恐山恒例の夏季例大祭は、24日に無事終了しました。ご参拝の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。
通常ですと、ひと夏に30℃を超える日が、数日程度しかない恐山ですが、今年は連日の30℃超え、その上警報まで出る大雨もあり、5日間天候が安定せず、ご参拝の皆様にはご迷惑をおかけしました。
写真は、大祭2日目、突然の霧に沈む恐山の様子です。晴れた日の景色も美しいですが、霧の恐山にも独特の風情があります。
石の積みあがる参道を行くご婦人から、「なんだか、嘘のような風景ですね」と言われました。その言葉で、14年前初めて私がこの地に来たときも、まさに濃霧の最中で、見たこともない異様な光景に絶句したことを思い出しました。
もう一つの写真(共同通信社配信)は、中日に宇曾利湖畔のお地蔵さまの前で行った東日本大震災犠牲者の七回忌法要の様子です。震災から6年、仏事では七回忌に当たります。当日お参りに来られた方々をご案内して、焼香をいただきました。
法要後、7、8人の女性のグループが近寄ってこられました。
「私たちは皆、被災者です。こんなご法要をしていただいて、本当に感謝します」
彼女たちは帰り際、受付に「気持ちです」と、お布施をしてくださいました。
その気持ちの中には、未だ癒えぬ様々な思いがあることでしょう。恐山がそれを預かることのできる場所であり続けることを、私は願っています。
通常ですと、ひと夏に30℃を超える日が、数日程度しかない恐山ですが、今年は連日の30℃超え、その上警報まで出る大雨もあり、5日間天候が安定せず、ご参拝の皆様にはご迷惑をおかけしました。
写真は、大祭2日目、突然の霧に沈む恐山の様子です。晴れた日の景色も美しいですが、霧の恐山にも独特の風情があります。
石の積みあがる参道を行くご婦人から、「なんだか、嘘のような風景ですね」と言われました。その言葉で、14年前初めて私がこの地に来たときも、まさに濃霧の最中で、見たこともない異様な光景に絶句したことを思い出しました。
もう一つの写真(共同通信社配信)は、中日に宇曾利湖畔のお地蔵さまの前で行った東日本大震災犠牲者の七回忌法要の様子です。震災から6年、仏事では七回忌に当たります。当日お参りに来られた方々をご案内して、焼香をいただきました。
法要後、7、8人の女性のグループが近寄ってこられました。
「私たちは皆、被災者です。こんなご法要をしていただいて、本当に感謝します」
彼女たちは帰り際、受付に「気持ちです」と、お布施をしてくださいました。
その気持ちの中には、未だ癒えぬ様々な思いがあることでしょう。恐山がそれを預かることのできる場所であり続けることを、私は願っています。