河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

664- RARE MOTHのCDR クルト・ザンデルリンクについて

2008-09-01 00:10:00 | 音源



下記のブログで、1983-1984シーズン年末年始のあたりのニューヨーク・フィルハーモニック定期のことを書いてきました。

659-

660-

661-

662-

663-

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市販(されている)CDRRARE MOTHというレーベルがあります。

この中に、

RARE MOTH RM 515-S

シューベルト/交響曲第9

クルト・ザンデルリンク指揮

ニューヨーク・フィルハーモニック

1983.10ライブ ステレオ

.

RARE MOTH RM 516-S

マーラー/交響曲第10

クルト・ザンデルリンク指揮

ニューヨーク・フィルハーモニック

1984.1ライブ

.

というのがあります。

両方共に2003年ごろの発売です。

まず、①にある日付のクレジット1983.10というのは誤り。

198310月にザンデルリンクはニューヨーク・フィルハーモニックを振っておりません。

このシーズン振ったのは659-にあるとおりです。

ですから、シューベルトに関しては正しくは、1983.12または1984.1となります。

シューベルトの交響曲第9番は

1983.12.29()8:00pm

1983.12.30()2:00pm

1983.12.31()8:00pm

1984.1.3()7:30pm

1984.1.21()8:00pm 

(1.21は前半が上記4公演と異なるプログラム)

.

マーラーの交響曲第10番は

1984.1.5()8:00pm

1984.1.6()8:00pm

1984.1.7()8:00pm

1984.1.10()8:00pm

1984.1.20()8:00pm

1984.1.24()7:30pm

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RARE MOTHCDRはエアチェックだと思われます。

WQXR-FMというクラシック専門のラジオ局で毎週流していた放送のエアチェックと思われます。またはそれの全米向け放送版のエアチェック。

WQXR-FMにおけるニューヨーク・フィルハーモニックのライブ放送は、当時毎週日曜日の午後3時のニュースのあと3:05pmより約2時間。

シューベルトは1984624()に放送。

マーラーは1984617()に放送。

普通、4公演1定期ですので、放送もそのうちから1回。今回の公演は回数が変則になってますので、もう一度別に放送があったかもしれませんが、順当にいけば、

シューベルトは初日の1984.12.29()の公演の放送。

マーラーは初日の1984.1.5()の公演の放送。

といったところでしょうか。

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それを、たぶんオープン・リール・デッキのTEACX2000Rでエアチェックし、四半世紀あたためて、エアチェックのオリジナルを作り、その後ルートは不明ながらCDRにして発売と言ったところでしょうか。

TEAC-X2000Rというのは想像ですけど。。

いずれにしても、テンシュテットのマーラーの6番とか他にも1980年代のものが多数出てますが、同じです。また、他の海賊盤も同じようなものです。

テンシュテットのマーラーの6番は現場ではものすごい演奏で、NYPの音群が固まりながら空中浮遊したような爆演でしたが、CDRでもその雰囲気は感じとることができます。

この日の公演模様はいつか書くことがあるでしょう。

結局、欧米とわずいたるところの放送局から流されている演奏公演のエアチェックですから、これらを追いかけ、正規録音も追いかけるとその指揮者を全部追っかけてみたような感じになってしまうんですね。そして全部名演奏だったような気がしてくるんですね。

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RARE MOTHCDRの中身の真贋ですが、まず本物でしょう。自分の記憶や持っているオープン・リール・テープ、カセット・テープと比べる限り。。

ただ、一般に日付に関しては、公演があった日ではなく、放送があった日をそのままクレジットしているケースがあります。Broadcast、BCなどと書いていればそれが放送日だとわかるのですが、ここらへんが怪しいところではあります。



ところでザンデルリンクはこれら猛烈な演奏会の間に、同じオーケストラの組み合わせ次のような公演をもってます。

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1984.1.19()eve

リリー・レーマン・センター、ブロンクス

クルト・ザンデルリンク指揮

ニューヨーク・フィルハーモニック

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曲はなんだったんでしょうね。
おわり