先日の朱鞠内湖キャンプからの帰り道で、道の駅「森と湖の里ほろかない」へ立ち寄りました。
しかしこの道の駅、確かに幌加内町には豊かな森と朱鞠内湖があるからと言って「森と湖の里ほろかない」という名前がなかなか覚えられません。
私は個人的に毎年「幌加内新そば祭り」に二日間参加しているので、初日が終わった後に皆で入りに行く「せいわ温泉ルオント」と言った方がピンときます。
ちなみに「せいわ」というのは、この施設の所在地が「幌加内町政和(せいわ)」というところにあるからです。
で、こちらの温泉は昨年11月から施設を改装するためにずっと休館していて、ワカサギ釣りで訪れた際には使えなかったもの。
それがこの4月20日にリニューアルオープンしたのですが、ようやく今回訪れることができました。
入ってすぐのロビー空間は瀟洒な休憩スペースになっていて無料の足湯も整備されています。
温泉は露天風呂が充実して、冬季には雪壁に囲まれた『豪雪露天風呂』も楽しめるというので、夏はもちろん冬にも訪れてみたいところです。
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さてしかし、何と言っても私が気になっていたのは、こちらの施設で毎日手打ちで提供される打ち立ての幌加内蕎麦です。
幌加内町には「八兵衛」さんや「霧立亭」など地元の蕎麦粉で手打ちそばを食べさせてくれる名店がありますが、そこに新たにレストラン「そばの里」で提供されるお蕎麦を食べてみたかったのです。
休憩時間は14時からなので、13時すぎに飛び込んで、今回は数あるメニューから「かき揚げ蕎麦」の大盛りを注文。
出てきたお蕎麦はさすがのコシ。舌の先で転がすと断面が四角いことが分かるほどで、打ち立ての粉でなくてはこのコシは出ませんね。
太さと言うか細さも私好みで、「汁の追加はお申し出ください」とあるのもうれしいところ。
かき揚げにはかき揚げ用の温かい汁もついているので温かい状態で食べられます。
座席からは蕎麦を打つ場所も見えるので、タイミングが合えば蕎麦打ちパフォーマンスも見られることでしょう。
面白かったのは、蕎麦メニューのほかに意外にもお酒のメニューが結構あることでした。
この温泉施設にバンガローが5棟併設されているのは知っていたのですが、そこの宿泊するお客様のためにしてはメニューが多い感じ。
お勘定の際にレジの男性に「ここの温泉には宿泊施設ができたのでしたっけ?」と訊いてみると「いいえ、宿泊はバンガローだけです」という答え。
「それにしてはずいぶんお酒や酒の肴料理が多いと思ったのですが地元の方がここで飲んでタクシーで帰るのでしょうか?」
そう訊いてみると答えは「実は結構車中泊で止まられる方がご利用されています」とのこと。
「ははあ、なるほど」
旅の一日の疲れをこちらの温泉で癒してから、夜のメニューがあるとなれば車中泊をしたくなる気持ちがよくわかります。
誰か飲まない人がいれば、その人に運転してもらってキャンプ場まで30分かけて帰るという手もありますが、ね。
別棟の物産館のソフトクリームも美味しいので、朱鞠内湖方面へお出かけの際は立ち寄ってみてください。
この冬はワカサギ釣りに楽しみが一つ加わりましたが、冬の車中泊はやめておきましょう(笑)。