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●じじごろう日記。・・ 「The レイプマン」

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ジャック: お、ハチ。読書中か。何、面白い本なのか?

ハチ: ああ、ジャック。ミステリーだよ。面白いんだ。ハードボイルドぽいのに、謎解きサスペンスなんだ。

ジャック: もうすぐ終わりそうだな。え?それは下巻か。上・下巻あるんだ。長い小説だな。

ハチ: ああ。謎解き、スリル、サスペンス。長いけど、ワクワクしながら、あれよあれよと読んじゃったよ。

ジャック: へえ~。ハチは読書家なんだな。俺はもっぱら、DVDで映画鑑賞だけど。何て小説なんだい?

ハチ: パンドラアイランド」って、ハードボイルドタッチで進むミステリ・サスペンスさ。

ジャック: え? パンツ穿いとらんど? 主人公がパンツを穿いてない物語か?

ハチ: 何だか、最近はジャックも、シモネタになって来てるな。じじごろうさんの悪い影響か‥。違うよ、パンツを穿いとらん、じゃなくて、「パンドラアイランド」。アイランドは島。舞台が絶海の孤島なんだ。

ジャック: そんなに面白いのか?

ハチ: 勿論。舞台は本土から遠い島で、時代は現代だけど、1970年代にアメリカから返還された孤島で、謎の死が次々と起こるんだ。それに、この島は人口千人にも満たない島で、漁業も普通だし、観光にも力を入れてないのに、不思議と島民というか、島そのものの財政が割りと裕福なんだ。そこも謎なんだけど‥。

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ジャック: へえ~、面白そうだな。主人公は何なんだい? お定まりの刑事かい? まさか漁師じゃないよな? 絶海の孤島に探偵、ってコトも無えか。でも、ハードボイルドタッチなんだろ。やっぱりタフガイな探偵かい?

ハチ: いや、「パンドラアイランド」の舞台は、小笠原島からも離れた孤島で、人口千人も居ない小さな島だし、長い間、大きな事件も起きていないんで警察官が常駐していないんだ。だから島の役所が置く保安官しか居ない。で、島設の保安官が病死して、替わりに臨時でやって来た新任保安官が、元捜査一課の刑事で警察を退職した過去を持つ、本編の主人公。キャラは、中年に近い年齢の、いかにもタフガイぽい、ハードボイルドタッチな主人公だな。

ジャック: ふう~ん。拳銃ドンパチやったり、派手な立ち回りのアクションシーンとか多いんだ? 島の中だから、カーチェイスはないのかな‥?

ハチ: いや、そういうのはないよ。別にヴァイオレンス活劇作品じゃないし。あくまでミステリーだよ。ゾクゾク謎解きのサスペンスだね。みんな何事かを隠しているような、怪しい登場人物がいっぱい出て来るし。重要な鍵となる娼婦、とかも出て来るし。

ジャック: 娼婦、なんてじじごろうが喜びそうだな。

ハチ: いや、娼婦って、別に少ない女性の登場人物の中でも、物語の重要な役割を担う女性が、たまたま娼婦、なんだよ。このお話の中には、はっきりしたヒロインは出て来ない。

ジャック: ふう~ん、そうか。何だか難しそうだな。

ハチ: 難しくなんてないさ。島の住民たちが共有する秘密や、主人公が訪れてから起こる様々な事件の謎なんかが、エトランゼの主人公が行動する度に、じょじょに、少しずつ解き明かされて来る。ここんとこがワクワク・ゾクゾク面白いんだよ。これがサスペンスの醍醐味。面白い小説だ。

ジャック: ハチは犬でも、そんじょそこらの犬とは大違いな、秀才犬で勉強家だから、趣味もミステリ小説の読書、と高尚で何だか気品溢れてるな。ところで、“エトランゼ”って何?

ハチ: “エトランゼ”は、「異邦人」とかいう意味。ここでは、“よそ者”ってコト。別に僕は、高尚でも気品がある訳でもないよ。タダの野良犬だ。趣味という点では、ジャックの、DVDでの映画鑑賞と変わりないよ。

ジャック: いやいや、謙遜するな、ハチ。たいしたもんだよ。野良犬の鏡だよ。家の座敷でドッグフード貰って満足してる、血統書付きとかいう、タダ可愛いだけのペット犬たちに、教えてやりたいよ、まったく。

ハチ: いや、本読んでるのは僕のタダの趣味だし、娯楽小説だから、単に余暇の楽しみさ。何でもないよ。この本、「パンドラアイランド」も、もうあと数ページで読み終える。

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ジャック: ハチは、たいした偉いものだ。じじごろうにハチの鼻毛でも煎じて飲ましてやりたいね。あのドスケベ爺さんに‥。

じじごろう: 誰が、野良犬の鼻毛を煎じて飲めば良い、じゃ。馬鹿者!

ジャック: あ、じじごろう! 生きてたのか‥。

じじごろう: おう、生きとるわいっ! 誰がドスケベ爺ィじゃ、馬鹿者!

ハチ: まあまあ‥。二人とも、顔を合わせて直ぐに喧嘩をしないで‥。

じじごろう: ハチ。何じゃと、パンツを穿いといらんど、じゃと?

ジャック: あ、じじごろうのヤツ、俺のギャグを盗みやがって。じじごろうもヒトのギャグを盗むようになっちゃあ、もうお終いだな。

じじごろう: 誰がお終いじゃ、馬鹿者。 

ハチ: まあまあ‥。じじごろうさんも、パンツを穿いてない話じゃなくて、「パンドラアイランド」ってミステリー小説だよ。

ジャック: すごく面白い小説らしい。

じじごろう: 何じゃ‥、つまらん。それよか、これじゃ。これ、「ザ・レイプマン」!

ジャック: 漫画本か?

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じじごろう: ああ、劇画じゃ。ヴァイオレンス劇画。みやわき心太郎先生の「The レイプマン」じゃよ。これは面白いし、興奮するぞお~。

ハチ: 「レイプマン」て成人漫画だよ。エロ劇画。ネット通販のamazonで買おうとすると「あなたは18歳以上ですか?」ってチェックが入る。

ジャック: 何だァ、エロ劇画ァ~? じじごろうはまたシモネタか。

じじごろう: 馬鹿者。「レイプマン」は確かに、エロシーン満載の興奮劇画じゃが、名作じゃい!

ハチ: まあ、「The レイプマン」作者の、みやわき心太郎さんは、1960年代から青春漫画の第一人者だった。昔は青春漫画の名作を量産している。

ジャック: 60年代から‥。随分昔だな。日本の漫画の初期の発展期だな。大御所か? まだ活躍してるのか?

ハチ: 残念ながら、みやわき心太郎先生は2010年に67歳のお歳で亡くなられている。60年代の貸本で活躍されてた人だけどね。青春もの劇画には「ハートコレクション」とか名作が多かった人だけど。「レイプマン」は異色作だね。どちらかというと晩年の作品になるな。まあ、貸本以後の作品は、青年誌発表作も多いので、エロシーンの入った漫画もあるけどね。

じじごろう: 馬鹿者。「The レイプマン」は傑作中の傑作じゃい。まあ、エロといえばエロじゃが、興奮させてくれるし、ある種、「必殺・仕事人」の世界じゃし、プロ中のプロじゃ。レイプのプロ。

ジャック: レイプのプロ? そんなこと言ってると、女性の人権団体から訴えられるんじゃねえか。全国の、いや、全世界の女性を敵に回すような話だぞ。レイプのプロなんて話を肯定された日にゃあ、女性側が黙っちゃいないだろ、絶対。世の中の女が全部、激怒する話だぞ。

ハチ: 確かに、実際に90年代に、劇画の内容がレイプを肯定、美化するものだというコトで、女性団体や人権団体に糾弾されて、「The レイプマン」は雑誌連載を休載にまで追い込まれている。漫画作品自体は、青年漫画誌「リイドコミック」にて、80年代半ばから連載され始めた人気コミックで、90年代まで連載が続いて、コミックの総巻数は全13巻まで発行されたんだけど‥、ね。まあ、内容が内容だしね‥。

じじごろう: 名作だったんじゃけどな‥。面白い娯楽漫画じゃった。レイプのプロ、レイプの必殺仕事人、レイプマンは金銭を貰ってレイプを商売として、レイプにより、ある意味、人助けをしておったのじゃ。レイプのプロ、レイプマンの凄腕テクニックに寄って、レイプされたご婦人方は、男のセックスの素晴らしさに目覚め、どの話もある意味、みんなハッピーエンドじゃ。レズビアン女に男とのノーマルセックスの素晴らしさを教えたり、自己中で高慢で短気な、性格の悪い女が、レイプされた後に改心して、素直な良い女になるとか‥。結果、家族間の関係が修復される‥、とかイロイロな。お金を貰って仕事をし、ターゲットになりレイプされた女がみんな、結局、揉め事がうまく納まり、コトの解決に繋がる‥。まあ、レイプは犯罪じゃが、お話はみんな問題解決して、ハッピーエンドじゃ。

ハチ: そこが駄目だったんだよ。そういう内容が、レイプの肯定とか美化になっちゃうんだよ。そういう内容に女性サイドが怒ったんだよ。あまりにもふざけてる、って。社会的にも悪影響を及ぼす、って。

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じじごろう: そうか‥。娯楽漫画、なんじゃけどのう。

ハチ: レイプは女性側に取って見れば、卑劣この上ない重大な犯罪行為なんだよ。女性側の気持ちも考えないと。特に、世の中にはレイプ被害にあって、トラウマを植え付けられて苦しんでる被害女性も、いっぱい居るんだから。そこを考慮しないとね。でも、「The レイプマン」は映画にもなってるし、男性にはけっこうファンは多かった。。映画って、別に劇場公開された訳じゃなくて、OVAだけど。

ジャック: 成る程な。しかし、じじごろうはいやに「レイプマン」を擁護するなあ。ひょっとして、ドスケベ変態・爺さんのじじごろうは、夜な夜な、レイプなんて、重大な犯罪をやってるんじゃないのか!?

じじごろう: 馬鹿者! 誰がレイプ事件など起こすか! あくまで娯楽コミックじゃわい。

ハチ: そうだな。いくら変態・じじごろうさんでも、レイプなんて卑劣な犯罪は犯さないよ。せいぜい痴漢くらいだな。あ、あれだよ。じじごろうさんの専売特許、デロリンマン。

じじごろう: 誰がデロリンマンじゃ、馬鹿者。痴漢もやらんわい。「レイプマン」のテクニックは、匠のワザ、みたいなもんじゃ。日本人だけが古来より持ち得る、天分の器用さ。宮大工の技術とかあるじゃろ。技術大国日本を作り上げた、日本人の持つ、伝統的な器用さ、技術力じゃ。「レイプマン」の持つカミワザ・テクニックも、同じ技術力じゃ。

ハチ: ええ~っ!? じじごろうさん、そんなコト言ってると、このサイトのこの記事も危なくなるよ。ココ読んだ女性は全員、激怒モノになるよ。

ジャック: そうだよ、だいたい、レイプ犯罪の腕前と、日本の伝統的匠のワザを、一緒にして、同列で論じるのがおかしいだろう。

ハチ: それと、「パンドラアイランド」の作者の大沢在昌って、直木賞とかいろんな文学賞取ってる作家だし、「パンドラアイランド」は柴田錬三郎賞受賞の作品だ。「レイプマン」と同列で扱ったら、大沢在昌さんが怒るよ。

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じじごろう: まあ、しかし、「ザ・レイプマン」の作者は作画の名義はみやわき心太郎先生じゃが、原作者の方の名義は“愛崎けい子”さんと、女性作家の名前じゃ。ストーリーは女性が書いとるんじゃよ。

ハチ: いや、それは仕組みがあって、“愛崎けい子”なる人物は居ないらしい。というか、愛崎けい子イコールみやわき心太郎さん、らしいね。噂だけど‥。

ジャック: え? どういうコトなんだ?

ハチ: うん。何でも、漫画作品の内容から、見掛けのイメージをソフトにしようと、ストーリーを考える名義を女性名にしたものらしい。そういう話だけど‥。ああ、こんなひどい話だけど、ストーリーを考えてるのは女性作家なんだ、ってふうに思われるように仕組んだものらしい‥、ってあくまで噂だけどね。

ジャック: ああ、そうか。イメージ操作だな。

じじごろう: ふんっ。ハチはイロイロと、細かいコトをよう知っておるのう。小賢しい野良犬じゃ。まあ、男性興奮必至のアダルトコミック。問題作ですが、興味のある男性読者は是非。

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