初めて参加した自転車レースの運営ボランティア。
朝4時半に起きてお弁当を食べ、5時半に宿舎をバスで出発し、それぞれの持ち場におろされてそれぞれに課せられた役回りをこなします。
道路誘導の補助や間違えやすいコースの案内と次々にバスを降りてゆく仲間たち。我々は140kmコースに二カ所ある補給所でスポーツドリンクと水のボトルを選手たちに渡すという仕事です。
補給所は、70kmコースの5kmポイントでありかつ140kmコースの73kmポイントでもあります。スタートの遅い70km組の方が先に到着しますがこちらへは給水はしません。後から来る140km組の方にだけ給水サービスをするように指示を受けました。
我々のポイントには70km組が先に到着しましたが、先頭集団はだらだらの上り坂にもかかわらず結構速いスピードで通過してゆきました。
続いていよいよやってきた140km組。スポーツドリンクを黒のボトルで、水を白いボトルで提供しますが、先頭や先頭を追う集団は給水のための原則などはせず、差し出したボトルをもぎ取るように取ろうとします。
うまくいく人もいますがタイミングが合わなくて取れない人も続出。給水は何人もがボトルを差し出しているので一人から取れなくても次の人も同じ色のボトルを差し出しています。
なかには連続4人からの給水に失敗した人もいましたが、だからといって止まって水を再度受け取るような人はおらず、どんどん先へ進みます。
なかなかスピード感と迫力のある瞬間だなあ、と感心しました。やってみないと分からないものですね。
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ところで今日は天気が不安定で、70km組がスタートするころから急に強い雨が降ってきて断続的に土砂降りになります。
雨が降ったり止んだりでしかも気温は20℃に届かないほどで、なかには低体温症になって回収される選手も出るほど。高速で濡れた体で走るのは相当辛かったに違いありません。
自転車レースの過酷な状況や、それでも一生懸命に走ってレースを楽しんでいる様子も生で見ることができました。
何人かの参加者に北海道の道路の舗装状況で、危ない思いをしたことがありませんか、と訊いてみました。
すると「横断方向に割れ目(クラック)が入っているところがあって、高速で走るとショックがなんども来るので走っていて辛くなる」とか「マンホールが盛り上げているのが危なかった」、「砂が浮いているような道路があって、ブレーキをかけるのが怖かった」などという答えがありました。
逆に、「危ない穴は避けるから大丈夫」という人もいて、(そこは避ければよいという話じゃないでしょう!)と思うこともあり、サイクリストの道路に対する意識も様々だとわかりました。
今後はこうした声をどう拾ってゆくかを考えていきたいものです。
雨の中、レースに参加された皆さん、ご苦労様でした。