先日野遊び仲間でアウトドアガイドのS君に久しぶりに会いました。
コロナで観光関係はズダボロの昨今、仕事はどうなっているのか心配で「最近どう?」とおずおずと訊いてみました。
すると「いやあ、実は6月から10月はほとんど切れ目なくお客さんが来てくれてかなり忙しかったです」と嬉しい悲鳴。
「ええ、コロナなのにそんなことがあるの?」と言うと、「はい、実はコロナのために今までレジャーや釣りなどのアウトドアアクティビティは海外で楽しんでいた、という都会のお金持ちやセレブの皆さんが海外に行けなくなりました。そこで同じくらいお金をかけて良いから、楽しめる場所はどこかと探して、北海道に目をつけてそういう方が僕までたどり着いてくれたみたいです」とのこと。
川の上流までハードに上りながら釣りをする源流釣行や野外宿泊を楽しむという、ちょっと独特なガイドをしてくれるのがS君のスタイルで、求めるものがフィットするお客さんがそれなりにいるのでしょう。
「Sさんだったらはまる人もいるのでしょうね」
「はい、なかには『楽しい、来月もお願いして良いですか』とか、もう来年の予約もしていかれた方もいます」
楽しむためにはお金は惜しまないという層は必ずあって、そういう人たちがコロナのために外国ではなく国内、それも北海道に目を向けてくれたというのは面白いですね。
「ちなみにガイド以外ではどういう仕事をしているのですか?」
「ガイドの仕事は大概週末を中心に、金曜日から月曜日にするのですが、それ以外の平日だと、フィールド調査のサポートなどにも声がかかります。面白かったのは、ダム湖の周辺環境調査のサポートですね。もちろん専門の調査員の方がいてボートでサポートするのですが、どんな樹木があるかとか、斜面が岩か砂利か土かを調べるなんていうのはとても勉強になりました」
野外にはいろいろな仕事があるものですね。
早くコロナが収まって、多くの人々が野山で楽しんでくれる日が来ることを期待します。