今年もいよいよ年賀状の時期になりました。
喪中はがきも届き、失礼ながら鬼籍に入られた皆さまのデータを調べてみました。
喪中はがきが届いた方は26名。
これらのうち亡くなられた方の年齢が書かれていないハガキもありましたが、年齢が書かれている22名の方だけを見てみると、平均は86.8歳となりました。
最高齢の方は98歳で、一番若い方は55歳。
年齢分布を見てみると90歳代が13名、80歳代が5名、70歳代は2名、60歳代が1名、50歳代が1名というかたちになりました。
年賀状をやりとりしている相手は、ほぼ私たちの同世代という事で、亡くなられた方々はその親の世代が多いということでしょう。
亡くなられた方の年齢が上がっているという事は、それだけ長寿の方が増えたという事。
それを高齢化社会と呼ぶのは簡単ですが、高齢化社会に向かって高齢者になりつつある自分を考えると、残りの人生をいかに過ごしてゆくかをいろいろと考えさせられます。
それに高齢化社会=長寿社会になれば、年金や健康保険などは人が長生きをすることを前提とした社会制度が必要になってきます。
かつては、寿命が残り10年くらいから年金受給が始まっていたことを考えると、働く年齢も60歳定年から70歳定年に、さらには働ける人はもっと後まで働いて年金を受給せずに済む社会に移行させることも必要になるかもしれません。
そうした社会への移行は、不満をもつ世代の人がいたとしても制度の移行が遅れれば、そのツケは子孫にツケ回しをしていることにほかなりません。
社会全体でもっと議論をして、世代間の不公平が少なくなるような制度はどのようなものかを考えてほしいものです。
今年亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、遺された者としてよりよい社会づくりに努力する覚悟を問われている、そんな気持ちです。