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相良梅園と大鐘家吊るし雛展

(大鐘家の吊るし雛)

昨日の日曜日、当番の宮掃除のあと、相良梅園に行く。相良油田公園の近くという女房の情報に向かうが、途中で散歩のおばさんに聞くに、どうやら原を越えた海側から入った方が近いという。直接に降りて行く道もあるらしいが、説明が出来ないという。海岸側に降りて、旧道を旧相良町内に向かって進むと「相良梅園」の立て看板があった。少し山側に入った所に相良梅園はあった。

入場料の500円×2は予想外であったが、申し訳に梅干が4、5個入ったパックがそれぞれに付いていた。梅園は沢に沿った斜面に三段ほどに梅の木が植わっていた。けっこう広いけれども、花は満開には少し早かった。もう一週間遅ければよかったのかもしれない。いくつか近辺に梅園も出来て、今では梅の花だけでは退屈してしまう。家山梅園でも数本あったロウバイの花がかえって目を引いた。去年見た可睡ユリ園では、所々に残された樹木に巻きつく、品種物のクレマチスが目を引いて、楽しませてくれた。

相良梅園で今の季節なら、品種物の色々なツバキを植えて咲かせれば面白いと思う。ツバキの花が良い箸休めになる。500円を取るならば、高いと思わせない工夫が必要だと思う。

昼食に手打ちそばを食べたくて、近くの大鐘家へ行った。門前にその名も「門膳」という蕎麦屋さんがあるのを知っていた。大鐘家は何度も見学しているが、門膳には入ったことが無かった。30分ほど待たねばならない。携帯のナンバーを教えてもらえば呼びますという。待たせるのではなくて準備できたら携帯で呼ぶとは、新しいビジネスモデルだと思った。

30分という時間が、その間に大鐘家の見学をするにぴったりで、蕎麦だけのつもりが、ここでも入館料500円×2を払うことになった。大鐘家は現在、吊るし雛展を催している。吊るし雛は今ではあちこちで見ることが出来て、それほど珍しいものと言うわけでもない。10分も見学すれば十分である。

土間に休憩の長いすがあって、懐かしい手あぶりの火鉢が置かれていた。手をかざすと火が入っていた。火箸で白い灰を除くと赤い炭火が見えて、寒い土間にいるのに気持がホッと暖かくなった。子供の頃の暖房はもっぱら火鉢だったような気がする。女房はよく股火鉢をした思い出を語る。決して行儀のよい行為ではないが、全身が温まって気持のよいものである。家にも確か火鉢があったと思う。出してみようかなあ。五徳の上に網を置いて餅を焼いたら最高だと思った。

電話で呼ばれ、部屋に案内された。それから注文した蕎麦が出てくるのに30分以上掛かった。時間の余裕がある我々の世代は、こういう状況下で決していらいらしてはならない。悠然と待とうとするのに、かなり努力を要した。待たせたけれども、蕎麦は美味かった。腰がしっかりしていて、蕎麦の香りが立った。女房が頼んだとろろ汁も美味しかったという。待たせても時間を感じさせないビジネスモデルを、もう一歩進める必要がある。

携帯で呼ばれるなら、何度も入った大鐘家の見学でなくても、海を見に行っても良かったと、あとで思った。
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