これまでも本ブログで何度か触れてきましたが、還暦を期して、これを最後に申したく存じます。
我が国の将来を考えるときの決定的な政治上の課題は、人口と少子高齢化の急速な進行の中で、現在の国力と経済規模を維持するために移民を大規模に受け入れるのか、そうではなくて、基本的に移民は受け容れず、戦略的かつ効果的に国を縮小・ダイエットして、スマートで質実剛健な社会・経済システムを作るのか、そのどちらかを選択することです。
さらに具体的に言えば、選択した新たな国の枠組みにおいて、子育て・教育と介護にどれだけ政策的財政的資源を投入できるかを考えることであり、同時に法外なレベルに達した財政赤字をどう解消するか、はっきりしたプランを立てることです。
このことは、結局、国民に利益を分配する政治から、負担を割り振る政治に転換することであり、その覚悟を決めない限り、まともな「将来」の構想は出て来ないでしょう。
にもかかわらず、移民問題をまともに考えることもせず(労働力商品として「輸入」したいだけの新制度)、子育てと介護の不安がある時に人が金を使うわけがないのに、延々と札束をばらまいて、またオリンピックをやり、もう一つ新幹線(リニア)を作って、新たに賭場を開帳すれば、「経済成長」して万事よろしく行くだろうなどという、「60年代の高度成長」の夢よもう一度的な、馬鹿げた幻想をいつまで抱いているのでしょう。
すでに大した効果もなくバラマキは限界を迎え、株と求人倍率の数字しか見ないでいるうちに、社会・経済構造の腐食は確実に進行し続けます。
邪な理由(本音は経済効果なのに東北復興を名目に掲げるいかがわしさ)で呼び込んだオリンピックは、度重なる不祥事の果てに、ほとんど善意の搾取の如き「ボランティア」募集(11万人をほぼタダで動員するという、倒錯的アイデア)を行い、運動会と抱き合わせで「サマータイム」導入を画策するという、信じがたい無鉄砲さを曝け出しています。まともな理念で国民感情を統合できないから、これほど杜撰な思いつきで事を勧めようとするのでしょう。
賭場を開帳して儲けようというアイデアに至っては、その志の低さを思えば、「美しい国」や「武士道」が泣くでしょう。
いまや有権者たる我々は、自らに痛みや負担を引き受ける覚悟をして、その覚悟を説き、痛みの具体的な割り振りを提案する、勇気ある政治家を選ぶ度量を示さなければならないはずです。
我が国の将来を考えるときの決定的な政治上の課題は、人口と少子高齢化の急速な進行の中で、現在の国力と経済規模を維持するために移民を大規模に受け入れるのか、そうではなくて、基本的に移民は受け容れず、戦略的かつ効果的に国を縮小・ダイエットして、スマートで質実剛健な社会・経済システムを作るのか、そのどちらかを選択することです。
さらに具体的に言えば、選択した新たな国の枠組みにおいて、子育て・教育と介護にどれだけ政策的財政的資源を投入できるかを考えることであり、同時に法外なレベルに達した財政赤字をどう解消するか、はっきりしたプランを立てることです。
このことは、結局、国民に利益を分配する政治から、負担を割り振る政治に転換することであり、その覚悟を決めない限り、まともな「将来」の構想は出て来ないでしょう。
にもかかわらず、移民問題をまともに考えることもせず(労働力商品として「輸入」したいだけの新制度)、子育てと介護の不安がある時に人が金を使うわけがないのに、延々と札束をばらまいて、またオリンピックをやり、もう一つ新幹線(リニア)を作って、新たに賭場を開帳すれば、「経済成長」して万事よろしく行くだろうなどという、「60年代の高度成長」の夢よもう一度的な、馬鹿げた幻想をいつまで抱いているのでしょう。
すでに大した効果もなくバラマキは限界を迎え、株と求人倍率の数字しか見ないでいるうちに、社会・経済構造の腐食は確実に進行し続けます。
邪な理由(本音は経済効果なのに東北復興を名目に掲げるいかがわしさ)で呼び込んだオリンピックは、度重なる不祥事の果てに、ほとんど善意の搾取の如き「ボランティア」募集(11万人をほぼタダで動員するという、倒錯的アイデア)を行い、運動会と抱き合わせで「サマータイム」導入を画策するという、信じがたい無鉄砲さを曝け出しています。まともな理念で国民感情を統合できないから、これほど杜撰な思いつきで事を勧めようとするのでしょう。
賭場を開帳して儲けようというアイデアに至っては、その志の低さを思えば、「美しい国」や「武士道」が泣くでしょう。
いまや有権者たる我々は、自らに痛みや負担を引き受ける覚悟をして、その覚悟を説き、痛みの具体的な割り振りを提案する、勇気ある政治家を選ぶ度量を示さなければならないはずです。
実は私は東京オリンピックで経済再生と思っていたので、南さんの「繰言」を読んで驚きました。経済は無視できないと思いますが、もっと本質から改革しないと、将来はありませんね。
本音と建前。
利己的脳。
そんな言葉を連想しました。
日本の外交政策は、手を出さない代わりに金を出す、というのが基本姿勢じゃないかとさえ思えます。
じゃあ、お前が率先して手を出せよと言われたら、やはり勘弁してほしいというのが本音ですね。
そして、いずれ、出す金が無いという状況になるのは必然に思えます。
でも、私が死ぬまでには、そうはならないだろう、あるいは、そうなったとしても、それは私がかなりの高齢になってからだろう、その時には、もはや何だっていい、野垂れ死にで結構という気持ちが更に強固になっているだろう、なんて考えて気を紛らわせています。
そんな自分を、愚かだなあ、と思いつつ。
>いまや有権者たる我々は、自らに痛みや負担を引き受ける覚悟をして、その覚悟を説き、痛みの具体的な割り振りを提案する、勇気ある政治家を選ぶ度量を示さなければならないはずです。
これがメジャーになるのは非現実的かもしれないですが、でも、それを言い続けることは、大事なことだと思います。
ジョン・レノンの歌、イマジンを思い出しました。
You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
成長しなさそうな「成長戦略」
もういい加減にしてほしい
その戦略では成長しませんから!
自国だけで守ろうとして、例えば徴兵制にすると、莫大な費用を投入しないといけなくなります。ただでさえ国防費は税金の大半を占めているようですし、機密費なんかもあれば、尚更イタイ出費となるでしょうしね。
本来なら景気のよいバブル期辺りで、対策をしていないといけないことを、大体のエリート軍団が私腹を肥やすことばかりに目を向けてしまったから、そのツケが来ているのに、まだ懲りていないのなら、更に水面下の問題が浮上してきそうで、つまり存続の危機を示しているということなのでしょうね。
シンガポールで見た日本の未来理想図 (講談社+α新書) 」 花輪陽子著
サービス関係はイマイチらしいが。
新内閣にも麻原と同世代がゾロっといたしね。
あっ
南さんのことではありませんっっ。
このようなリーダーだと、国民も心強いものです。