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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

年寄りにしか書けない教科書

2016-11-07 23:53:13 | Weblog

 この週末は、友人たちとひたすらイカ釣りをしていたことは昨日書いたとおりです。

 今年は海のあれた日が多くイカが不漁気味で、何度足を運んでもなかなか釣果が上がりません。

 イカを釣るにはエギという疑似餌を使いますが、釣具屋へ行くと実に多くのバリエーションがあって、どれもが「これこそ釣れる!」というようなうたい文句でプレゼン上手。

(そうか、これなら釣れそうだ!)とついつい新しいエギを買って挑むのですが当てが外れてばかり。(今度こそ、今度こそ)とどんどん深みにはまるのはパチンコなどの賭け事と似た心理かもしれません。

 おまけに今年は春先から急に海釣りに目覚めてしまったために、たくさんの釣り道具を買い求めているのと、寒い冬の釣りのために防寒着も買い込むなど、投資額がどんどん膨らんでいます。
 
「小松さん、それでイカが3バイじゃ合わないね(笑)」と仲間からは笑われていますが、まだイカ釣りの素人としては釣れようが釣れまいが、まずは釣り場にいて先輩や支障が何を話すか、どういう感性をもって挑んでいるかを知ることが上達の早道と割り切っています。

 それに釣りの楽しみは"釣れること"ばかりではありません。

 とにかく釣りと言うアクティビティを通じて、その時その現場に仲間と一緒にいるという事にこそ価値があって、その思い出が降り積もることが大事。

 その時間を共有することと、そのときの振る舞いや献身がだんだんと評判を得て信頼につながっていくことにこそお金では買えない価値があると思うのです。

 
           ◆ 


 集まる仲間たちも、誰か圧倒的な太陽のような求心力を持った傑出した人がいるというよりは、みんなが一癖も二癖もあって、それでいて一芸をもっているような魅力的な人が多いのも面白い。

 よく「老後にどれくらいのお金がないと安心できないか」などというタイトルのネット記事を見かけますが、それなら同じくらいの重みで「老後に何人の友達がいると安心か」なんて記事も書いてみてほしい。

 しかし老後の経済収支の予測ならば、実際には年を取っていない若者でも書けるけれど、老後に何人友達がいるか、なんて歳をとってみた人でなくては実感のわく記事は書けますまい。

 現役時代に得た地位や名誉など全く関係のない友達関係を作るにはどうしたらよいか、なんてなかなか教えられるものでもないし、教えたからうまくいくようなものでもありますまい。

 教科書は年寄りにしか書けないようなことって多いんだと思います。 


 

コメント
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