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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

狸小路は異空間への入り口か

2016-07-04 23:46:36 | Weblog

 今日は妻の誕生日で、夜に職場近くのイタリアンレストランでお祝いの食事をしてきました。

 帰りがけに狸小路を西側にずっと歩いていると、ちょっと昭和っぽいレトロ感覚のお店や、異空間に入り込んでしまいそうな飲み屋街までずいぶん変わったお店が多いことに改めて気が付きました。

 ともすると東側の一丁目から五丁目くらいまでの賑やかさが印象的ですが、実は西側へ行けば行くほどちょっと変わったお店が増えてきます。

 私の父は昭和の初めに幼くして両親に死に別れたのですが、引き取ってくれた親戚の叔母は一時狸小路でキャラメルを専売して生計を立てていたのだそうで、今でも時々懐かしそうに当時の話を聞かされます。

 私の人生にちょっとだけ所縁のある狸小路。まずはここだけでもちゃんと探検しておくのも面白いかもしれません。

 …で、なぜ「狸小路」と呼ばれたのか。

 諸説あるようですが、狸小路商店街のホームページでは、1891(明治24)年発行の『札幌繁昌記』を引用して、こう書かれています。


「狸小路とは綽名なり。 創成川の西側、南二条と三条との間の小路をいう。このところ飲食店とて、西二丁目三丁目にて両側に軒をならべ、四十余の角行燈影暗きあたり、一種異体の怪物、無尻を着る下卑体のもの、唐桟の娘、黒チリ一ツ紋の令嬢的のもの、無りょ百三四十匹、各衣裳なりに身体をこしらい、夜な夜な真面目に白い手をすっくと伸ばして、北海道へ金庫でも建てようと思い込みかつ呑み込み、故郷を威張ってはるばる来た大の男子等を巧みにいけどり、財布の底を叩かせる。ハテ怪有な動物かな、その化かし方狸よりも上手なれば、人々かくは『狸小路』となんよべるなり」。 


 言葉巧みな商売女たちの化かし方が狸よりも上手だったので『狸小路』と名付けられたのだそう。

 遊びすぎて帰ったら、財布の中身が葉っぱだらけにならないように気を付けましょう。剣呑剣呑。

 

コメント (2)
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