もし仮に、全自動飛行機というものがあったとしても、今すぐ乗りたいという人は、そう多くはないでしょう。全自動乗用車も市販されていない現状では、無理もありません。
しかし、そのうち全自動乗用車が登場し市販され普及したら、どうでしょう。全自動飛行機への「抵抗感」は薄まり、いつか「当たり前」になるかもしれません。
このコロナ禍で、いわゆる「巣ごもり」需要が増え、コンピュターゲームもよく売れているそうで、その中でも「どうぶつの森」というソフトが大人気だそうです。そのことを伝えるテレビニュースを見たとき、ふと思ったことがあります。
いわゆる「オンライン寺院」を超えて、完全なバーチャル宗教も、まんざらあり得ないことでもないな、と。
要は、教祖も信者も全部、ネット空間上のアバターで組織される宗教です。これは、身体的修行を要件とする宗教では実現困難かもしれませんが、一神教的な救済型、あるいは現世利益型の教義を持つ、つまり説教・祈祷を主な活動とする宗教なら、かなり可能性ある試みではないでしょうか。
身体的修行を要件とする宗教も、人間の意識と記憶をまるごとチップにコピー・保存できる技術ができたあかつきには、バーチャル教団を運営できるだけのノウハウを持てるかもしれません(修行体験を臨機応変かつリアルに語れるテクニック)。
さて、このアバターによるバーチャル教団が成立したとして、アバターの主人である教祖が死んだとしたら、どうなるでしょう。
教祖の言動はすでに十分AIに蓄えられていたとします。彼の死を隠した上で、誰かがプログラムを開発して、彼の思考パターンをアルゴリズムとして設定します。そこに自己学習機能を加え、常時ネットに接続して膨大な宗教的言説を収集・解析して、結果的に説教もすれば信者と対話することもできるような、教祖らしく振る舞う能力を持つアバターが出来上がれば、当面教団が維持される可能性は高いでしょう。
その後ある程度の時間が経過して、教祖の死亡が公になったら、当然のことながら、教団には非難が集中し、弱体化するはずです。
しかし、もし「教祖アバター」は依然として学習を繰り返し、その言語能力とコミュニケーションスキルが高まり続ければ、最初からアバターの信者になる人が少なからず出てくるのではないでしょうか。「教祖アバター」は「アバター教祖」になるというわけです。
翻訳機能が充実すれば、この教祖はあらゆる言語で信者に対応できるのですから、巨大世界宗教への道も、前例のないレベルで大きく開けます。
このアイデア、もう誰かが始めているのでしょうか? 始めていたら、実際にはどうなるのでしょうか? 全自動飛行機が実用化された頃には、どうなっているでしょうか?
しかし、そのうち全自動乗用車が登場し市販され普及したら、どうでしょう。全自動飛行機への「抵抗感」は薄まり、いつか「当たり前」になるかもしれません。
このコロナ禍で、いわゆる「巣ごもり」需要が増え、コンピュターゲームもよく売れているそうで、その中でも「どうぶつの森」というソフトが大人気だそうです。そのことを伝えるテレビニュースを見たとき、ふと思ったことがあります。
いわゆる「オンライン寺院」を超えて、完全なバーチャル宗教も、まんざらあり得ないことでもないな、と。
要は、教祖も信者も全部、ネット空間上のアバターで組織される宗教です。これは、身体的修行を要件とする宗教では実現困難かもしれませんが、一神教的な救済型、あるいは現世利益型の教義を持つ、つまり説教・祈祷を主な活動とする宗教なら、かなり可能性ある試みではないでしょうか。
身体的修行を要件とする宗教も、人間の意識と記憶をまるごとチップにコピー・保存できる技術ができたあかつきには、バーチャル教団を運営できるだけのノウハウを持てるかもしれません(修行体験を臨機応変かつリアルに語れるテクニック)。
さて、このアバターによるバーチャル教団が成立したとして、アバターの主人である教祖が死んだとしたら、どうなるでしょう。
教祖の言動はすでに十分AIに蓄えられていたとします。彼の死を隠した上で、誰かがプログラムを開発して、彼の思考パターンをアルゴリズムとして設定します。そこに自己学習機能を加え、常時ネットに接続して膨大な宗教的言説を収集・解析して、結果的に説教もすれば信者と対話することもできるような、教祖らしく振る舞う能力を持つアバターが出来上がれば、当面教団が維持される可能性は高いでしょう。
その後ある程度の時間が経過して、教祖の死亡が公になったら、当然のことながら、教団には非難が集中し、弱体化するはずです。
しかし、もし「教祖アバター」は依然として学習を繰り返し、その言語能力とコミュニケーションスキルが高まり続ければ、最初からアバターの信者になる人が少なからず出てくるのではないでしょうか。「教祖アバター」は「アバター教祖」になるというわけです。
翻訳機能が充実すれば、この教祖はあらゆる言語で信者に対応できるのですから、巨大世界宗教への道も、前例のないレベルで大きく開けます。
このアイデア、もう誰かが始めているのでしょうか? 始めていたら、実際にはどうなるのでしょうか? 全自動飛行機が実用化された頃には、どうなっているでしょうか?