とある用事があって私を訪ねてきた方がいました。
型通りの挨拶から始まって、お互いのことを話すうちに、私が「舗装が悪いと自転車乗りが一番困ると思うんです」というと、「おや、小松さんは自転車にお詳しいんですね。もしかして来月末に上富良野に招かれていませんか?十勝岳ヒルクライムというなかなかハードなイベントがあるんですよ」と言いました。
十勝岳ヒルクライムの開催日は8月28日の日曜日。上富良野町の火野で講演をスタートしてゴールは十勝岳温泉。ほぼ5%勾配の坂を自転車で15km以上にわたって上る辛そうなイベントです。
その方は、急きょ代役で出ることになり、変速機も満足に使えないままに自転車を借りて参加したといいますからかなり度胸があるというか無謀というか(笑)。それでも完走したそうですから立派なものです。
ヒルクライムなんて大変そうに聞こえますが、制限時間が割と緩くて完走率は98%と高いのだそう。参加すれば大抵はゴールができるというのは参加しがいがあるといえるかもしれませんね。
ところで、このイベントのホームページを見ていると、『重要注意事項』として、「コースのセンターライン上は亀裂が入っているところが多く、タイヤが挟まり店頭の恐れがあります」とありました。「走行時はくれぐれもご注意ください」と注意を促すお知らせになっていますが、ここでも道路の痛みがイベントの実施に影を差しています。
どうやらコースとなっている道路は道庁管理の道道のようですが、観光振興の観点からも道路の適切な維持管理は必要だとここでも思い知るのでした。
自転車によるイベントもどんどん増えています。イベントのベースとなる道路の維持管理にもっと関心を寄せていただきたいものです。
【上富良野ヒルクライム】
http://great-earth.jp/kamifurano/kamifurano_gaiyou.php