも、お客さんのアナーキストさん、いまどきの骨の髄まで国家教育にさらされた人間はそんなことでは何も理解しないのですよ。さっきいった丸山の類ですね。まあ、ボルシェビキ、でさあ。

 というわけで、次です。
 人間というのは、まず育つんです。人間の中で育つ。
 親がどんな奴でもその中で育つ。そうして自分ができる。このとき、まだ13歳。
 13で何ができるか、って、できなきゃ悪いなら、そりゃあ教育が悪いだけさあ。
 今の日本の教育でよいのなら13では何もできない、しかし、人間はできてるのさあ。

 人間ができた瞬間に、人間個人には秩序ができている。
 ボクは何もできなくてうろうろするしかない。アタイはOK、エロビデオとかあるでしょ。オレなんか、学歴社会から排除されそうで、しょうがねえ、アナーキストになるか。
 そんなもんはいろいろある。
 しかし、真実は一つ、人間は育って、13歳で頭の中にこの世界の秩序を作り上げる。
 ウヨクが好きだったら、10歳まで毎日国旗に頭を下げさせりゃあいいさ。
 ボルシェビキが好きだったら、10歳まで、毎日、人民諸労働共同作業をさせればいいさ。(この10歳という差が微妙なところ)
 そんなことはどうでもいい。アナーキストというのは、生き上がった一人の人間にしか興味がない。
 その生きている行為者個人、DNA35421は、育った段階でDNA35421-Zとなって、それまでの秩序を抱えて、好きなように生きるのです。
 お坊ちゃんトルストイは善人秩序Tを抱えて帝政ロシアを生き、敵を35人殺した戦士Zは、イスラム秩序Zを抱えてアフリカ内、自称共和国を生きるのです。(あとは制度の問題さあ)

   秩序のない人間だって?? アホかよ。
 
     これはどっちかというと身内向けのコトバですね。


     今日は正々堂々と表題を付けられてうれしい。
     てゆうか、それが本来なんでしょうね。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする