某日、法事であったお爺さん(推定年齢80歳代後半)。
「久しぶりだの、方丈さん」
「檀那、元気で何より」
「あんた、最近新聞に出てたの。息子が見せてくれた」
「あれ、そう」
「いつかテレビにも出てたし、あんたは有名人なんか?」
「あのね、本当の有名人は、アンタは有名人か? なんて訊かれないよ」
「ハハハ、でも、大したもんじゃ」
「そう思う?」
「でもまあ、わしらにはそういうことより、大きい声でしっかりお経読んでくれるところが、いいな」
「ありがと」
「方丈さん、アンタ、なかなかだぞ。オレもこの年までいろんな坊さん見てきたが、あんたはイイ、イイほうじゃ」
「うれしいなあ!」
「話もうまい」
「ほんと?」
「ああ。ただ、口達者なヤツはいざというときに根性がなくなるからな。気をつけな」
「ハ、・・・ハイ・・・」
「久しぶりだの、方丈さん」
「檀那、元気で何より」
「あんた、最近新聞に出てたの。息子が見せてくれた」
「あれ、そう」
「いつかテレビにも出てたし、あんたは有名人なんか?」
「あのね、本当の有名人は、アンタは有名人か? なんて訊かれないよ」
「ハハハ、でも、大したもんじゃ」
「そう思う?」
「でもまあ、わしらにはそういうことより、大きい声でしっかりお経読んでくれるところが、いいな」
「ありがと」
「方丈さん、アンタ、なかなかだぞ。オレもこの年までいろんな坊さん見てきたが、あんたはイイ、イイほうじゃ」
「うれしいなあ!」
「話もうまい」
「ほんと?」
「ああ。ただ、口達者なヤツはいざというときに根性がなくなるからな。気をつけな」
「ハ、・・・ハイ・・・」