恐山あれこれ日記

院代(住職代理)が書いてます。

閉山しました。あと、若干のお知らせ。

2023年11月01日 | 日記
 恐山は本年も10月31日、無事閉山いたしました。ご参拝賜りました皆様、誠にありがとうございました。

 今年はコロナ禍が一段落し、全国的な傾向同様、恐山におきましても、ご参拝の方々の数がコロナ禍前に近い水準まで回復致しました。久方ぶりに大勢のご参拝を頂戴し、嬉しい限りです。

 今年驚いたのは、参拝は無論、宿坊に泊まられる外国の方が大変目立ち、例年にない数に達したことです。ほとんど連日、外国人どなたかの宿泊がありました。

 特徴的だったのは、その宿泊の方々の出身地のほとんどが、ヨーロッパだったことです。覚えているだけで、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス、イギリス、ベルギー、オランダ、デンマーク、クロアチア、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、等々。団体も3組お越しいただき、驚いた次第です。

 この傾向が続くとなると、少なくとも英語のサービスが部分的にでも必要かと思いました。私の日本語の法話に、外国人団体全員が参加し、終わった後に通訳の方が内容を説明したと聞いては、せめて法話後に質疑応答の時間を設けるべきであったと、反省しました。来年以降の課題です。

 宣伝含みで恐縮ですが、お知らせを申し上げます。

 かねてより準備いたしておりました『正法眼蔵』講読本ですが、11月末の予定で、

『正法眼蔵 全 新講』第1巻として、春秋社から刊行いたします。正巻14・別巻1の全15巻になる構想で、ライフワークとして取り組むことになります。なんとか完成まで努力したいと思っております。

 あわせて、『正法眼蔵』を講義するシリーズ、「『正法眼蔵』私流」を、 来年1月16日より、東京赤坂・豊川稲荷東京別院様で開始いたします。
 
 講義は月1回(7、8、12月を除く)午後6時より90分、参加料として、お一人様1,000円を頂戴いたします。

 この参加料は、私が青森県から出講する往復交通費に充てさせていただきます。なお、4万円を超えた場合、超えた金額は別院様に喜捨申し上げます。

 豊川稲荷東京別院様におかれましては、以前の「仏教私流」に続き、会場のご提供を賜りました。まことに恐悦至極に存じ、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

 以上、お知らせ申し上げました。何卒よろしくお願い致します。

合掌